ブルグルピラウ

  • トルコ料理

  • 現地表記

    :Bulgur pilavı(トルコ語)

  • 概要

    :挽き割り小麦で作る羊肉の炊き込みご飯

ブルグルピラウ

「ブルグル」は中東料理でよく使われる、割れた麦粒です。日本で市販されている押し麦とは違い、褐色の割れ米のような外観をしています。水を吸いやすく、生煮えになりにくく、よって、米よりも調理の失敗が少ない上、米好きの日本人には食べたときの満足感もあって、とても良い食材だと思いました。「ピラウ」は日本語化しているピラフと同じ語源で、穀物と具を炊き込んだものを指します。このピラウは羊肉を使っていて、トマト仕立ての風味とあわせてトルコ料理らしさがよく再現できています。ジンギスカン用の薄切りラム肉でも大丈夫なので、是非作ってみてください。

材料

2人分):

ブルグル
1C
玉ねぎ
1個
バター
大2
砂糖
小1
トマトピューレ(※1)
大2
鶏がらスープの素(※2)
小1/2
水(※2)
300mL
小1
こしょう
小/4
鷹の爪
1本
羊肉(※3)
100~150g
パプリカパウダー
小1
クミンパウダー
小1
コリアンダーパウダー
小1/2
サラダ油
小1
ハーブ(※4)
少々
  • ※1:トマトピューレのかわりに、トマト缶を汁ごとハンドブレンダーにかけたものを1Cほど加え、その分、水を減らしてもよいです。
  • ※2:鶏がらスープの素と水は、現地のレシピにある「チキンブイヨン」の代用です。
  • ※3:羊肉は塊肉でも、ジンギスカン用のラム肉のような薄切り肉でもよいです。
  • ※4:ハーブ類は、ミント、イタリアンパセリ、バジルなどが合います。なければ省いてもよいです。

調理時間

:1 時間

作り方

  1. ブルグルを洗い、ザルにあげて水気を切っておく。
  2. 玉ねぎをみじん切りにする。
  3. フタができて米が炊ける程度の厚手の鍋にバターを入れ、中火にかけ、融けたら玉ねぎと砂糖を入れ、全体を均一に混ぜながら5分ほど炒め、玉ねぎをキツネ色にする。
  4. フタを外し、ブルグルとトマトピューレを加えて全体を均一に混ぜながら炒める。
  5. 鶏がらスープの素、水、塩、こしょうを加えて全体を混ぜて強火にし、沸いてきたら味見をして、塩加減やトマトの濃さなどを好みに調える。
  6. 包丁の先で鷹の爪に軽く切れ目を入れて鍋に入れ、フタをして弱火で15分炊く。
  7. その間にラム肉を一口サイズに切ってボウルに入れ、パプリカパウダー、クミンパウダー、コリアンダーパウダーをふりかけ、全体が均一になるように手でやさしく揉んでおく。
  8. 小さなフライパンにサラダ油を入れて熱し、羊肉を炒める。
  9. ブルグルが炊けたら羊肉を入れて軽く混ぜ、フタをして3分蒸らす。
  10. その間にハーブを刻んで、ヨーグルトを用意しておく。
  11. 皿に盛り付け、ハーブをちらし、ヨーグルトを添えて出来上がり。
  12. Enjoy!

材料と調理のこつ

  • ラム肉を炒めるときは、ところどころ軽く焦げ付くように炒めると、仕上がりの風味がよくなります。
  • 鷹の爪の切れ目を大きく入れるほど辛味が強くなります。辛いのが苦手なら切れ目を入れずに加えるか、鷹の爪を省きます。

Tips about cuisine

  • 「ブルグルピラウ」のトルコ語(トルコの公用語)の綴りは「Bulgur pilavı」。
  • 「Bulgur」(ブルグル)は挽き割り小麦、「pilavı」(ピラウ)は「pilav」(ピラウ)の前に材料名がついたために生じる属格語尾変化で、「pilavı」(ピラウ)も「pilav」(ピラウ)も炊き込んで調理する穀物料理のこと。よって「Bulgur pilavı」(ブルグルピラウ)は「挽き割り小麦の炊き込み料理」の意味になる。


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