これは銘木。
銀杏(イチョウ)木の一枚板です。
優しいご近所さんが、驚くほど素敵なまな板をプレゼントしてくださいました。無垢ななめらかさときめの細やかさ・・・、表面は丹念に研磨され、木とは思えないなめらかなぬくもりがあります。反りも歪みも一切なく完全に全辺平行の美しいフォルム。木工のプロの方にいただく銘木の板は最高です。
「きれいすぎて使うのがもったいない」と思うのは一瞬にとどめ、気持ちを切り替えて、「一生かけて使っていこう、そして、使っていくごとに色合いが深まり、愛着が深まるように、大事に使っていこう」と今では思えています。
プロ使用のサイズがあるので、2つの食材を同時に刻んでも、まな板の上には大いにゆとりがあります。
感激したのは、包丁と板の当たり具合です。「トントン」という音が美しい音色で最高です。
板が硬いから容易には傷が入らず、板が硬すぎないから包丁の跳ね返りがソフトで、刃当たりが優しい。木材にほどよい油分があるから水は表面を濡らすけれども中にしみこみにくく、洗って拭き取れば何度使っても清潔なまま。白木の色は食材を美しく映え、調理自体が楽しくなります。
イチョウのまな板はお寿司屋さんでもよく使われるという理由が、実感できました。
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ちょこっと関連して、地域のゴミの話を少し。
ゴミ集積場や公共施設のゴミ箱などを見ていると、100円ショップで買えるものがゴミに出されている光景をしょっちゅう見かけます。100円ショップは有難い存在ですし、安く買えるという喜びを与えてはくれますが、いい物を持つという喜びを与えてくれないことが多い。大事に使うという心を与えてくれないことが多い。
100円ショップで買うものは耐久性が低いが安いからたくさん買え、しょっちゅう買える。つまり、社会に、壊れやすいものを数多く買う風潮を生んでしまった。だからすぐ壊れて、すぐゴミになっちゃうんじゃないかな。
今日この日記に書いた最高のまな板は、一生大事に使うから、一生ゴミになりません。今回の素晴らしいプレゼントをいただいたことで、単にうちにまな板が増えただけでなく、「いい物を持って暮らすという、エコの原点をもっともっと実践したい」と思わせてくれるようになりました。この「いい物を持って暮らす」ことが、シンプルライフと大きく重なるのだなとも再認識しました。
優しいご近所さんに、心から感謝しています。
本当に素晴らしいものを、ありがとうございました!