キモ

  • マダガスカル料理

  • 現地表記

    :Khimo(マダガスカル語)

  • 概要

    :ひき肉のスパイス炒め

キモ

アフリカインド洋に浮かぶマダガスカルはかつて東南アジアから今で言うマレー人が船でたどり着いた人々を祖とする国です。歴史の中では、インド人やバントゥーやアラブ人も入り、文化的に興味深い国となっています。「キモ」はマダガスカル第二の都市マジュンガ(マハジュンガ、マハジャンガとも)の料理です。キモとインド料理のキーマは同じ語源に由来する料理名で、この料理もひき肉を使っています。しかしながら、生姜もにんにくもコリアンダーも入らないこの味は、インドのカレーではない味わいで、格段にアラブ料理を感じる味わいなのです。マジュンガはコモロとの交易の玄関口の国であり、アラブの色が濃い。「インドじゃない、アラブのカレーの味」とはこういうものなのかと、そう思える風味と味わいを、是非お試しください。

材料

2人分):

玉ねぎ
中1/2個
トマト(※1)
1個
じゃがいも
1個
サラダ油
大1
牛ひき肉
150 g
カイエンペパー
小1/4
パプリカパウダー
小1/4
ターメリック
小1/4
クミンパウダー
小1
小1/2
1 C
肉系のだしの素(※2)
好みで少々
  • ※1:生のトマトがあればよいがなければトマト水煮缶などを使用します。
  • ※2:肉系のだしの素は、味見をして旨味がもう少し欲しいと思ったときに加えます。ダシダなど牛ダシがあればよいですが、なければチキンコンソメ、マギーコンソメなどを使うとよいです。

調理時間

作り方

  1. 玉ねぎをみじん切りにし、トマトを2 cm角切りにしておく(トマトの汁も捨てずに容器に入れておく)。
  2. じゃがいもを2 cm角切りにして水(分量外)に浸けておく。
  3. フライパンにサラダ油と玉ねぎを入れて中火で加熱し、玉ねぎが透き通るまで炒める。
  4. トマトを入れ、トマトを潰しながら炒める。
  5. 玉ねぎとトマトがソース状になったら牛ひき肉、カイエンペパーパウダー、パプリカパウダー、ターメリックパウダー、クミンパウダー、塩を入れ、全体を混ぜる。
  6. 牛ひき肉に火が通って1粒1粒が離れてパラパラになったらじゃがいもと水を加え、フタをして火が通るまで煮る。
  7. 煮詰まる前に味見をし、塩加減や辛さ加減、旨味加減などを好みに調える。
  8. 水分が減ってとろみが出たら出来上がり。
  9. Enjoy!

材料と調理のこつ

  • しょっぱすぎるカレーはよくないですが、一方で塩加減が少ないとカレーは美味しくならないので、塩加減をしっかりと確認します。
  • トマトをソース状になるように炒めるとき、煮詰まりすぎそうなら水を少し足すとよいです。
  • カイエンペパーパウダーのほか、砕いた鷹の爪などを加えてもよいです。
  • マダガスカルでは基本的にはごはんと共にいただきます。マダガスカルはフランスから独立した国でもあり、現地では時にフランスパンと一緒に食べることもあります。

Tips about cuisine

  • キモのマダガスカル語(マダガスカルの公用語)の綴りは「Khimo」。


本記事、レシピ内容及び写真の著作権はすべて管理人:松本あづさ(プロフィールは≫こちら、連絡方法は≫こちら)にあります。読んでくれた方が実際に作って下されば嬉しいですし、料理の背景やTipsなど、世界の料理情報の共有を目的として、大事に作成しています。
出典URL付記リンクを貼れば小規模な範囲でOKなこと】
・ご自身のサイト、ブログ、FacebookやTwitterにおける情報の小規模な引用や紹介。
事前連絡出典明記をお願いします】
・個人、団体、企業等の活動や出版等で、当サイトおよび当管理人のもつ料理レシピや写真を活用・使用したい場合(料金は≫こちら)。
事後連絡でもよいのでお寄せ下さい(楽しみにしています)】
・学校や大学の宿題や課題で当サイトを活用してくれた児童・生徒・学生さん。
ご遠慮ください】
・大々的なコピペや読み込み、出版物への無断転載。
・商用非商用ならびに営利非営利を問わず、個人、団体、企業等の活動や出版等での無断使用。
※免責事項:上記の引用に基づいて万が一損失・損害がありましても、対応はユーザーご自身の責任において行っていただきますようお願いいたします。