ガスパチョ

ガスパチョ

ガスパチョは生野菜をブレンドした冷たいスープ。単なるトマトジュースでは決してないので、複数の野菜が入って撹拌されることで、やや白いもったりがかった冷製スープになります。きゅうり、ピーマン、玉ねぎ、にんにくなどが液状に含まれていて、野菜の清涼感がとても気持ちよく、飲むと食欲が出ます。ダシもストックも入らないのにこんなに美味しいのは、言うまでもなく美味しい野菜で作った証の贅沢な美味ですね。だからガスパチョを美味しく作る秘訣は、野菜の旬の時期に作ること。これに尽きると思います。スーパーで野菜を買う人も、赤い熟れたトマトを見つけたらこれを是非作ってみてください。

材料

4人分):

にんにく
1かけ
パン(※1)
50 g
オリーブオイル
40 mL
トマト
大2個(※2)
玉ねぎ
40 g
きゅうり
100 g
ピーマン(※3)
1個
ビネガー(※4)
40 mL
小2/3
白こしょう(※5)
3ふり
水か氷(※6)
70 mL
  • ※1:時間が経って味が落ちてきたパンでよいです。なければパン粉でもよいです。
  • ※2:トマトの量は350 gくらいを想定しています。
  • ※3:赤ピーマンでも緑のピーマンでもよいです。
  • ※4:あれば白ワインビネガーを使います。なければ日本の酢でよいです。
  • ※5:白こしょうがなければ黒こしょうでよいです。
  • ※6:濃厚なガスパチョが好みなら水も氷も不要です。

調理時間

:20 分

作り方

  1. にんにくを粗く刻んでミキサーに入れる。
  2. パンをちぎってミキサーに入れ、オリーブオイルを注いで、パンに吸わせる。
  3. 様子を見ながら少しずつミキサーをまわし、中身が均一になるようにする。
  4. トマト1つを手にもち、ヘタを取り、ミキサーの上で包丁でカットしながら加え、ミキサーをまわして中身を均一にする。
  5. 玉ねぎをちぎって入れ、ミキサーをまわして中身を均一にする。
  6. きゅうりのヘタを取り、ミキサーの上で包丁でカットしながら加え、ミキサーをまわして中身を均一にする。
  7. ピーマンのヘタと種を取り、上と同様にしてミキサーに加え、ミキサーをまわして中身を均一にする。
  8. 残りのトマトを上と同様にミキサーに加え、ミキサーをまわして中身を均一にする。
  9. ビネガーと塩と白こしょうを加え、ミキサーをまわして中身を均一にする。
  10. 味見をして塩加減や酸味加減を好みに調え、水か氷を入れてミキサーをまわして中身を均一にする。
  11. 器によそい、好みで仕上げのオリーブオイルやハーブ類、クルトン、野菜のちょい切り(いずれも分量外)を飾って出来上がり。
  12. Enjoy!

材料と調理のこつ

  • 伝統的製法ではまずにんにくとパンとオリーブオイルをすり鉢ですってペーストを作ります。このレシピでも、この3つの材料を先にミキサーでまわしてにんにくペーストを作っています。にんにくが後から入るとにんにくに辛味が立ってしまってよくないので、先ににんにくを入れて、にんにくがミキサーで撹拌される回数を多くします。
  • 具を入れてミキサーをまわし、また具を入れてミキサーをまわします。青と白のペンキを混ぜて水色を作るときも、最初から全量を入れて混ぜてもなかなか均一になりませんが、青と白を交互に少しずつ加えて混ぜるほうが早く均一になるのと同じ原理です。家庭用ミキサーは連続運転に制限があるので、休み休み作る必要があるのも理由です。
  • 黒こしょうよりも、あれば白こしょうのほうが、出来上がりの色をきれいに保つことができます。
  • 現地ではまな板を使わないでガスパチョを作る人が大変に多いので、是非まな板を使わずに現地風に作ってみてください。洗い物も減るメリットもあります。
  • 作ったあとで全体を冷蔵庫で冷やすなら水で作ってよいです。氷を入れて作るとすぐに美味しくいただくことができます。
  • 現地では、あまり冷やしすぎないようにと言われています。
  • ミキサーのほかハンドブレンダーでも作ることができます。
  • このレシピでは、完成時の総量が理論上約840 mLになります。
  • ゆで卵のみじん切りや生ハムを入れるレシピもあります。

Tips about cuisine

  • ガスパチョのスペイン語(スペイン、セウタ、メリリャの公用語、アンドラやジブラルタルでよく話される言語)の綴りは「Gazpacho」。


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