キョーツーパ
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国
：アイスランド料理
-
現地表記
：Kjötsúpa（アイスランド語）
-
概要
：羊肉と野菜の澄んだスープ
アイスランドには至る所に羊が生息しています。かつてヴァイキングらが北海のこの島に入植するときに船に乗せて運んできたと言われる羊は、今やアイスランド人口の何倍もの数に増え、国中が羊だらけです。アイスランドにさまざまな羊肉料理があり、その代表的な１つとして、アイスランドのどの家庭でも作られる羊肉のスープを紹介します。材料や作り方を見て気づく人も多いかと思いますが、そう、この羊と野菜のスープはアイスランドのみならず、スコッチブロース（英国）やキョートスパン（フェロー）に通じる大西洋北海の象徴的な食文化です。塩こしょうだけのシンプルスープは羊肉のにおいがプンプンして美味しいですよ。口に広がる羊肉の豊かな香りを是非楽しんでください。
朝ごはん食べよ～！アイスランドへようこそ～
お、羊！
味付け塩こしょうだけだけどね
それが旨いんだ
（一口めを食べ） う、 う ま い
（二口めを食べ） ひつじ うまいいい
うめー
アイスランド味、する？
したした
フェロー味、する？
したしたｗ
シェトランド（※英国の島）にもこんなのあったね
同じ文化なんだから！
材料
（６人分）：
- 水
- １．５Ｌ
- 羊肉（※１）
- ３００ｇ（※２）
- 玉ねぎ
- １個
- キャベツ
- １００ｇ（※３）
- にんじん
- １本
- カブ（※４）
- １個
- じゃがいも
- ２個
- 塩
- 小２
- こしょう
- 少々
- ※１：現地では羊肉の塊をカットするのが一般的ですが、日本では羊の塊肉は高額すぎること、流通していないこと、ジンギスカン用の薄切り肉ならスーパーで比較的手に入りやすいことから、ここではやや厚めの薄切り肉を使用しています。牛肉や豚肉では羊肉の風味が出ません。
- ※２：水１．５Ｌに対し５００ｇの肉を入れるレシピもあります。
- ※３：キャベツのできるだけ外側の葉（あまり白くない部分）を５、６枚入れる感じでよいです。
- ※４：現地ではルタバガというカブの一種を使うのですが、日本で手に入るカブでよいです。
調理時間
：1 時間
作り方
：
- 鍋に水を入れる。
- 羊肉を２ｃｍ長さ（塊肉使用の場合は２ｃｍ角切り）に切って鍋に入れ、強火にかける。
- 沸かしている間に、玉ねぎ、キャベツ、にんじん、カブ、じゃがいもを２ｃｍ角切りにし、切ったものから鍋に入れていく。
- 鍋が沸騰したら弱火にし、塩とこしょうを入れ、フタをして１時間ほど煮る。
- 味見をし、野菜の甘みや旨味が出ていることを確認し、火を止める。
- できれば次の日まで置いておいて、２日めから食べ始める。
- Enjoy!
材料と調理のこつ
：
- あくが出てきても取らずに煮ると、やがてあくが減り、スープが澄み、あくがスープの旨味に変わります。よって煮立ちはじめにあくが気になっても、取り除かないほうが結果的に美味しいスープが作れると思います。気になる場合はあくを取ってもいいです。
- じゃがいもが煮崩れしやすい品種の場合、最後に入れるなど、入れるタイミングを調整するとよいです。
- スープに油が浮くと美味しいので、肉に脂身がある場合、気にならなければスープに入れるとよいです。
- 麦を入れるレシピもあります。入れる場合は５０ｍＬくらいを計量して入れるとよいです。
- アイスランドは世界一美味しい水道水を自負する国で、この料理も良い水を使って作るとよいです。
Tips about cuisine
- キョーツーパのアイスランド語（アイスランドの公用語）の綴りは「Kjötsúpa」
- 「Kjöt」（キョート）が肉、「súpa」（スーパ）がスープの意味である。「tsú」の部分が「ツ」の音になり、よって「キョーツーパ」は「お肉のスープ」の意味になる。
- 「Kjötsúpa」を「肉、スープ」のように区切って読むと、「キョートスーパ」のような音にも聞こえる。
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