ゲーンソムパックプラン

  • タイ料理

  • 現地表記

    :แกงส้มผักปลัง(タイ語)

  • 概要

    :つるむらさきの花のレッドカレー

ゲーンソムパックプラン

農業が盛んで様々な食材が収穫できるタイでは、いろいろな材料が、辛くて酸っぱくてやみつきになる「ゲーンソム」の具になっていきます。見た目も優美で感激したのは、パックプランというつるむらさきのピンクの花を入れたゲーンソムです。タイでは花や花のつぼみもよく使われています。タイのゲーンソムは中国の「酸辣汤」(サンラータン)。そんなキリっとした辛さと酸っぱさがあるスープに、噛むとほんのりねばねばするつるむらさきの花がとても良く合います。

材料

4人分):

つるむらさきの花
100~200g(※1)
えび(※2)
200g
3C
レッドカレーペースト
4人分の量(※3)
ターメリックパウダー
小1/4
大2
ナンプラー
大1.5
レモン果汁(※4)
大1
黒糖(※5)
大1
鶏がらスープの素
小1
味の素
好みで少々
  • ※1:好きな量、収穫できた量でよい。
  • ※2:適殻つきが美味しいがむきえびでもよい。
  • ※3:レッドカレーペーストのレシピは、ナンプリックケーンデンのページで紹介しています。この材料をここで用いるか、市販のペーストを使用します。
  • ※4:タマリンドペーストがあればそれを使います。レモン果汁がなければ酢でもよいです。
  • ※5:ヤシ砂糖があればそれを使います。黒糖がなければ普通の砂糖でもよいですが、グラニュー糖よりは甘味に深みのある上白糖が良いです。

調理時間

:30 分

作り方

  1. つるむらさきの花と茎を分け、茎は短めに切る。
  2. つるむらさきの花と茎をゆで、火が通ったら取り出しておき、えびを入れてゆでて火を通し、縮まないうちに取り出しておく。
  3. フライパンかテフロンの小鍋に油を入れ、レッドカレーペーストとターメリックパウダーを炒める。
  4. ゆで汁、ナンプラー、レモン果汁、黒糖、鶏がらスープの素を入れ、一度煮立たせる。
  5. 味見をして、塩加減、辛さ、酸味、甘み、旨味などを調える。
  6. 器にスープを入れ、つるむらさきの茎と花を入れ、えびを乗せてできあがり。
  7. Enjoy!

材料と調理のこつ

  • 辛味や旨味を調える際は、「すっぱ辛いが美味しいスープ」を目指します。あとで水煮のつるむらさきやえびが入るので、少々きつめに味付けしておくとよいです。
  • 味の素の使用は任意ですが、少々入れると現地の味に近くなります。
  • 白いごはんとよく合いますし、現地ではもち米と一緒に食べることも一般的です。
  • つるむささきの茎は噛んでも繊維が口に残りますので、えびの殻と同様に食べるときに口に残ったものを出します。
  • 日本ではほうれんそうは冬野菜でつるむらさきは夏野菜であるように、暑いタイではつるむらさきがほうれんそうのように用いられています。味も食感も似ています。つるむらさきがない季節はほうれんそうで作っても似ている料理になります。

Tips about cuisine

  • 「ゲーンソムパックプラン」のタイ語(タイの公用語)の綴りは「แกงส้มผักปลัง」。
  • 「ゲーン」(แกง)はカレーと訳されることが多いが、日本人がイメージするカレー以外の料理にも用いられるため、汁物やスープという概念でよい。「ソム」(ส้ม)は酸味。「パックプラン」(ผักปลัง)はつるむらさき。
  • 「ゲーンソムパックプラン」(แกงส้มผักปลัง)は、「つるむらさきの酸っぱいカレー」という意味になる。タイ語では花はドック(ดอก)と言うため厳密に「つるむらさきの花」はドックパックプラン(ดอกผักปลัง)だが、現地では、つるむらさきの花をたっぷり入れて作っても、ゲーンソムパックプランである。
  • つるむらさきはマラバルと呼ばれる植物であるため、この料理を手っ取り早くかつ適確に呼ぶのであれば、マラバルカレーという訳もできる。
  • レッドカレーにはエビが入ることが多く、このレシピにも加えています。もし、「エビ入りの酸っぱいマラバルカレー」というように名前をつけたい場合は、「エビ入り」を意味する「カップクン」(กับกุ้ง)を末尾につけて、「ゲーンソムパックプランカップクン」(แกงส้มผักปลังกับกุ้ง)としてもよい。


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