アイルランド料理

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  • ページをリニューアルし、「主食」、「じゃがいも」、「料理名一覧」、「Link」の項を記載しました(今後の投稿は、お酒、パブ、肉料理などを予定しています)。

【基礎情報】

国名:アイルランド共和国Ireland、首都:ダブリン、ISO3166-1国コード:IE/IRL、独立国(1916年アイルランド共和国設立、1949年英連邦離脱)、公用語:アイルランド語、英語、通貨:ユーロ

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【地図】

アイルランドは大西洋に面したアイルランド島のうち、北東部の一部(英国の北アイルランド)を除いた部分を国土とする国です。東にはグレートブリテン島があり、その間には小さなマン島があります。

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◆じゃがいもと切っても切り離せない料理の数々

「ヒベルノイングリッシュ(Hiberno English)」は「寒い国の英語」という意味で英国人がアイルランド人の英語を呼ぶときの表現だそうです。地域が違えば方言があって当然なのですが、それを「寒い国の」と名付ける点が独特で、それほどアイルランドは寒い国ということなのでしょうか。ここには、長らくケルト人が住んでいました。冷涼な国ゆえ、食糧難や飢饉もたびたび起こってきた土地柄です。中世に持ち込まれたじゃがいもは大飢饉を救う食材となり、今やベラルーシなど他の寒い国と同様、じゃがいもは食文化の主役格に位置します。全般的にアイルランド料理における食材や調理法は少ないですが、じゃがいも料理のバラエティには目を見張るものがあります。

アイリッシュパブ
田舎にも必ずパブがある。ダブリンのような豪華さはないが落ち着く。(撮影地スレイン)

アイルランド料理では、じゃがいもと乳製品は欠かせない食材となっています。19世紀に発生した「じゃがいも飢饉」は有名で、主要食物であったじゃがいもが病気にかかって不作となったところに英国の政策が加わって大飢饉に発展し、アイルランドの人口は激減しました。だからでしょうか、アイルランドは作物の種類が多くなく、じゃがいもへの依存度が高く、何というか、味は二の次、あるいはお腹を満たす為に食べるような印象を感じることさえあります。

フィッシュアンドチップスサンドウィッチがあると聞けば、お隣英国と似た料理だなと思う人も多いことでしょう。北の島国であり、地理的に英国と共通点が多く、そして、もともとイングランドの土地にもケルト人が住んでいたこと(※ゲルマン人は遅れて侵入してきた)、そして長年英国がアイルランドを支配してきたことなどが、文化が共通している大きな要素です。現在も、アイルランド、北アイルランド(英国)、スコットランド(英国)の民族はケルト人で、イングランド(英国)はゲルマン人。民族と国境線が一致せず、しかも先述のじゃがいも飢饉におけるイングランド(英国)の加担のような傷跡もあり、争いの火種は尽きず、アイルランドと英国は緊張状態にあるのです。しかし、アイルランド料理がどこの国の料理と一番近いかと問われれば、それはやはり英国です。アイルランド料理を学んでいると、民族が違っても、国家の係争があっても、食文化は多いに連関するのだなと、うなずくことがたくさんあるのです。
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主食 Staples

パンは、ブレッド(山切りパン、いわゆる食パン)やソーダブレッド(重曹を加えた無発酵パン)が一般的です。2枚の食パンに具をはさむサンドウィッチ文化もあり、アイルランドでは、小さな村でも商店やスーパーにはサンドウィッチコーナーがあり、作り置きの具を客が選んで店員が食パンにはさんでくれてお会計へ、というシステムがあります。
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じゃがいも Potatoes

アイルランドスラングでじゃがいもはスポッズという愛称で呼ばれます。それではアイルランドのじゃがいも料理を紹介します。
チップスはいわゆるフライドポテト(じゃがいもを拍子木切りにして揚げたもの)で、クリスプはいわゆるポテトチップス(じゃがいもをスライスして揚げたもの)です。そう、注意しなければならないのは、「チップスの意味が日本と違う」のです。またゆでじゃがを潰したものの名称は多数あり、マッシュポテトや単にマッシュ、アイルランド語でブルーチン等の名称があります。

小ネギ入りのマッシュポテトチャンプ(又はパウンディーズパンディ)で、ケール(チリメンキャベツ)入りのマッシュポテトはコルカノン(又はコーキャノンコルキャノン)です。

そのほか、皮つきじゃがいもを大きめにカットしてオーブン焼きにしたローストポテト、マッシュポテトと卵を混ぜてボール状に揚げたポテトパフ、それから肉とじゃがいもと野菜を煮込んだアイリッシュステュー、そして白身魚のフリッターとフライドポテトがセットになったフィッシュアンドチップスがあります。

聞き慣れない名前がついているじゃがいも料理には、ボクスティ(じゃがいものパンケーキ)、シェパーズパイ(ラムのひき肉炒めとマッシュポテトの重ねオーブン焼き)、コテージパイ(シェパーズパイを牛ひき肉で作ったもの)。それからコドル(じゃがいもとベーコンやソーセージの煮込み)。コドルは首都ダブリンの名物料理なのでダブリンコドルとも呼ばれます。

パンとじゃがいもの面白い組み合わせとしてチップブティ(フライドポテトを挟んだサンドイッチ)。チップブティの中身をクリスプ(ポテトチップス)に変えると、クリスプサンドウィッチになります。市販のクリスプではTayto(テイトー)やKing(キング)のメーカーものが人気です。
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料理名一覧 Food & Drink Glossary

アイルランド料理のスラング名を紹介するサイトもあります。
アイルランド語のスラングを教えてくれるサイト|あづさDIARY

【主食】
  • サンドイッチ(Sandwich)・・・食パンに具をはさんだもの
  • ソーダブレッド(Soda bread)・・・重曹を加えた無発酵パン
  • ブレッド(Bread)・・・山切りパンまたは食パン
【じゃがいもとじゃがいも料理】
  • アイリッシュステュー(Irish stew)・・・羊肉とじゃがいもと野菜の煮込み
  • クリスプ(Crisp)・・・じゃがいもをスライスして揚げたもの
  • クリスプサンドウィッチ(Crisp sandwich)・・・ポテトチップスを挟んだサンドイッチ
  • ダブリンコドル(Dublin coddle)・・・ダブリン名物のコドル
  • コーキャノン(Colcannon)・・・ケール(チリメンキャベツ)を混ぜたマッシュポテト
  • コテージパイ(Cottage Pie)・・・シェパーズパイを牛ひき肉で作ったもの
  • コドル(Coddle)・・・じゃがいもとベーコンやソーセージの煮込み
  • コルカノン(Colcannon又はCál ceannann)・・・ケール(チリメンキャベツ)を混ぜたマッシュポテト
  • コルキャノン(Colcannon)・・・ケール(チリメンキャベツ)を混ぜたマッシュポテト
  • シェパーズパイ(Shepherd’s Pie)・・・ラムのひき肉炒めとマッシュポテトの重ねオーブン焼き
  • スポッズ(Spuds)・・・じゃがいも
  • チップス(Chips)・・・じゃがいもを拍子木切りにして揚げたもの
  • チップブティ(Chip Butty)・・・フライドポテトを挟んだサンドイッチ
  • チャンプ(Champ)・・・小ネギを混ぜたマッシュポテト
  • パウンディーズ(Poundies)・・・小ネギを混ぜたマッシュポテト
  • パンディ(Pandy)・・・小ネギを混ぜたマッシュポテト
  • フィッシュアンドチップス(Fish and chips又はFish ‘n’ Chips)・・・白身魚のフリッターとフライドポテトのセット
  • ブルーチン(Brúitín)・・・ゆでたじゃがいもを潰したもの
  • ボクスティ(Boxty)・・・じゃがいものパンケーキ
  • ポテトパフ(Potato puff)・・・マッシュポテトと卵を混ぜてボール状に揚げたもの
  • マッシュ(Mash)・・・ゆでたじゃがいもを潰したもの
  • マッシュポテト(Mashed potato)・・・ゆでたじゃがいもを潰したもの
  • ローストポテト(Roast potato)・・・皮つきじゃがいものオーブン焼き

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本記事、レシピ内容及び写真の著作権はすべて管理人:松本あづさにあります。読んでくれた方が実際に作って下されば嬉しいですし、料理の背景やTipsなど、世界の料理情報の共有を目的として、大事に作成しています。
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