ブレッドンダンス

  • セントヘレナ料理

  • 現地表記

    :Bread ‘n’ dance(英語)

  • 概要

    :ベーコンや卵入りのトマトソース

ブレッドンダンス

大西洋の絶海の孤島「セントヘレナ」は、2017年に空港が開港するまでは、南アのケープタウン(ときどきナミビア)から船で片道1週間をかけないと行き来できない国でした。そのような孤島で長らく培われた食文化は、英国からの移住者やその子孫たちが、限られた輸入物資や、地元で採れるものを使って作る料理です。この「パンと踊り」という名前の料理は、セントヘレナ島の、ウェディングなどのお祝いの料理なのだそうです。そう、お祝い事だから、ダンス。ただのトマトペーストに見えますか? でも食べて「わっ♡」と喜びの声を上げて微笑むほど、美味しさが凝縮されています。シンプルですが美味しいですね! パンに乗せるスタイルでも、パンに挟んでサンドイッチにしても、お好きなスタイルで笑顔の食卓をどうぞ。

材料

4~8人分):

トマト缶
1つ(400 g)
玉ねぎ
1/2個
ベーコン(※1)
50 g
サラダ油
大3
カイエンペパー
小0~小1/4(※)
砂糖
小1
小1
1個
ドライバジル(※3)
小1
食パン
8枚切りを8枚
  • ※1:ベーコンは塊状のものを切って使います。なければ薄切りベーコンでもよいです。
  • ※2:カイエンペパーパウダー(唐辛子粉)は、辛いのが苦手なら入れなくてよいので、分量に幅を設けています。
  • ※3:ドライバジルのかわりにドライイタリアンパセリでもよいです。

調理時間

作り方

  1. トマト缶の中身をブレンダーかミキサーに軽くかけ、粗くざらざらしたようなピューレにする(トマトジュースにはしない)。
  2. 玉ねぎをみじん切りにし、ベーコンを5 mm角切りにする。
  3. 高さのある鍋にサラダ油を入れて熱し、玉ねぎ、ベーコン、カイエンペパーパウダーを入れ、玉ねぎが色づき始めるまで炒める。
  4. トマト缶ピューレ、砂糖、塩を加え、ヘラで鍋底から返しながら、もったりするまで炒める。
  5. 溶き卵を作り、トマトソースの鍋を加熱しながら細くたらし入れ、トマトソースの中に卵が微細に分散するように炒める。
  6. 味見をし、塩加減などを好みに調え、ドライバジルをふる。
  7. 食パンの耳を落とし、食べやすいサイズに切り、添えてサーヴする。
  8. Enjoy!

材料と調理のこつ

  • パンに塗って食べるため、塩加減は比較的しっかりとつけています。
  • パンに塗って食べるため、水分が流れ出ないよう、しっかりともったりさせて作ります。
  • トマトソースを煮詰めるとき、フライパンなど高さが低いもので調理すると周辺に突沸が跳ねやすいので、高さのある鍋で行うとよいです。
  • 仕上がりに照りやつやを出したい場合は、サラダ油(分量外)をかけて軽く混ぜると綺麗です。
  • ドライバジルはドライイタリアンパセリでもよいです。上にかけるだけでもよいですが、食べる時は混ぜ込むとよいです。

Tips about cuisine

  • 「ブレッドンダンス」の英語(セントヘレナの公用語)の綴りは「Bread ‘n’ dance」や「Bread ‘n dance」。
  • 「Bread」(ブレッド)はパン、「’n’」(ン)はandの縮約形で「~~と~~」の意味、「Dance」(ダンス)は踊りの意味。よって「Bread ‘n’ dance」(ブレッドンダンス)は「パンと踊り」の意味になり、ひいては「お祝いごとに食べるパン料理」を意味する。


本記事、レシピ内容及び写真の著作権はすべて管理人:松本あづさ(プロフィールは≫こちら、連絡方法は≫こちら)にあります。読んでくれた方が実際に作って下されば嬉しいですし、料理の背景やTipsなど、世界の料理情報の共有を目的として、大事に作成しています。
出典URL付記リンクを貼れば小規模な範囲でOKなこと】
・ご自身のサイト、ブログ、FacebookやTwitterにおける情報の小規模な引用や紹介。
事前連絡出典明記をお願いします】
・個人、団体、企業等の活動や出版等で、当サイトおよび当管理人のもつ料理レシピや写真を活用・使用したい場合(料金は≫こちら)。
事後連絡でもよいのでお寄せ下さい(楽しみにしています)】
・学校や大学の宿題や課題で当サイトを活用してくれた児童・生徒・学生さん。
ご遠慮ください】
・大々的なコピペや読み込み、出版物への無断転載。
・商用非商用ならびに営利非営利を問わず、個人、団体、企業等の活動や出版等での無断使用。
※免責事項:上記の引用に基づいて万が一損失・損害がありましても、対応はユーザーご自身の責任において行っていただきますようお願いいたします。