ドミニカ共和国料理


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基礎情報ドミニカ共和国Dominican Republic、首都サントドミンゴ、ISO3166-1国コードDO/DOM、独立国(1865年スペインより)、公用語スペイン語、通貨ペソ

◆日本米あります。中米とカリブの両方の要素をもつ料理。

ドミニカ共和国はカリブ海にあり、ハイチと島を分けた東半分に位置する国です。

ドミニカ共和国は、カリブ海に連なる島々を構成する1つであるイスパニョーラ島の東側を領土としています。カリブ海の料理と言えば、およそ30の国があるにもかかわらず似たようなものが食べられており、それは奴隷貿易で連れてこられた黒人子孫の料理に、労働者として移住したインド料理の影響と、米国生産の化学調味料類の味。アイランドホッピングをしてもだんだん新鮮味がなくなってくるのがカリブ海の旅であります。しかしドミニカ共和国の料理は、そういったカリブ海の料理とはちょっと違った雰囲気があります。ドミニカ共和国は白人主導の国であり黒人が少ないこと、カリブ海の多くの国はイギリス領ついでフランス領が多い中で、ドミニカ共和国は元スペイン領だったこと、そしてかつて日本人が耕作に貢献したことなどが、独自の料理を育みました。

*このページで紹介するドミニカ共和国(Dominican Republic)はドミニカ国(Commonwealth of Dominica)とは異なります。前者をドミニカ共和国、後者をドミニカ国と統一表記しています。

この国の料理は、基本的にクレオールです。黒人料理と白人料理、様々な文化の混交です。

2大主食は、アロース(米)とプラタノ(調理用バナナ)です。次いでユカ又はジュカ(キャッサバ、木芋)も食べられます。プラタノは日本人が知っているバナナと違って生ではとっても固く、イモ感覚で調理します。熟れてくると黄色くなるので、緑のうちに食べるときは、プラタノベルデ(緑のプラタノ)と呼びます。


ドミニカ共和国の主食の1つは「プラタノベルデ」という青いバナナ。(撮影地サンチアゴ)

プラタノの代表的な料理はマングー(マッシュしたバナナ、アフリカのフフに由来すると言われる)です。質素に済ますなら、マングーにセボージャ(赤玉ねぎスライスを油炒めして酢漬けにした、美味しいトッピング、私はこのセボージャがたまらなく好き)をかけるだけで食事になります。その他、プラタノの食べ方には、ゆでて食べるほか、モフォンゴ(マッシュしてチチャロン(揚げた豚の皮)とまぜたもの)、トストーネス(二度揚げバナナ)、そして後述のサンコーチョの具として煮込むなど、プラタノのバリエーションは豊富です。

米料理には、普通にアロースというと、塩と油炊きのごはんが出てきます。その他、アロースモロはカリブ海から中米に広く広まっている豆炊き込みごはん、アサパオはプエルトリコから伝わった雑炊で、ロクリオは具を炊き込んで作るごはんです。ロクリオの定番の1つはチキンと一緒に炊いたロクリオデポジョ。これは中南米各地の広い呼称であるアロースコンポジョと同じで、どちらの名称でも通じます。

一日のうち一番ボリュームのある食事は、昼食です。いろいろなものを取りそろえて食べるランチプレート形式が主流で、まるで国旗のように色とりどりの食材が並ぶから、バンデラ「国旗」と呼ばれます。典型的なバンデラは、主食(ごはんやプラタノ)、豆料理、肉料理、サラダの盛り合わせです。サラダはエンサラダと言います。

主食に合わせるおかずとしては、肉類がよく食べられます。レスやバカは牛肉、セルドやプエルコは豚肉、ポジョやガジーニャは鶏肉、レングアはタン(舌)、これらを知っておくと食堂のメニューが読みやすくなります。さて、おかずの代表選手は、ポジョギサード(鶏のトマト煮)、モンドンゴ(モツの煮込み)、サンコーチョ(肉やプラタノのごった煮、パナマの国民食と同じ)、ビステク(薄切りの肉をステーキみたいに焼いたもの)など。アビチュエラ(インゲンマメのトマト煮)も定番のおかずです。なお、カリブ海の島国では珍しく、魚が庶民の食卓にあまり登場しないのは、魚が肉よりも高いからだそうです。魚を食べたいときは、港近くのレストランに行くのがよさそうです。

軽食には、エンパナーダ(ひき肉などを半円形パイ包み焼き)、クロケタ(棒状に成形したコロッケ)、チミチュリ(千切りキャベツを一緒に挟むハンバーガー)などが人気です。チミチュリといえばアルゼンチンやウルグアイで焼肉のタレですが、ドミニカ共和国ではハンバーガーなのが不思議です。

また、軽食売り場でよく見かけるキーペは、ブルグル(ひき割り小麦)でひき肉を包んで揚げたもので、実はこの料理は中東に由来します。何故ドミニカ共和国に来てまで、レバノンやシリアのクッバ(キッベ)を見るのか不思議に思いますが、実はレバノン内戦その他の政情不安に伴い、多数のレバノン人やパレスチナ人難民がドミニカ共和国に移住し、商売を続けていることの表れなのです。探せば、もっともっと、中近東と共通する食べ物をドミニカ共和国で見つけられることでしょう。

また、もっと昔の伝統料理を求めるなら、カリブ海の先住民族(タイノー族)の料理として今も受け継がれている、カサベ(キャッサバをすりおろして平らに焼いたもの)やグアニモ(トウモロコシ粉と肉類をバナナの葉でくるんで加熱したもの、グアテマラのタマルと同じ)があります。スーパーで売られていることもあります。

さて、ドミニカ共和国は、カリブ海諸国の中ではインフラも整い、住みやすい国づくりが進んでいます。国が大きくて人口が多いので、産業が発達しやすいのですね。主要な道路沿いには品揃えの良いスーパーマーケットがあり、季節を問わずいろいろな食材が手に入ります。日本食品も売っています。ドミニカ生まれの日系人もいるし、国内には在住日本人が何百人もいるので、日本食は産業の一環になっているのかもしれません。

実は、ドミニカ共和国には、2種類の米があります。ドミニカ共和国では日本人移民政策の前から長粒種による稲作が行われており、その米は粘り気がありません。でも、食堂でアロース(ごはん)を注文すると、割と頻繁に、粘り気のある旨い米 -ジャポニカ米(日本米)- に出会います。

史上最大の日本人移民訴訟の舞台となったドミニカ共和国。・・・米が旨くてね。戦後、農地無償譲渡やらと政府に騙されるように夢を持ってぶらじる丸に乗って来て、耕作不適切な僻地に棄てられた。それでも頑張って農業で生きてきた日本人たちの涙の跡がこのジャポニカ米の味に出ているのではないかと、旅の滞在中は毎日悲しい味の旨い米を食べていました。後から知ったのですが、それこそが「谷岡米」です。移住者の中に、稲の品種改良に立ち上がった人がいる。故谷岡氏の汗水の結晶として生まれた「谷岡米」は、現在のドミニカ共和国の人々にも受け入れられ、米を中心とした食事の発展に貢献しました。

日本人移住区に行けば、ごはん、納豆、お味噌汁を出す日系人おばちゃんの食堂もあるそうです。その他の野菜類の耕作技術だって、日本人の貢献があります。ドミニカ共和国料理って、突き詰めるほど、日本と切り離せないのだなーと、このページを執筆して、感慨深く思うのでありました。

◆ドミニカ共和国に行ったら、これ食べよ♪

【調理用バナナ】
・トストーネス(Tostones)・・・二度揚げバナナ。
・プラタノ(Plátano)・・・調理用バナナ。
・プラタノベルデ(Plátano verde)・・・緑のプラタノ。
・マングー(Mangú)・・・マッシュしたプラタノ。
・モフォンゴ(Mofongo)・・・プラタノ(又は他のイモ類)マッシュしてチチャロン(揚げた豚の皮)とまぜたもの。

【イモ類】
・カサベ(Casabe)・・・キャッサバをすりおろして平らに焼いたもの。
・ジュカ(Yuca)・・・キャッサバ、木芋。
・ユカ(Yuca)・・・キャッサバ、木芋。

【米】
・アサパオ(Asopao)・・・プエルトリコから伝わった雑炊。
・アロース(Arroz)・・・米、ごはん。
 ┗アロースコンポジョ(Arroz con pollo)・・・鶏炊き込みごはん。
 ┗アロースモロ(Arroz moro)・・・豆炊き込みごはん。
・ロクリオ(Locrio)・・・は具を炊き込んで作るごはん。
 ┗ロクリオデポジョ(Locrio de pollo)・・・鶏炊き込みごはん。アロースコンポジョと同じ。

【肉類】
・ガジーニャ(Gallina)・・・鶏肉。
・サンコーチョ(Sancochado)・・・肉やプラタノのごった煮。
・セルド(Cerdo)・・・豚肉。
・チチャロン(Chicharón)・・・揚げた豚の皮。
・バカ(Vaca)・・・牛肉。
・ビステク(Bistec)・・・薄切りの肉をステーキみたいに焼いたもの。
・プエルコ(Puerco)・・・豚肉。
・ポジョ(Pollo)・・・鶏肉。
 ┗ポジョギサード(Pollo guisado)・・・鶏のトマト煮。
・モンドンゴ(Mondongo)・・・モツの煮込み。
・レス(Res)・・・牛肉。
・レングア(Lengua)・・・タン(舌)。

【豆や野菜】
・アビチュエラ(Habichuela)・・・インゲンマメのトマト煮。
・エンサラダ(Ensalada)・・・サラダ。
・セボージャ(Cebolla)・・・玉ねぎ。又は赤玉ねぎスライスを油酢漬けにしたトッピング。

【軽食】
・エンパナーダ(Empanada)・・・ひき肉などを半円形パイ包み焼き。
・キーペ(Quipe)・・・ひき割り小麦でひき肉を包んで揚げたもの。
・グアニモ(Guanimo)・・・トウモロコシ粉と肉類をバナナの葉でくるんで加熱したもの。
・クロケタ(Croqueta)・・・棒状に成形したコロッケ。
・チミチュリ(Chimichurri)・・・千切りキャベツを一緒に挟むハンバーガー。

【その他】
・バンデラ(Bandera)・・・いろいろなものを取りそろえて食べるランチプレート。「国旗」の意味。


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ドミニカ共和国料理」への1件のフィードバック

  1. たろう より:

    おいしそ

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