タジンアルダジャージビルボルコーク

タジンアルダジャージビルボルコーク

タジンはモロッコや西サハラなどの伝統的調理道具で、高さのフタをもつ浅い土鍋です。ここに具を入れてほどほどの水分で蒸し煮にすると、具にジューシーに水分を残しながらも具がとても柔らかくなり、普通の鍋料理との歴然とした違いを感じます。鶏肉と油分をしっかり食べてパンを添えてしっかり三大栄養素を補給して、プルーンのもつ豊富なミネラルとリッチな甘さを取り込んでいて、これは食べて美味しく疲労回復に役立つ料理だと思います。サハラ砂漠の人々に愛される料理であることを理解しながらいただくと、タジン料理は一層美味しく味わえる気がしています。鶏肉がすっごく柔らかーい!! プルーンの旨味が合うー!! タジン料理は感激の連続ですね!!

材料

2~4人分):

ゆで卵
1~2個
鶏肉(※1)
300~400 g
コリアンダーパウダー
小1
ジンジャーパウダー
小1
クミンパウダー
小2/3
シナモンパウダー
小1/2
こしょう
小1/3
ハリッサ(※2)
小1/2
オリーブオイル
大2
玉ねぎ
1/2個
にんにく
1かけ
パクチー
刻んで大2
ミント
刻んで小1
プルーン
4~8個(※5)
塩レモン(※3)
少々(※3)
塩(※4)
小1/2
150 mL
白ごま
仕上げに少々
  • ※1:鶏肉は好きな部位を使ってよいです。この写真では鶏もも肉を1枚(約350 g)を使っています。
  • ※2:ハリッサは現地の唐辛子にんにくペーストです。必須の材料ではないのでなければ省きます。
  • ※3:塩レモンは塩漬けのレモンです。手作りや市販品があれば、1~2 cm角を1つ程度使います。ない場合はフレッシュレモンの皮で代用するか、省きます。
  • ※4:塩は、塩レモンの塩があればそれを使います。
  • ※5:プルーンは1人2個を目安にするとよいです。

調理時間

(鶏肉をマリネしておく時間を除く)

作り方

  1. (ゆで卵を乗せたい場合は、卵を15分くらいゆでてそのまま湯に浸しておき、ゆで卵を作っておく。)
  2. 鶏肉を3~4 cm角に切ってボウルに入れ、コリアンダーパウダー、ジンジャーパウダー、クミンパウダー、ターメリックパウダー、シナモンパウダー、こしょうを入れ、好みでハリッサを入れ、全体が均一になるように和え、フタをして30分~1時間ほど置いておく(肉汁があまり出てこなくて香辛料が均一にゆきわたらないときはオリーブオイルを少し足す)(暑い季節は冷蔵庫に入れる)。
  3. 玉ねぎを薄切りにし、にんにくをみじん切りにし、パクチーとミントをみじん切りにし、プルーンが種つきの場合は種を取り除いておく。
  4. タジン鍋にオリーブオイルを入れて中火で熱し、玉ねぎ、にんにく、塩レモンを入れて炒める。
  5. 玉ねぎがしんなりしてきたら片方によせて、鶏肉を皮を下にして入れ、塩をふって、鶏肉を焼く。
  6. 玉ねぎが下の層になり鶏肉がその上に並ぶように整え、プルーンを乗せる。
  7. 鶏肉をマリネしたボウルに水を入れて香辛料を溶かしこんでからタジンに入れ、パクチーとミントを入れ、フタをする。
  8. 沸騰したら弱火にし、フタと鍋の間にスプーンを挟んで蒸気の逃げ道を作り、煮込んでいく。
  9. 汁気が減ってきたら味見をし、塩加減や旨味加減を好みに調える(鶏肉から出る旨味が足りないと思う場合は鶏がらスープの素などを補助的に加える)。
  10. 好みの汁気の量になるまで加熱したら火を止め、ゆで卵や白ごまをトッピングして出来上がり。
  11. Enjoy!

材料と調理のこつ

  • 写真のタジン鍋は直径およそ23 cmです。
  • このレシピで分量を2~4人分としました。パンとこのタジンにはフライドポテトなどの副菜がつくことが多いので、他のおかずがあるなら4人分、他のおかずがなければこの分量で2人分くらいです。
  • ゆで卵の使用は任意ですが、全体的に味が濃く、プルーンの甘さが濃厚なので、味付けをしていないゆで卵があると箸休め的な存在になって美味しいです。現地でもゆで卵を乗せるレシピが多くあります。
  • ハリッサは日本でも市販されている現地風の唐辛子にんにくペーストです。現地ではハリッサを入れないレシピもたくさんあるのでなければ省いてよいですし、現地でハリッサを使うレシピもたくさんあるので、入れると辛さと旨味が増して美味しくなります。代用は豆板醤やかんずりなど。
  • 濃い味で食べたいときはしっかり煮詰めます。水分を多くいただきたいときは煮つめすぎないようにします。味見をしながら決めていけばよいです。
  • パンと一緒に食べる場合、水分を飛ばしすぎるとパンにつける楽しみがなくなって寂しいので、それを考慮して水分を残します。
  • 塩漬けレモンを取り出してもよいし、残したまま卓上に出してもよいです。塩漬けレモンを取り出さない場合、不意に口に入れると刺激的で驚くので、事前に食べる人にその旨を伝えましょう。

Tips about cuisine

  • 「タジンアルダジャージビルボルコーク」のアラビア語(西サハラ、モロッコ、アルジェリアの公用語、セウタやメリリャで通じやすい言語)の綴りは「طاجين الدجاج بالبرقوق」。
  • 「طاجين」(タジン)はタジン鍋(高さのフタをもつ浅い土鍋)を指す。「ال」(アル)は英語のtheに相当する定冠詞だが名詞Aに続く名詞Bに「ال」(アル)がつくと「BなA」のようにBがAを修飾する。「دجاج」(ダジャジ、ただしダの音が聞き取りにくいのでジャジにも聞こえる)は鶏肉、「ب」(ビ)は英語のwithに相当し「~~と」の意味で続く、「ال」(アル、定冠詞)と縮約して「بال」(ビル)になっている。「برقوق」(ボルコーク)はプルーンの意味。よって「طاجين الدجاج بالبرقوق」(タジンアルダジャージビルボルコーク)は名詞Aが「طاجين」(タジン)、名詞Bが「دجاج」(ダジャジ)と「برقوق」(ボルコーク)でそれぞれに定冠詞がついてタジンを修飾しているので、「طاجين الدجاج بالبرقوق」(タジンアルダジャージビルボルコーク)は「チキンとプルーンで作るタジン料理」の意味になる。
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