公明グラフ(≫こちら)連載『世界で出会った笑顔と食』。2024年夏季号は『リビア』です。
2011年2月、私はリビアへ行くためにドバイからエジプト行きの飛行機に乗りました。エジプトでリビアの通過ビザを取る以外に当時からリビアに入る方法がありませんでした。しかしドバイの空港にいるとき、もうチェックインを終え、いざ飛行機に乗る直前になって「リビアの政変」というニュースが入り、エジプトの首都カイロに着いてリビア大使館に行くも「ビザは出せない」という門前払い。それは2010年にチュニジアで発生したアラブの春(民主化運動と動乱)がリビアにも引火したのです。エジプトにはリビアからの難民が押し寄せてきていた、私はその夥しい人間の数も目にした・・・。
そこから時が経ち、私の未訪問国数が243か国となったときも、リビア内戦がやまず、正直なところ、リビアは最後まで残ってしまうだろうと思っていました。その覚悟をしていました。産油国でお金がある国が内戦をすると、武力に潤沢に資金が使えるので泥沼に悲惨です。何年も内戦がやまず、それはすなわちリビアのニュースに全部目を通す数年間でした。
2023年であったって外務省危険度勧告レベル4のリビアに、本当に行けた喜びは大きかった・・・。今号のサブタイトルは「アフリカの大国で出会う、知られざるその土地の食」です。
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今後もこの連載を通じて、世界を旅して出会った食にまつわる素敵な出来事をお伝えしていこうと思います。発行部数がとにかく多い全国区機関誌ゆえに、やりがいと不安と緊張と喜びのすべてを感じております。
皆様のお目にとまる機会がありましたら、どうぞ宜しくお願い致します。
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