この「世界の料理NDISH」の子サイトの1つに、各国料理のテーマがあります(≫こちら)。以前、その中の、アフガニスタン料理(≫こちら)のページのコメント欄に、アフガニスタン人からコメントが入りました。
彼女は「ボラニ」という包み焼きと、ボラニというヨーグルト和えについてこうコメントしてくれました。
ヨーグルト和えのほうのボラニは以下のような料理です。
アーヤさんのコメント:
「小麦粉を練った生地でじゃがいもなどの具を挟み焼きにするボラニの方の発音は bolani です。バンジャンボラニ(※ナスのヨーグルト和え)の方の発音は borani です。burani でもいいです。違いはLとRです。日本人にLを発音できない人が多くて同じに聞こえるかもしれない。」
そこで今回は、この「Borani」と「Bolani」の違いを画像検索で確認しました。
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◆Google画像検索「Borani afghan recipe」
「R」のボラニ(Borani)は、野菜類のヨーグルト和えです。
◆Google画像検索「Bolani afghan recipe」
「L」のボラニ(Bolani)は、パン生地を薄くしたものに具を包んで焼いています。
◆まとめ
・Borani(ボラニ)=ヨーグルト和え
・Bolani(ボラニ)=具入り薄パン
アーヤさんが指摘してくれるように、違いはLとRです。「日本人にLを発音できない人が多くて同じに聞こえるかもしれない」と言う指摘も正しいと思います。
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アーヤさんとは、その後、時折のメールでの連絡が続きました。ぐっと来た彼女の言葉が、素敵でした。
「日本に住んでない
日本に行く機会もない
日本人にも会えない
日常生活で日本語が使えない
なのに日本語が好きで
日本語の勉強がやめられない
気になる言葉を調べようと
辞書を手にすると
ついつい他の言葉も調べてしまう
時々私は何をしているんだろうっと
思っちゃうけど
気づけばまた日本語をやってる」
なんて素敵な言葉でしょう。日本というぬるま湯の中で過ごしがちな私(あるいは我々)にとって、己を律する決意を引き出す言葉でもあります。世界有数の、そして最悪の紛争国の1つであるアフガニスタンでは、好きなことをして生きていくのもきっと難しい・・・。
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もともと山岳国家で部族は群雄割拠。ソ連の言うことを聞かず、アメリカの言うことを聞かず、いわばそれでボロボロになった国。でも、単に山奥の田舎だからソ連に取られなかったっていう話じゃなく、彼らは高いレベルで抵抗して、敵が大国であっても阻止し、そしてアフガンがアフガンで在り続けている。
もともと、Always戦国時代のような国だから、戦うことには長けている。だから、アフガニスタンという国は、今も守られ、今も続いている。
・・・下は私が大好きな写真です。
戦争を知る人々は、痛みを知る人々は、心が本当に優しくて、そしてアフガニスタンはとても美しい国。
私はまたアフガニスタンに行きたい。
そして、アーヤさん、尊敬するあなたに、いつか、会いたい。