アルバニアの国民食と言われる「Tavë kosi」は、羊肉や鶏肉などをヨーグルト/サワークリームカスタードでふわふわと包み込んでオーブンで焼く料理です。「Tavë kosi」の発音は? 今日の記事はその検証過程をまとめました。
「Tavë kosi」の日本語カタカナ表記として適切なのは「ターブコーシ」。「ë」(ウ)は「e」(エ)と区別されるため、中舌中央母音(あいまい母音)で特に明確な母音をもたない「ë」は日本語カタカナでは「ウ」と置くのが好ましい。
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1)Tavë kosi me krah pule ( Tavë Elbasani)(≫こちら)
0:19、2:58 トーブコーシ
別タイミングではトーブエルバサーニとも言っている。
エルバサンはアルバニア中部の都市。
2)Receta me e mire per Tave kosi, Tave Elbasani, Tave kosi me mish pule, Receta tradicionale shqiptare(≫こちら)
0:10 ターブコーシ
3)Tavë kosi Elbasani nga zonja Vjollca(≫こちら)
0:49 ターブコーシ
4)Tavë kosi Elbasani nga zonja Vjollca(≫こちら)
0:49 ターブコーシ
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アルバニア語の文字と発音について。
5)Wikipedia「アルバニア語」(≫こちら)
衝撃の事実が!
「ë」はキリル文字の「Ъ」だったのか!
アルバニア語の「ë」はキリル文字の「Ъ」、国際音声記号(IPA)は[ə]。 「e」は日本語の「エ」の音で、これと区別されている。アルバニアに近い国でキリル文字の「Ъ」を使う国にはブルガリアがあり、あいまい母音[ə]として読まれている。そして「Ъ」はロシア語で有名な硬音記号で声門破裂音。だからよって「ë」は「ウ」、「vë」は「ヴッ」のように読まれる。なお日本語表記では例えば「ヴァチカン」をバチカンと日本語発音に合わせて表記することも慣例化しており、「ヴ」は「ブ」と表記して差し支えない。
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「Tavë kosi」の日本語カタカナ表記として適切なのは「ターブコーシ」。「ë」(ウ)は「e」(エ)と区別されるため、中舌中央母音(あいまい母音)で特に明確な母音をもたない「ë」は日本語カタカナでは「ウ」と置くのが好ましい。
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ターブコーシ美味しそう♡♡♡♡
アルバニアの国民食ですもの。私も必ずや作ってレシピ化しようと思い、作りました!!
ふわっふわのヨーグルトカスタードに包まれて柔らかく蒸しあげられたお肉が美味しいです。レシピは≫こちら