ショートブレッド

ショートブレッド

あのウォーカーのショートブレッド、納得する美味しさですよね。自宅で作ると、基本材料はたった3つ、あとはおまじないのひとつまみの塩のみ。つまり余計な添加物などなく、安心で美味しいショートブレッドがとても簡単に作れるんです。生地を寝かす過程が2度入り、焼けてからは冷めるのを待って食べるのだけど、それでも、材料があれば、作ろうと思ってから90分で美味しいショートブレッドが楽しめます。これだけシンプルな材料なので、美味しく作るコツは、いい材料を使うことと、練りすぎないことの2点だけです。

材料

8個分):

有塩バター(※1)
64 g(※1)
砂糖(※2)
32 g(※2)
ひとつまみ
薄力粉
110 g(※3)
  • ※1:美味しく作る最大のコツは美味しいバターを使うことです。バターの分量が決まれば、砂糖はその半分、薄力粉は(バター+砂糖)×1.1ちょい、と自動的に決まるので、バターの量が少々変わってもよいです。
  • ※2:上白糖のほうがグラニュー糖よりも美味しく作れます。バターの量が変わっても、砂糖の量はバターの半量になるよう調整すればよいです。
  • ※3:バターの量が変わっても、薄力粉の量は、(バター+砂糖)×1.1ちょい、となるよう調整すればよいです。

調理時間

:1 時間 30 分(寝かせる・冷やす時間を含む)

作り方

  1. バターはなるべく早く室温に出し、「液体には決してせず、固体のまま柔らかい状態」にする。夏は液化しないようにときどき冷蔵庫を使う、冬は柔らかくなるように暖房の部屋にときどき置く。
  2. 大きなジップロックを三方向開いたものなど、丈夫なビニールを用意しておき、クッキングシートをオーブンのサイズに切っておく。
  3. バターをボウルに入れ、砂糖と塩をザルでふるって入れ、バターをシリコンヘラか大スプーンで軽く切って数個の小片にする。
  4. 小麦粉は2回ふるって、3回目をふるい終えたらバターのボウルに入れる。
  5. 10本の指の指先で薄力粉とバターを優しく混ぜていく。バターの形がなくなるまで、薄力粉の色むらがないように、練らないように混ぜる。
  6. 丈夫なビニールの上に生地を置き、球状にまとめて、ビニールでくるんで冷蔵庫で20分寝かせる。
  7. 冷蔵庫から取り出し、一度塊をビニール越しに麺棒で伸ばす。再び塊にまとめ、延ばし、徐々に3 cm×3 cm×20 cmくらいの直方体を作ってから、ショートブレッド8枚横並びのサイズに延ばしていく。厚さは1 cm以上(1.2くらいがいい)、長さは約8 cm、幅が約20 cmを目安に延ばす。最後の方は側面に指を当てるようにして綺麗に側面が出るようにします。
  8. ビニールで覆ったまま冷蔵庫で20分間寝かせる。
  9. オーブンを170℃で予熱開始して、生地を等分に切り、クッキングシートの上に等間隔に乗せて、菜箸で上面に幾つか穴を開けて、クッキングシートをオーブン網に乗せてからオーブンに入れる。
  10. 角や端っこの方が薄い茶色に色づいてきたら、注意深く観察して、全体が茶色くならないうちに取り出す。
  11. 早く食べたいときは、取り出したら網に乗せて扇風機などの風に当てて粗熱を早く取り、横に膨らんで直方体でなくなったら包丁二本を横から平行に当てて挟んできれいな直方体に戻し、粗熱が取れたら冷えるまで冷蔵庫に入れておく。
  12. Enjoy!

材料と調理のこつ

  • バターを液状にしてしまうと仕上がりが変わってしまうので、「液体には決してせず、固体のまま柔らかい状態」にします。
  • サランラップなどを使うと生地に「折りしわ」がつきやすいので、ジップロックなどの厚みと強度のあるビニールを使います。
  • 薄力粉とバターを混ぜる時、ボウルの底にいつまでもバターと混ざらない粉が残りやすいので、ボウルにヘラかスプーンを入れておいて、底の粉を上からかけるようにすると、きれいに均一になります。
  • オーブンは、天板よりも網を使用したほうが、均一に熱が入りやすいので、目の細かい網があればそれを使います。ただし幅の広い格子状の網の場合、生地がゆがむので、その場合は天板を使うほうがよいです。
  • オーブンの加熱時間の目安は、170℃で15分ですが、時間で焼きあがりが決まるわけではないので、焼き色を観察して取り出すタイミングをはかります。

Tips about cuisine

  • 「ショートブレッド」の英語(英国、アイルランド、マン、ジャージー、ガンジー、フォークランド、オーストラリア、ニュージーランドの公用語)の綴りは「Shortbread」。
  • 「Short」(ショート)はサクサクほろほろした食感を意味し、「Bread」(ブレッド)は小麦粉を焼いて作るものを指す。よって「Shortbread」(ショートブレッド)は、直訳(サクサクほろほろの小麦粉菓子)ではあまり良い訳にはならないが、「Shortbread」(ショートブレッド)といえば、「サクサクほろほろのバタークッキー」などの意味になる。


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