ガドガド

  • インドネシア料理

  • 現地表記

    :Gado-gado(インドネシア語)

  • 概要

    :ゆで野菜類のピーナッツソース和え

ガドガド

ガドガドはインドネシアの国民食。ゆで野菜類を中心に多種類の具を用意し、ローストピーナッツをなめらかにソースにして絡めていただきます。具のバリエーションもあり、レシピは幅が広いのですが、熱帯のインドネシアゆえ日本で言う夏野菜をメインに作ると現地の味わいに近くなります。甘いピーナッツソースが野菜に素晴らしく合い、美味しくて、ぱくぱくと食が進んでしまいます。

材料

4人分):
<具>

じゃがいも
2個
2個
厚揚げ
1枚
チンゲンサイ
1株
もやし
1袋
いんげん
10本
トマト
1個

<ピーナッツソースと仕上げ>

生の赤唐辛子(※1)
1本
生ピーナッツ(※2)
150 g
サラダ油
大1
にんにく
1かけ
紫玉ねぎ(※3)
小1/8個
トラシ(※4)
小1/4
醤油(※5)
大1.5
黒糖(※5)
小2
レモン果汁(※6)
小1
小1/8
熱湯
50 mL~
えびせん
器に添える量(※7)
  • ※1:生の唐辛子は冷凍保存品でもよいです。ない場合は鷹の爪にお湯をかけて柔らかくします。
  • ※2:生ピーナッツは薄皮つきのものを使います。
  • ※3:紫玉ねぎは現地のバワンメラ(小粒の紫玉ねぎに似た野菜)の代用です。
  • ※4:トラシは現地の発酵エビペーストです。タイのガピやフィリピンのバゴオンでも代用できます。ない場合は省いてもよいですし、少々のナンプラーなどで発酵した魚介類の風味をつけてもよいです。
  • ※5:醤油と黒糖は現地のケチャップマニスの代用です。リンク先のように事前にケチャップマニスを作れるならそれを使います。
  • ※6:レモン果汁はタマリンドの代用です。タマリンドペーストがある場合は2/3量程度に控えて使います。
  • ※7:えびせんは現地のクルプックの代用です。商品によりサイズがまちまちですが、お皿に割とたくさん添える量があるとよいです。

調理時間

作り方

  1. <具の用意>じゃがいもを小鍋に入れ、かぶる量の水を入れて強火にかけ、沸騰したら弱い沸騰を保つ程度に火加減を落とし、30分ほどゆでてほくほくに火を通す(菜箸を刺してすっとささるようになるまで)。
  2. その間に別の小鍋に卵を入れ、かぶる量の水を入れて強火にかけ、菜箸でぐるぐると回しながら沸騰させ、弱い沸騰を保つ程度に火加減を落とし、12分くらいゆでて、かたゆで卵を作る。
  3. じゃがいもや卵をゆでている間にチンゲンサイの葉を1枚ずつはがして洗い、もやしの根を取り、いんげんのスジを取っておく。
  4. 大きめの鍋に湯をたっぷり(2 L以上)沸かし、沸騰したら厚揚げを入れ、30秒ほど沈めてから取り出し、次にチンゲンサイを入れて沈め、厚い軸に火が通ったら取り出し、次にもやしを入れて一瞬沈めてすぐに取り出す。
  5. トマトをくし形に切る。
  6. じゃがいもの皮をむいて大きめに切り、ゆで卵の殻をむいて半分に切り、野菜類は5 cmくらいの長さに切る。
  7. <ピーナッツソースの用意>(生唐辛子がない場合は鷹の爪にお湯をかけておく。)
  8. フライパンに生ピーナッツとサラダ油を入れて弱火で炒る。色がやや濃くなったらフライパンを傾けて余計な油を落としながらピーナッツだけを取り出す。
  9. にんにくを薄切りにし、唐辛子の水分を拭き取って小口切りにし、フライパン(ピーナッツを炒った油が残っている)に入れて中火にかけて香りを出すように炒め、火を止めてにんにくと唐辛子を取り出す。
  10. (水を200 mL以上沸かして熱湯を作っておく。)
  11. ミキサーに、炒ったピーナッツ、にんにく、唐辛子、粗く刻んだ紫玉ねぎ、トラシ、醤油、黒糖、塩を入れ、熱湯を50 mLほど入れてミキサーを回す。味噌だれや辛子酢味噌くらいのとろみ加減になるよう、熱湯を少しずつ加え様子を見ながらミキサーを回す。
  12. 味見をし、「やや甘いソース」の範囲で塩加減や甘さ加減などを好みに調える。
  13. <仕上げ>ボウルにピーナッツソースを入れ、形が崩れない具(※ゆで卵とトマト以外の具)を入れて手で優しく和え、取り出して器に盛る。次にゆで卵を入れて崩れないように優しくピーナッツソースを塗って器に盛る。最後にトマトを入れて優しくピーナッツソースをまぶして器に盛る。
  14. 仕上げにエビ風味のせんべいを(大きければ割って)添えて出来上がり。
  15. Enjoy!

材料と調理のこつ

  • ガドガドはピーナッツソースに残るつぶつぶ感が魅力なので、生のピーナッツを炒ってペーストにすると非常に美味しいです。代用は無糖ピーナッツバターですが、よい風味が随分と減ってしまい、なんとも言えない(いかにも工業製品みたいな)違和感のある味やにおいが出てしまうので、生のピーナッツを推奨します。
  • 唐辛子の種やもやしの根は、好みで取っても取らなくてもよいです。
  • もしトラシを持っていて、かつ直火で炙る調理環境があれば、ミキサーにかける前に軽く炙ります。
  • もしパームシュガーを持っている場合は甘味づけに使うとよいです。
  • インドネシアは熱帯の国なので年中暑く、屋台料理の代表的存在でもあるので、伝統的にはガドガドは冷たい料理ではありません。ただゆでたてのアツアツを食べる料理でもないので、先に具をゆでておき、次にピーナッツソースを作り、結構冷めた頃に和えると現地の味わいに近くなります。
  • このレシピ記載以外の具のバリエーションとしては、キャベツ、空心菜、にんじん、きゅうり、テンペ(発酵した豆の塊)、ハヤトウリなどがあります。

Tips about cuisine

  • 「ガドガド」のインドネシア語(インドネシアの公用語)の綴りは「Gado-gado」。
  • 「ガド」の由来はメンガド(menggado)という動詞であり、これは米を伴わずにおかずを食べることを意味する。それに由来し、「Gado-gado」(ガドガド)は「具(要は米以外のもの)をあれこれミックスする」という意味合いをもつ。
本記事、レシピ内容及び写真の著作権はすべて管理人:松本あづさ(プロフィールは≫こちら、連絡方法は≫こちら)にあります。読んでくれた方が実際に作って下されば嬉しいですし、料理の背景やTipsなど、世界の料理情報の共有を目的として、大事に作成しています。
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