ヤッター!!目出度い\(^^)/
このたびお友達がプランテン/バナナの幼木を贈ってくれました。
※厳密にはバショウの木かもしれないのでもう少し育ったら検証します。しかし本州の気候ではバナナを育てても自然の気温では果実を得るのは多分できないので、葉を使うことを目的に育て、この記事も葉を使うことを前提に書いています。
さて、早速これをコンポスト(キッチンゴミを堆肥に変える)を設置していた場所に植えました。以前からここにはとびきりお気に入りの木を植えようと思っていたんです。コンポストで長らく堆肥を作ってきた場所ですから、土には極上の養分が浸透しています。そしてこのたびコンポストを1m半ずらして移動させ、コンポストがあった場所に、プランテン/バナナの幼木を植えました。
植えて1週間で、中央の新芽が40cmも伸び、こんなに開いてくれました。根の活着が素晴らしく成功している証拠です。ともあれプランテン/バナナの到着は我が家のビッグニュース。とても嬉しいです。
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私は、世界を旅しているときから、バナナの葉が欲しいと心から思っていました。バナナの葉は面積が広く、容易に変形でき、そして耐熱性があります。今やアルミホイルやラップが溢れる世の中になってしまいましたが、それでもバナナの葉は天然のホイルやラップとして、そしてお皿として暑い国では親しまれ、日常的に使われています。
例えば、南洋ポリネシアのウォーリスフトゥナという国。
フランス領の知られざる・・・あるいは知る人ぞ知る国。
---ウォーリスフトゥナ。
ある日たどり着いた教会の前の広場。
「外」から来た人間がこの「世界」を見たら、誰もが一瞬我を忘れるに違いない。
「うわっ」、思わず声が出た。本当に声が出た。首に穴があけられ、腹から臓物が取り除かれた、焼かれた豚の死体の数に驚いた。
何かの、記録映像だと思った。
記録映像にしては、画像が鮮明すぎるとさえ思う。
素晴らしすぎる・・・。
広場に整然と並べられているのは無数の焼かれた豚。100匹くらいいたと思う。その豚を左右に分けて配置し、中央には巫女のような人が通る列。神主が作る神酒 -それはカバ- を参列客要人に、無数の豚の間を通って運び、振舞っている。
自分は今、ポリネシアン3000年の歴史を見ていると、真剣に思った。
それほどに強烈な光景から、今日一日が、始まった。
祭りのあとは豪華な食事の場へと通された。
まず、バナナは皿として使える。もちろん現代社会においては、アルミホイルやプラスチック製の容器や紙皿などもあるのだけれど、例えば魚をこうしてバナナの葉の上に敷く。葉の風味もつき、かといってテーブルは汚れることなく、食事が終われば土の栄養へと還っていく。
別の例では、バナナはアルミホイルのように使える。食材を入れて包んで蒸し焼きにする。アルミホイルで調理するとどうしても金属の味が邪魔をするが、バナナの葉はむしろフレーバーをつけてくれる。素晴らしいことだと思う。
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このたび、我が家にプランテン/バナナの木が仲間入りしました。
大事に育てて、その葉の恩恵を受ける暮らしへ。・・・私はまた世界の料理に近づいていける・・・。それは私にとって大きな喜びであり、「世界中の良さを我が家に」と思い描く夢がまた一つ達成できたことでもあります。
あゆみちゃん、本当にありがとう!!