スンドゥブチゲ

  • 韓国料理、北朝鮮料理

  • 現地表記

    :순두부찌개(ハングル・チョソングル文字)

  • 概要

    :汲み出し豆腐の辛い汁

スンドゥブチゲ

私はときどき豆乳から豆腐を手作りします。手が込んで大変そうに見えるかもしれませんが温めてにがりを入れて混ぜて放置するだけなので作業は簡単です。こういう手作りの豆腐や市販のスンドゥブがあれば、是非韓国全州の名物料理を作ってみませんか。スンドゥブとは型に入れず柔らかい豆腐(日本の汲み出し豆腐に相当する)を意味するのです。日本では絹ごし豆腐で作るレシピも散見するのですが、残念ながら絹ごし豆腐を使ってしまうとそれは単にトゥブチゲ(豆腐チゲ)。スンドゥブチゲとは、絹ごし豆腐にはないふわふわさが味わいの魅力なので、ここは型で固めていない豆腐で作るのがこだわりどころです。

材料

2人分):

あさり
10粒
昆布
5 cm角
400 mL
玉ねぎ
1/4個
長ねぎ
15 cm
サラダ油
大1/2
コチュカル(※1)
大3(※1)
にんにく
2かけ
スンドゥブ(※2)
1 C
  • ※1:コチュカルは韓国唐辛子を粉砕したものです。量を入れてもそれほど辛くならないのですが、好みで量は加減します。
  • ※2:スンドゥブとして市販されているもののほか、豆乳ににがりを入れて作る自家製豆腐でもよいです。

調理時間

作り方

  1. あさりを水(分量外)に浸けて砂を吐かせておく。
  2. 昆布をハサミで細切りにして小鍋に入れ、水を入れて火にかけ、沸騰したら火を止めて置いておく。
  3. 玉ねぎを5 mm幅に切り、長ねぎを5 mm幅に斜め切りにする。
  4. にんにくをすりおろしておく。
  5. 別の小鍋にサラダ油を入れて弱火で熱し、コチュカル(唐辛子粉)を入れてゆっくり炒める。
  6. コチュカルから香りが出てきたら昆布だしを入れて中火にし、玉ねぎ、長ねぎ、殻つきのあさり、おろしにんにくを入れて沸騰させる。
  7. 沸騰後は弱火にし、具が煮えた頃に味見をし、塩加減や辛さ加減をチェックし、豆腐が入ると薄まるのでやや濃いめに調える。旨味がもっと欲しい場合はダシダ(牛肉ダシの素)や韓国の海鮮ダシの素などを足す。
  8. スンドゥブを汁ごと入れて再び沸騰したら出来上がり。
  9. Enjoy!

材料と調理のこつ

  • コチュカルは粉砕した韓国唐辛子で、辛さがマイルドで甘みもあります。コチュカルがない場合は一味唐辛子や鷹の爪などで代用できますが、辛さが強く出る傾向にあるので使用量を減らし、味見で増やすようにします。
  • あさりのほか、イカを少し入れても美味しいです。
  • 塩を減らして味噌を入れても美味しいです。
  • 直火にかけられる一人用土鍋があれば、直接火にかけて作りそのまま食卓に出すことができます。

Tips about cuisine

  • 「スンドゥブチゲ」のハングル文字・チョソングル文字(韓国や北朝鮮の文字)の綴りは「순두부찌개」。
  • 「순두부」(スンドゥブ)は日本の汲み出し豆腐に相当する柔らかい豆腐(型で固めていない豆腐)のことで、「찌개」(チゲ)は汁物や鍋物の意味である。よって「순두부찌개」(スンドゥブチゲ)は「汲み出し豆腐が入った汁物」のような意味になる。
  • 「순두부」(スンドゥブ)を漢字で表記すると「純豆腐」。


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