ロシアの旅で、とっても素敵なものを買ってきました。
この器具の名前は「Универсальная решетка」(ウニベルサルナヤレシェトカ)で、英語訳にして、「ユニバーサルグリル」と呼ぶのが、ロシア語の元を活かしていてよいでしょうか。
ということで!!
ロシアの「ユニバーサルグリル」が我が家でデビュー!!
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ここは、ロシア、アルタイ共和国。
そこは森と川の美しい国。
ロシアは「国の中に国がある」
それは、ロシア人ではない人々を主体とする地域が多くあるということです。アルタイ共和国は、本来アルタイ人に、それからカザフ人などが住む地域です。それでもロシア人が随分と入ってきているため、随分とロシア化している地域です。
私は、この美しい森と川を堪能できるところとして、マンジェロクへ赴きました。マンジェロクではリゾート施設に2泊しました。
ロシアの宿にはバーベキュー施設が置いてあるところも多く、ここでも宿泊客は自分たちでお肉を買って、ロシア料理の筆頭名物「シャシリク」をめいめいに焼いて楽しんでいます。
シャシリクのシャシはシシカバブのシシと同じ語源で、日本語で串のこと。でもロシアのシャシリク屋では、串焼きにしなくてもシャシリクとして売っているお店もちらほらあって、本来のシャシリクから言葉が広がっているように思われます。
この言葉の広がりとは、日本でも多々ある現象だと思います。草を使わなくなっても「屋根を葺く」、IH調理になっても「強火」や「弱火」、長生き祈願でなくても「万歳」、お茶を注がなくなっても「お茶碗」。料理名であれば、引っ張らなくてもラーメン(拉麺)、生肉を焼いてもホイコーロー(回鍋肉)、etc。この「言葉の広がり」は、よそから取り入れた物が新たな土地で新しい用法が生まれたか、時代が変わって新しい用法が生まれたか、のどちらかに該当するように思われます。シャシリクは本来ロシア人の料理ではないので、発祥の地ではシシカバブのシシと同様に串を使うものだったのですが、ロシア人は、串を使うだけでなく、網を使ったりもして、シャシリクの解釈が広がったのではないかと思います。このあたり、ロシア留学経験がありロシア語ペラペラの日本人友人にも聞いたのですが、彼は料理で留学をしていたわけではないので真相は掴めず。ただ「シャシリクを作りたいので道具を貸してくださーい」と宿の人に伝えたらこの網が出てきたのは事実です。さあ残りの真相は私の今後の学習課題として残しておくことにします。
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では、お肉を焼く話に戻します。
この「ユニバーサルグリル」、使ってみるととても便利!
テニスラケットのような形状だから持ちやすいし、表裏をひっくり返しやすいし、火力の強弱に合わせて左右も上下も位置を変えやすい。
便利で、使いやすくて、欲しくなって・・・、
そして現地で買いました!! 250ルーブルなので、400円台という安さも魅力的でした。バックパッカーなので頑丈なスーツケースなど持っていませんが、それでも折れないよう曲がらないよう大事に持って帰ってきました。
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この「ユニバーサルグリル」の構造は、凹凸のある網Aと、フラットな網Bからなります。
網Aは網Bの高さを4段階変えられるようになっています。
網Aにお肉を乗せ、網Bを重ね、グリップ部分で固定します。
こうして固定したら出来上がり。ずれることはありません。
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さあ気持ちいい秋晴れになりました!!
今うちで採れる秋の収穫野菜を使いましょう♪ そして今日は国産鶏胸肉2kgを自然解凍しているので、「ユニバーサルグリル」でシャシリクパーティーしましょ♪♪
チキンの下味も、ロシア現地のシャシリクの漬けダレをイメージしました。シャシリクの漬けダレの味は何十パターンもあるのだけど、こうして発酵乳を使った白っぽい漬けダレが多いんです。だからお肉も柔らかくなります。
1晩マリネしたら、ぬぐって、鶏肉と漬けダレを分離し、漬けダレを半割りのナスにたっぷり塗り込みました。
野菜を併用すれば漬けダレを捨てることなく完全有効活用できます。
菜園からその他の野菜類も収穫してきました♪
ユニバーサルグリルの網Aにチキンをセットしました。
チキンは大小さまざまなサイズにカットしています(そのほうが隙間を作らなくてよい)。1つ200gの塊(ゲンコツサイズ)のものも作っていますので、食べるのが楽しみです。
網Bを重ねて固定しました。
網の上に、ユニバーサルグリルと、その他野菜類を置きます。
ユニバーサルグリルはラケットの形状なので、火力の強弱によって位置を変えたり、ひっくり返したりするのもとても簡単です。
熾火(おきび)の火力はお肉や野菜を焼くのに最適で、オーブンやコンロでは出せない最高の熱廻りを与えてくれます。
なすが、強火の遠火で炙られて、こんなに見事に内部からぷっくりとしてくるから感動。
ユニバーサルグリルをひっくり返せば、一回のターンで全部のお肉が返せる!!
これは大変に楽なこと。嬉しいです♪
お肉の焼き加減が最高♪♪
中がほんのりピンクで肉汁はしたたるのですが、生焼けではないという、最高の味わい加減。
鶏肉の、身が、旨い・・・。
鶏肉は、大きいものは200gにカットしています。ゲンコツサイズです。これだけのお肉にも、遠火の強火という熾火(おきび)の特性から、難なく中までふっくらと火を通すことができます。電磁波物理は基礎くらいしか知らないけれど、遠赤外線効果も大きいのではないかと思われます。
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秋晴れの気持ち良い日の、気持ち良いシャシリクパーティー☆
明るい昼間に飲むワインやビールも最高です。
最高な贅沢に、今日も大感謝♪\(^o^)/
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では、今日のシャシリクのレシピです♪
レシピは簡単です。何しろ自由なカスタマイズができるシャシリクの味付けなので、正確さを求めるお菓子作りなどとは対照的で、とっても気分が楽です。
今回は、この秋発売されたGABANグリルマスターブレンドを使用。
※本記事は(1)「ハウス食品×レシピブログ」のモニターコラボ広告企画に参加していること、(2)スパイスをモニタープレゼントされたことに基づき執筆するものです。
要は、何かミックススパイスがあると、便利に美味しくなるのです。
材料(4人分):
- 鶏胸肉
- 700g
- カスピ海ヨーグルト
- 1/2C
- ミックススパイス(※1)
- 大5
- クミンパウダー
- 小1
- コリアンダーパウダー
- 小1
- ターメリックパウダー
- 小1/2
- カイエンペパーパウダー
- 小1/4
- パプリカパウダー
- 大3
- 塩
- 小1/2
- なす
- 4本
- その他野菜
- 食べる量
※1:今回は市販品GABANグリルマスターブレンドを使用。そのほかガーリックとハーブが入っているようなミックススパイスが合います。なければこしょうや唐辛子やにんにくなどの味付けを単品ずつ足していくとよいです。
作業工程:30 分(漬け込む時間を除く)
- 鶏肉を大きめ(1つ150~200g)及び小さめ(1つ50~80g)に切り、すべての調味料を混ぜ込んで均一にしてフタをして、冷蔵庫で1晩漬け込んでおく。
- 火を起こす場所に、紙、小枝、薪と重ね、紙に火をつける。小枝が燃え、次に薪が燃えるので、薪が大方燃える頃にお肉を冷蔵庫から取り出し、下火(熾火)になったら焼き始められるようにする。
- なすを縦2つ割りにし、鶏肉から漬けダレをぬぐってなすの表面に塗りつける。
- 2枚網に肉を挟み、熾火の上にかざして、片面が焼けたら網をひっくり返して両面を焼く。
- なすは熾火の上の網に置いて、両面を焼く。
- その他の野菜も、網焼きにする。
- Enjoy!
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ちなみに、今回紹介した、ロシアで買ってきた「ユニバーサルグリル」。
パッケージには、こう書いてありました。
шашлычники всех стран, объединяйтесь!
(万国のシャシリク人よ、団結せよ!)
と。(*^_^*)