ニュージーランド料理

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  • 果物」を新規掲載しました。

【基礎情報】

国名:ニュージーランドNew Zealand、首都:ウェリントン、ISO3166-1国コード:NZ/NZL、独立国(1907年英国より)、公用語:英語、マオリ語、ニュージーランド手話。通貨:ニュージーランドドル

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【地図】

ニュージーランドは南半球では比較的大きな島国です。西にはオーストラリアがあり、北にはトンガやニューカレドニアがあります。

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◆水や空気がきれいで、魚介類や羊肉が美味しい国

南半球で数少ない先進国の1つであるニュージーランドは、主要民族は英国に由来するアングロサクソン系の人々です。お隣オーストラリア人も白人のルーツは英国由来のアングロサクソン人で、オーストラリア人の愛称が「オージー」に対し、ニュージーランド人の愛称は「キーウィ」(kiwi)。ニュージーランドに生息する、キウイフルーツに似た鳥キウイを自らの呼称とする、一風変わったお国柄があります。水がきれいで空気がきれいで、燃料を使わない地熱調理の伝統もあり、ニュージーランド料理といえば、新鮮でクリーンな料理を連想します。

フィッシュアンドチップス
英国がもたらしたフィッシュアンドチップスは国民食の1つ(撮影地マウントクック)

ニュージーランドは、北島と南島の2つの主要な島と、小さな島々で構成されています。9世紀頃、ポリネシア人が島に到着して定住し、その子孫はマオリと呼ばれます。18世紀よりヨーロッパ人の捕鯨遠征が始まり、その後、主に英国からの移民が流入し、19世紀には英国領となりました。20世紀になり独立。

中東や太平洋各国からの移民も多いとはいえ、日本よりやや小さい程度(日本の2/3の面積)の国土に対し、人口密度は日本の20分の1。国土はきれいで、空も緑も美しく、とてもクリーンなイメージです。漁業や畜産業が盛んで、ニュージーランド料理の代表的なものは、魚介類や羊肉に代表されます。
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主食 Staple

ニュージーランドの主食は、トースト(薄切り食パンを焼いたもの)、ポリッジ(別名オートミール(麦を牛乳で粥状に煮たもの))やシリアル(加工穀物)などです。

特にシリアルの製品の多さには驚きます。コーンフレーク(トウモロコシ粉を小さく平たく加工したもの)やミューズリー(押し麦にドライフルーツやナッツを合わせたもの)、グラノーラ(加熱処理した押し麦にドライフルーツやナッツを合わせたもの)、ウィートビックス(押し麦が3cm×6cmくらいのブロック状に固まったもの)、パフ(軽い食感の小さなリング)など。これに牛乳をかけたり、ミルクティーをあわせて軽い食事で済ませています。温かいおかずを好むときはベーコンや卵を焼いたりもしますが、一般的にニュージーランド人の朝食は本当に軽いのです。

パン類では、トーストのほか、マフィン(トウモロコシ粉がまぶされているミニ円盤パン)やクランペット(穴がぷつぷつあいているミニパンケーキ)なども好まれます。クランペットは温かくして食べるので、主に冬の朝食です。
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魚介のおかず Seafood

食事を簡単に済ませる傾向が強いニュージーランドでは、手間のかかる魚料理は一般的な家庭料理にはなかなか登場しないものの、レストランメニューとしては人気ですし、代表的な軽食であるフィッシュアンドチップスは、国民食といえる魚料理です。

スーパーでもよく見かけるのが、グリーンリップトマッセル(あるいはグリーンマッセル、フチが緑色のムール貝)。普通のスーパーでも生簀(いけす)で売られる人気ぶりです。ワイン蒸しや、パスタの具や、蒸してマリネなどにして食べられます。

そのほか、秋の魚であるホワイトベイト(シラウオに似た稚魚)はフリッター(天ぷら風)かミニパンケーキ風にして。パウア(アワビ)は、もったいない~って日本人はきっと思うけど、みじん切りにしてハンバーグ風に。なおパウアは先住民マオリの言葉で英語ではアバロンAbaloneですが、Kiwiの皆さんはパウアと呼んでいます。そのほか、シーフードレストランで人気のオイスター(牡蠣)、クレイフィッシュ(ロブスター、イセエビのような甲殻類)、サーモン(鮭)など、日本人も喜ぶ美食がたくさんあります。ニュージーランドではサケ養殖場もあり、サーモン料理はポピュラーです。
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軽食 Quick Eats

ニュージーランドはファストフード文化が強く、これが家庭料理に軽い食事が多い一因かもしれません。ファストフード文化が強いのは、英国、米国、オーストラリアなども同様で、英国由来のアングロサクソン人の国との大きな共通点となっています。

ニュージーランドの国民的軽食は、ミートパイです。ミートパイはどのコンビニでも必ず売っていて、3cmくらいの高さのある手のひらサイズのパイ生地にどろっとした肉の煮込みを閉じ込めています。それから、フィッシュアンドチップスも国民食。白身魚のフライとフライドポテトの組み合わせは、元英領国家の多くで根強く浸透しています。

ハンバーガー(ハンバーグや野菜をパンに挟むもの)も好まれており、マクドナルドに行けば、キーウィーバーガーという、ニュージーランド人の愛称を冠した、ビーツやチーズや卵が入ったスペシャルバーガーが売られています(時期限定のことも)。

これらミートパイフィッシュアンドチップスハンバーガー、それにサンドイッチ(耳なし食パンで具やジャムを挟むもの)は、ニュージーランドの昼食の典型です。
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果物 Fruits

ニュージーランド北島には果樹のファームが多く存在します。日本と南北逆でニュージーランドは北島のほうが温暖なのです。ケリケリの柑橘、タウランガのアボカドやキウイフルーツ、ホークスのリンゴやストーンフルーツ(プラムのような果実)などがあります。
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料理名一覧 Food & Drink Glossary

【主食】
  • オートミール(Oatmeal)・・・麦を牛乳で粥状に煮たもの
  • クランペット(Crumpets)・・・穴がぷつぷつあいたミニパンケーキ
  • シリアル(Cereal)・・・加工穀物
    • ウィートビックス(Weet-Bix)・・・押し麦がブロック状に固まったもの
    • グラノーラ(Granola)・・・加熱処理した押し麦にドライフルーツやナッツを合わせたもの
    • コーンフレーク(Corn flakes)・・・トウモロコシ粉を小さく平たく加工したもの
    • パフ(Puffs)・・・軽い食感の小さなリング
    • ミューズリー(Muesli)・・・押し麦にドライフルーツやナッツを合わせたもの
  • トースト(Toast)・・・薄切り食パンを焼いたもの
  • ポリッジ(Porridge)・・・麦を牛乳で粥状に煮たもの
  • マフィン(Muffins)・・・トウモロコシ粉がまぶされたミニ円盤パン
【軽食】
  • オイスター(Oyster)・・・牡蠣
  • グリーンマッセル(Green mussel)・・・フチが緑のムール貝
  • グリーンリップトマッセル(Green-lipped mussel)・・・フチが緑のムール貝
  • クレイフィッシュ(Crayfish)・・・ロブスター
  • サーモン(Salmon)・・・鮭
  • ホワイトベイト(Whitebait)・・・シラウオに似た稚魚
  • パウア(Paua)・・・アワビ
【軽食】
  • サンドイッチ(Sandwich)・・・耳なし食パンで具やジャムを挟むもの
  • ハンバーガー(Hamburger)・・・ハンバーグや野菜をパンに挟むもの
    • キーウィーバーガー(KiwiBurger)・・・ビーツやチーズや卵が入ったマクドナルドスペシャルバーガー
  • フィッシュアンドチップス(Fish and Chip)・・・白身魚のフライとフライドポテト
  • ミートパイ(Meat pie)・・・肉の煮込み入り手のひらサイズのパイ

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