西アフリカのガンビアで美味しかった料理がチュウだった。揚げた魚がハヤシライス風のソースに絡まっていて、それがごはんに載っているのが美味しかった。日本に帰国したのち、この料理をレシピ化することができたものの、綴りが分からない。だから、検索に検索を重ねてきた。なるべく信頼できる情報源を探す(よって個人がつけたタイトルとかは避ける)。
1)Gambia information site(≫こちら)
英語としてのガンビア料理紹介ページには、「Chew」となっている。
ピースコープの活動ブログでも「Chew」だった。
2)同サイト
上のサイトで「肉のチュウ」は「Chew i Yappa」になっていたので、「Chew i+材料」という料理名になるのだろう。
これが、時折見かける「Chewe」や「Chewi」なのだと思う。
3)Food Composition Table(≫こちら)
カンビアの食材研究の1次資料。
マンディンカ語とウォロフ語と英語の対応表が良い。
「チュウ」そのものは載っていなかったが、が「Chuwi dewlin」(油の煮込み)という複合名詞の料理名としてウォロフ語の欄に載っていた。マンディンカ語は「Suss tulo」とまったく異なる言葉だったことで、「チュウ」はウォロフ語だろうと思えた。
4)Wollof – English Dictionary(≫こちら)
ここで、「Cu」という単語を見つけることができた。ウォロフ語の発音では「Cu」は「チュ」ないし「チュウ」である。英訳も「stew」だ、間違いない。
結論)
ガンビア料理であるチュウはウォロフ語に由来する料理名であり(4)、ガンビアの主要民族の言語であるマンディンカ語ではない(3)。「チュウ」は「煮込み」(英語のstew)を意味し(4)、「Cu」と表記する(4)。しかし推測だが「Cu」は英語読みで「ク」と読まれてしまうため、英語のアルファベット表記では「Chew」と記載するのだろう(1)。「肉の煮込み」のような複合名詞にするときには「チュウ」が「チュウ+イ+肉」と変化するので(2)、この「チュウ+イ」の部分すなわち「Chuwe」や「Chuwi」という表記を見かけることにも納得がいく。
本サイトでは、現時点では、チュウの料理名の現地表記として、「Cu」を使っていく方針である。