ナウル料理

[last update 2018/02/08]

+++新着+++

  • ページを新規作成し、「基礎情報」、「本文はじめ」の項を記載しました(今後の投稿は、主食、魚介のおかずなどを予定しています)。

【基礎情報】

国名:ナウル共和国Republic of Nauru、首都:ヤレン、ISO3166-1国コード:NR/NRU、独立国(1968年国連信託統治(英国、オーストラリアニュージーランド)より)、公用語:ナウル語、英語、通貨:オーストラリアドル

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◆生の魚や半生の魚が大好き。日常食は「サムシングライス」。

ナウルに行ってナウル人と交流してナウル料理とは何かと尋ねると、皆さん「ライス」をまず即答し、「サムシング」(Something、何か)と「ライス」(ごはん)を一緒に食べると言います。具体的には、フィッシュライス(魚とごはん)やポークライス(豚肉とごはん)など。島にはココナッツやパパイヤやマンゴーなどのトロピカルなフルーツがたくさんあり、人々は今も海に潜って(あるいは船を出して)魚を獲っています。商売に長ける中国人が多く、彼らは本格的中華というよりもナウル人の好む「ごはんに合う醤油味のおかず」を作っています。そうそう、ナウル人は生や半生の魚が大好きなんですよ!

ナウル料理
自分で魚を獲った民家の人。さばき終えて切り身がたっぷり。(撮影地アイウォ)

国の豊かさの指標として国民1人当たりの国民総所得があり、その統計では数十年前はここナウルが世界一豊かな国でした。サンゴの上にアホウドリの糞が堆積し、糞はリン鉱石の鉱床になり、1900年にその鉱床が発見されました。リンは重要な農業資源で価値が高く、リン鉱石の輸出による収益は莫大で、税金なし、教育無料、医療無料を成し遂げ、国民全員に年金が支給されるという楽園でした。しかしながらリン鉱石の産出量が落ち、国家の国外不動産投資も失敗し、資金援助と引き換えにオーストラリアに向かっていた難民を受け入れたり、唯一の足であった国営航空会社が資金難で運航停止したり、通信資金も枯渇して海外からの連絡が一切取れず「国ごと行方不明」で国連で問題になる事態も招きました。かつて世界一だった国の破綻です。

でも、国にお金があってもなくても人々の暮らしの根っこってそうそう変わりませんよね。日本がバブルのときもバブルがはじけたあとも、普段家で食べるものはそんなに変化していないのと似ています。

ナウルは島がリーフに囲まれていて、リーフフィッシュが多種多様で豊富です。ナウルが世界一豊かだったときも、その前も、国家経済が破綻してボロボロだったときも、人々は家で米を炊き、リーフで魚を獲っていました。そしてそれは今も続いています。夜に海に入るとイイのが獲れるそうです。そういう意味で、ナウルの伝統食文化は、やはり魚にあります。あとは、毎日の主食である米に、民家で飼われお祝いごとには丸焼きになって振る舞われる豚に、ココナッツやパンの木の実やフルーツなどの地元の収穫物に、タコ、カニ、野鳥など。

諸外国からの影響の筆頭を飾るのは中国人。彼らは商店や飲食店を経営しています。太平洋の島国の気質(働かなくていいなら働かない)をもつナウル人には、1日長時間店を開ける中国人の店はピッタリで、需要と供給がマッチしています。しかも彼らは自国の料理をあまり作らず、基本的にはナウルの食事を作っている。そう、冒頭の「サムシングライス」です。だからぶっかけ飯(ごはん1+おかず1)が圧倒的に多く、おかずは生の魚や半生の魚が超がつく人気メニューです。輸入で得る調味料類は中国の醤油とオーストラリア産各種が多く、その点では、醤油味のおかずのほか、ケチャップやバーベキューソースなどの既製品調味料を使う料理はどうもオーストラリアの味になります。中国とオーストラリアの介入は長年続いており、すっかり現代ナウル料理の礎となりました。なお、中国人に生の魚を卸しているのはナウル人です。うまく経済が循環しています。

またナウルですごいのは難民(ないし移民)が国を変えていることです。イラン国籍やパキスタン国籍の人が多いとのことですが、彼らの支援のためにオーストラリア人やニュージーランド人が多数駐在し、難民はナウル人と共に働いたり就学し、国を良くし、国に活気が生まれています。もともと最低教育水準の高いナウルなので、小さな子供すらバイリンガル。国際化に成功し、国家再建は順調であるように見受けられます。リン鉱石産出は今も続いていますし、国に活気があります。

以上、ナウルとナウル料理を理解するための概要を紹介しました。以下各論では、項目別にナウル料理を詳解していく予定です。
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