サンドビーチェマーグズ
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国
:イラン料理
-
現地表記
:ساندویچ مغز(ペルシャ語)
-
概要
:羊の脳みそのサンドイッチ(魚の白子で代用)
ペルシャの文明の中心であったイランに行くと、羊の脳みそを具にしたサンドイッチが売られています。日本で普通に暮らしていると、とてもではないけれど羊の脳みそは手に入らないのですが、ペルシャ人が書くペルシャ料理本を見ていて、魚の白子で代用していることを知り、「確かにそれは似ているわ!」と思って、私も作ってみようと思えるようになしました。とろ~りとした具のサンドイッチは美味しいです。イラン料理の風味が出るようにきっちりターメリックを使い、現地がそうであるように、その日に焼かれたパンを使って作りました。
材料
(4人分):
- 白子(※1)
- 300~400g
- 野菜やハーブ(※2)
- パン4本に挟む量
- きゅうりのピクルス(※3)
- 少々
- 塩
- 小1/2
- レモン果汁
- 大1
- 薄力粉
- 大1
- こしょう
- 小1/4
- ターメリックパウダー
- 小1
- チリパウダー(※4)
- 小1/3
- 卵
- 1個
- バター(※5)
- 大1
- コッペパン(※6)
- 4本
- ※1:タラの白子がよい。なければサケの白子などでも。
- ※2:レタス、ミニトマト、スライスオニオン、香菜、パセリ、イタリアンパセリなど。なくてもよいが何かあるとよい。
- ※3:とても合うので、ピクルスがなくても、前日にきゅうりの酢漬けを作っておくとよい。
- ※4:ここで言うチリパウダーは、赤くて辛い唐辛子の粉末のことです。
- ※5:マーガリンでもよい。
- ※6:その日の朝に焼いておくとよい。
調理時間
:30 分(白子を冷凍して解凍する時間を除く)
作り方
:
- 白子は冷凍してから自然解凍する(この作業は任意で省いてもよい)。
- レタスやハーブやピクルスを、食べやすい大きさに切っておく。
- 白子を食べやすい大きさに切ってボウルに入れ、塩、レモン果汁、薄力粉、こしょう、ターメリックパウダー、チリパウダーを入れ、全体に均一に味をなじませる。
- 別のボウルに溶き卵を作り、白子を入れて、絡める。
- フライパンにバターを入れて加熱し、白子を入れ、両面を軽く焼く。
- 残った卵液を白子に慎重にかけ、流れた卵液を白子に寄せ、フライパンのフタをして3分ほど蒸すように加熱する。
- コッペパンに切れ目を入れ、レタスやハーブ類を入れていく。
- 卵が硬くなりすぎないうちに取り出し、コッペパンに入れる。
- Enjoy!
材料と調理のこつ
:
- イラン現地では羊の脳みその缶詰が売られているほど一般的な材料ですが、日本では手に入らないので魚の白子で代用しました。
- タラの白子を使うと現地の味わいに近くなります。サケの白子だと出来上がりがやや固いです。
- 白子をいったん冷凍してから自然解凍したのは、アニサキスの殺虫です。これをすることで、生とろっぽくしても安全に食べられます。この作業を省く場合はしっかりと火を通せば大丈夫です。
- 市販のコッペパンを使うと早く、均一な大きさのものが作れます。写真ではパンも自分で焼いたものを使っています。
- マヨネーズやケチャップも合います。
Tips about cuisine
- 「サンドビーチェマーグズ」のペルシャ語(イランの公用語)の綴りは「مغز ساندویچ」。右から読む。
- 「ساندویچ」(サンドビーチ)はサンドイッチ。接続の「エ」を挟んで、「مغز」(マーグズ)は脳。よって「サンドビーチェマーグズ」は脳みそのサンドイッチを指す。
- 脳みそは一般的には羊の脳みそを用いる。
- イランでは羊の脳みその缶詰が売られている。
- 首都テヘランには脳みそのサンドイッチを売る屋台がある。
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