スパイスアンバサダーとして活動しています。この度、念願の【ジビエ×スパイス×世界の料理】というテーマで料理を作り、5回連載形式でスパイスアレンジレシピをお届けしています。
ジビエ料理は、今後絶対世の中に必要になると思う。
ジビエ肉は、本来人類が食べてきた肉。人類の本能の旨さを引き出す肉。ジビエ肉を食べることは、本当に美味しいものを美味しいと分かる本来の味覚を育てることでもあります。もっとみんなでジビエを知って、ジビエの苦手意識をなくして、ジビエ振興に理解と協力を増していきませんか。
連載第3回は、アナグマ肉でウルグアイ料理「アサード&チミチュリ」
もともとアサード(屋外焼き肉)が好きな私が、これまで食べて「一番美味しい」と思った肉が、アナグマの肉でした。
うわあ♪♪
美味しい♪♪
ここに南米調味料のチミチュリをかけるんです!!
アナグマ肉が手に入ったら、おすすめです。
肉が旨い。肉を旨くするチミチュリがまた旨い。是非ジューシーに召し上がってください。

材料(約300 mL分):
<チミチュリ>
- 玉ねぎ
- 中1/3~1/2個
- 赤ピーマン(※1)
- 小1個
- パセリ(※2)
- 刻んで1/2 C
- にんにく
- 1かけ
- 砕き唐辛子(※3)
- 小1/2~1
- オレガノ(※4)
- 小1
- 塩
- 小1/4
- 白ワインビネガー(※5)
- 1/2 C(※6)
- 水(※7)
- 大0~2
- 油(※8)
- 大3
※1:パプリカでも完熟ピーマンでもよいです。
※2:あればイタリアンパセリがよいが、なければカールパセリ(日本で一般的なパセリ)でもよい。
※3:韓国産のキムチ唐辛子などを使うと辛味がマイルドでよいです。日本の一味唐辛子を使う場合は辛味が強いので減らすとよいです。
※4:ドライオレガノでよいです。生のオレガノを使う場合は細かくみじん切りにします。
※5:なければ日本の酢でよい。
※6:全部の材料が浸ればよいので、加減してよい。
※7:酢がきついと思ったときに加えます。
※8:好きな油でよいです。今回はオリーブオイル使用。ただしオリーブオイルの風味が強すぎると思う場合はサラダ油と混ぜて使うとよいです。
<アサード>
- 肉類(※1)
- 800 g(※2)
※1:今回はアナグマ肉使用
※2:現地では肉類をもっと多く食べますが、日本であれば野菜やごはんをつけると思うので、1人200 gで概算しました。
<チミチュリ>
作業工程:10 分(冷蔵庫で置いておく時間を除く)
- 玉ねぎ、赤ピーマン、パセリをみじん切りにし、容器(冷蔵庫で保存するビンなど)に入れる。
- にんにくを細かいみじん切りにし、上の容器に入れる。
- 砕き唐辛子、オレガノ、塩、白ワインビネガーを入れ、軽く混ぜる。
- 味見をして、酢がきつすぎるなら水を足し、塩加減を好みに調える。
- 保存容器に油を入れて、冷蔵庫で半日以上置く。
- Enjoy!
<アサード>
作業工程:30 分(熾火準備や予熱の時間を除く)
- <薪を使うバーベキューの場合>火を起こす場所に、紙、小枝、薪と重ね、紙に火をつける。小枝が燃え、次に薪が燃えるので、薪が大方燃えて下火(熾火)になったら網を乗せて肉を乗せ、数分~30分焼く。
- <炭火を使うバーベキューや七輪の場合>着火剤(あるいは紙や小枝)を使って炭の一部に火をつけ、火がついた部位の周囲に他の炭を寄せ、うちわであおいで着火部位を広げる。いったん火が出たのち炎が出なくなったら(熾火)、上に網を乗せて肉を乗せ、数分~30分焼く。
- <オーブンの場合>オーブンを最高温度(例えば220℃や250℃)で予熱する。オーブン天板に肉類を並べて置き、数分~30分焼く。
- <魚焼きグリルの場合>魚焼きグリルに肉類を並べて置き、数分~30分焼く。オーブンよりも火の通りが早いので注意して観察する。
- Enjoy!
「美味しーい!」
アサードはアルゼンチンやウルグアイなどの南米の国の典型料理の代表です。ガウチョ(牧童)の文化はまさに肉と共にあり、国民的食文化に継承され、その味付けには、この特製のチミチュリというタレがバッチリ合うのです。私自身が自宅でアサードをいろいろと楽しんでいるので、ここでは日本の家庭で再現する方法を掲載しました。
* * *
世界はそのスパイスの使い方を持っています。
多くの人にとって美味しいという保証つきの料理は、世界の様々な土地の、国民食です。そのような外国の価値ある料理を日本人が作れる形で紹介することで、「作る楽しみ」や「食べてみる意欲」が芽生える一助になり、その結果として自分や家族の好みに合う新しいレパートリーになってくれたらとても嬉しいです。次回もどうぞお楽しみに☆





※本記事はハウス食品及びレシピブログが主催するスパイスアンバサダーに就任したことに基づき執筆するものです。