サウサワン

  • フィリピン料理

  • 現地表記

    :Sawsawan(タガログ語)

  • 概要

    :酸っぱくて辛い醤油ベースのタレ

サウサワン

フィリピンで、日本のポン酢に通じる調味料を見かけ、感激しました。醤油をベースに、酢や柑橘を混ぜ、さらに玉ねぎや唐辛子が入って美味しさが増しています。豚肉のあぶり焼きにも、焼き魚にもぴったりで、冷蔵庫で保存期間も長く置ける、とても便利な調味料です。

材料

300mLの保存容器に入る量):

醤油
150mL
酢(※1)
70~100mL(※2)
みかん(※3)
1個
玉ねぎ
中1/2個
唐辛子(※4)
1~3本
クエン酸(※5)
小1
  • ※1:フィリピン現地では伝統的にはココナッツの果汁が発酵してできるビネガーを使っていましたが、今は輸入の工場生産のサトウキビ酢をよく使います。日本でなら穀物酢で構いません。
  • ※2:醤油と酢の比率は3:2や2:1などです。酸っぱいのが好きか嫌いかによって、お好みの量の酢を加えればよいです。レモン果汁を多く使う場合は酢を減らしてもよいです。
  • ※3:フィリピンの代表的な柑橘である「カラマンシー」は、果肉が日本のみかんと同じ色をしていて、風味もみかん。ただ極めて酸味が強いのです。今回のレシピでは日本のみかん(温州みかんのようなもの)を使って現地の柑橘の風味を出し、クエン酸を足して酸味を増すことで、現地に近い味と香りを再現しています。みかんがなければレモン果汁を使うとよいです。
  • ※4:生の唐辛子があればそれを使いますが、なければ鷹の爪を使うとよいです。生の唐辛子があり2本以上加えたいときは赤唐辛子と青唐辛子を混ぜてもよいです。
  • ※5:レモン果汁を使う場合や酸っぱいのがあまり好みではない場合はクエン酸は不要です。このレシピはみかんを使ってカラマンシー風味を出し、さらにフィリピンで味わった鮮烈な酸味を出したいのでクエン酸を加えました。クエン酸は食用になるものかどうかを事前に確認するとよいです。

調理時間

:10 分

作り方

  1. 容器に醤油と酢を入れ、みかんの果汁をしぼって入れる。
  2. 玉ねぎを粗いみじん切りにし、唐辛子を小口切りにして、容器に入れ、全体をよく混ぜる。
  3. 味見をして、より酸っぱいものが好みであれば酢またはクエン酸を入れる。
  4. Enjoy!

材料と調理のこつ

  • 1回で使い切るものでもないので、冷蔵庫で保存できるよう、フタつきの容器を使うとよいです。
  • 小ねぎの小口切りや角切りのトマトを加えるレシピもあります。
  • 唐辛子の種は取っても取らなくてもよいです。
  • 1晩以上冷蔵庫に置いておくと、玉ねぎが醤油で黒く染まるのですが、その染まった玉ねぎが非常に美味しいので、私は玉ねぎを粗いみじん切りにしています。
  • 現地では特に計量をせず、材料を混ぜながら味見をして作りますので、分量の幅は極めて広く、お好みの分量で作っていただけます。
  • 現地の柑橘は酸味が強いので、クエン酸を使うのは日本で現地の酸味を出すためのレシピです。醤油の味が薄まっても良いのであれば、単に酢を足すことで酸味を強くできます。

Tips about cuisine

  • サウサワンのフィリピン語(フィリピンの公用語)の綴りは「Sawsawan」。


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