ダマア
これはスーダンや南スーダンで人気の料理の1つで、パンなど主食とあわせていただくための煮込み汁です。現地の料理はトマトペーストを使うものが多いのですが、そのトマトペーストが力強く美味しいので、今回は、トマト缶を、スーダンで見たペーストにして、スーダンで見た調理法で作ってみました。そうしたらすごかった。「ほんまもんの味」、あのときの味になったのです。現地では、粉を湯で練ったもち状の主食や、甘味をつけないクレープ状の主食などにも添えて食べられています。日本でだったら、多めに作ってパンにつけて食べ、余った分は、翌日スパゲティーのソースにしてみると2度楽しめます。本当に美味しいので。
材料
(3~4人分):
- トマト缶
- 1缶(※1)
- 玉ねぎ
- 1個
- にんにく
- 3かけ
- サラダ油
- 大4
- 水
- 3 C
- 羊肉(※2)
- 100 g
- 砂糖(※3)
- 少々(※3)
- 味の素(※3)
- 少々(※3)
- カルダモン
- 5粒
- 塩
- 小1
- こしょう
- 小1/3
- シナモンパウダー
- 小1/4
- ※1:トマト缶は400 g入りを想定しています。ホールがよく、なければカットでよいです。
- ※2:羊肉は塊でも薄切りでもよいです。なければ牛肉で代用します。
- ※3:砂糖と味の素は、トマトの旨味が足りない場合に補うために使います。
調理時間
:1 時間 30 分
作り方
:
- トマト缶の中身をハンドブレンダーにかけ、大鍋に入れて、ときどき鍋底から混ぜながら煮つめる。
- 玉ねぎとにんにくをみじん切りにする。
- 別の鍋にサラダ油、玉ねぎ、にんにくを入れ、中火~強火で炒める。
- 玉ねぎがところどころ焦げてきたら水1 Cを入れ、少しずらしてフタをし、水分が概ね飛ぶまで中火で煮る。
- 羊肉を食べやすい大きさにカットする(カレーを作るときの感じで)。
- 玉ねぎの鍋に羊肉を入れ、油分で炒め煮にする。
- トマトが煮詰まって、もったりとしたペーストになったら、味見をし、「旨味が濃いトマトペースト」を目指して砂糖や味の素を足す。
- トマトペーストを玉ねぎの鍋に入れ、トマトを油分に接触させながら炒める。
- トマトペーストを作った鍋に水2 Cを入れ、鍋肌に残ったトマトを洗い込み、玉ねぎの鍋に入れる。
- カルダモンをさやごと粗く刻み、鍋に入れる。
- 塩、こしょう、シナモンパウダーを加え、味見をして、塩加減などを好みに調える。
- 中火で30分以上煮て、赤い油が表面に浮いたら出来上がり。
- Enjoy!
材料と調理のこつ
:
- この料理は羊肉で作ると素晴らしい香りがします。牛肉は代用にはなりますが、ジンギスカン用の薄切り肉でもよいので、是非羊肉を使ってほしいと思います。
- トマト缶の中身を煮詰めることで、酸味が飛んで美味しくなります。
- トマト缶の中身を煮詰めるとき、フライパンでも出来ないこともないのですが、鍋に高さがあるほうが、突沸が周囲に飛び散りにくいのでよいです。
- 2口コンロなら、トマトペースト作りと玉ねぎ&肉調理は同時進行します。
- トマトの旨味を濃く出すと現地の味に近くなります。旨味が弱いと感じる場合、糖分やグルタミン酸が少ないので、砂糖と味の素で適宜調整します。
Tips about cuisine
- 「ダマア」のアラビア語(スーダンの公用語、南スーダンで通じやすい言葉)の綴りは「دمعة」。
- 「دمعة」(ダマア)は「涙」の単数形で、「一粒の涙」を意味するが、料理名として使う場合は「トマトソース」のような意味になる。
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