フィナデニ
北マリアナは米国内で自治をもつ国です。14島あるうち人が住む島はサイパン島、テニアン島、ロタ島で、そのすぐ南がグアムです。グアムや北マリアナは、日本支配の有無などの歴史が異なりますが、そこに住む人は皆チャモロ人。そして日本がチャモロ人に大きな影響を与えたと思われるのが、このフィナデニという醤油ベースの美味しいタレです。魚料理にも肉料理にも、酸っぱくて辛くて醤油が利いた味わいがマッチします。外国の料理にあまり関心がない人にもお勧めでき、好まれる味だと思います。
材料
(300mLの保存容器に入る量):
- 醤油
- 150mL
- 酢(※1)
- 70~100mL(※2)
- みかん(※3)
- 1個
- 玉ねぎ
- 中1/2個
- 唐辛子(※4)
- 1~3本
- クエン酸(※5)
- 小1
- ※1:北マリアナやグアム現地では伝統的にはココナッツの果汁が発酵してできるビネガーを使っていましたが、今は輸入の工場生産の酢を使っています。日本の穀物酢で構いません。
- ※2:醤油と酢の比率は3:2や2:1などです。酸っぱいのが好きか嫌いかによって、お好みの量の酢を加えればよいです。レモン果汁を多く使う場合は酢を減らしてもよいです。
- ※3:みかんは温州みかんのようなもの。現地の柑橘は、日本のみかんが極めて酸っぱいような味のものが多くあり、今回のレシピではみかんを使って現地の柑橘の風味を出し、クエン酸を足して酸味を増すことで、現地に近い味と香りを再現しています。みかんがなければレモン果汁を使うとよいです。
- ※4:生の唐辛子があればそれを使いますが、なければ鷹の爪を使うとよいです。生の唐辛子があり2本以上加えたいときは赤唐辛子と青唐辛子を混ぜてもよいです。
- ※5:レモン果汁を使う場合や酸っぱいのがあまり好みではない場合はクエン酸は不要です。このレシピはみかんを使って豊かな柑橘風味を出し、さらに北マリアナやグアム現地で味わった鮮烈な酸味を出したいのでクエン酸を加えました。クエン酸は食用になるものかどうかを事前に確認するとよいです。
調理時間
:10 分
作り方
:
- 容器に醤油と酢を入れ、みかんの果汁をしぼって入れる。
- 玉ねぎを粗いみじん切りにし、唐辛子を小口切りにして、容器に入れ、全体をよく混ぜる。
- 味見をして、より酸っぱいものが好みであれば酢またはクエン酸を入れる。
- Enjoy!
材料と調理のこつ
:
- 1回で使い切るものでもないので、冷蔵庫で保存できるよう、フタつきの容器を使うとよいです。
- 小ねぎの小口切りを加えるレシピもあります。
- 唐辛子の種は取っても取らなくてもよいです。
- 1晩以上冷蔵庫に置いておくと、玉ねぎが醤油で黒く染まるのですが、その染まった玉ねぎが非常に美味しいので、私は玉ねぎを粗いみじん切りにしています。
- 現地では特に計量をせず、材料を混ぜながら味見をして作りますので、分量の幅は極めて広く、お好みの分量で作っていただけます。
- 現地の柑橘は酸味が強いので、クエン酸を使うのは日本で現地の酸味を出すためのレシピです。醤油の味が薄まっても良いのであれば、単に酢を足すことで酸味を強くできます。
Tips about cuisine
- フィナデニのチャモロ語(北マリアナとグアムの公用語)の綴りは「Fina’denne’」。
- 「Fina’」(フィナ)は「たくさん」という意味、「denne’」(デニ)は「唐辛子」の意味。よって「Fina’denne’」(フィナデニ)は「唐辛子が利いている」といった意味になる。
- よく見かけるfinadene、fina’dene、Fina’ denne’などはチャモロ語の綴りとしては誤りである。
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