先週のミニ講演のお話しです。「世界をつなぐ!」という主旨で、市の教育課の方、市の教員の先生等の主催で市民の一般者が集う会がありました。親子連れの参加者も多く、小さな子供たちもにぎやかに、様々な年代層の方が集まりました。子どもたちも多く、次世代の教育を主眼に置き、「世界はこうなってるんだよ」というお話しをさせていただきました。
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まず前段。・・・お子様相手の世界の話ってとっても難しいんです。これは旅の講演活動経験の深い主人も言っています。確かに、子供にイスラム教とか言ったって分からない。大人にだって難しいのに。
主人にそう聞いていたから、私は、限られた準備時間の中でしたが、でもその難関にどう対峙していくかを考えて準備をしてきました。
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当日。それまでベトナムやマレーシアの話があったのですが、お子様向けにはイスラムやヒンドゥーは解説されなかったので、私のスライドで急遽めっちゃソフトに宗教解説。
私たちさ、ごはんを食べたらごちそうさまと言うし、年が明けたら明けましておめでとうと言うし。
泥棒はやめましょうとか、そういうみんなで行うことって、あるじゃない?
宗教は、そういうみんなで行う生活習慣やみんながおんなじように考える気持ちやルールを作ってくれているの。
宗教は幾つもあって、地球の場所によってそれが違うから、だから、旅をしていると、いろんな人々の姿に出会えて、楽しいの。」
みたいに言うと、割と分かってもらえます。
その上で、顔を隠すイスラムの女性の写真や(女性の私だから撮れた写真です)、右手だけでごはんを食べる写真などと共に、こういうレベルで各宗教を語ればいい。ヒンドゥー教、カーストの世界だって、その入り口は難しい話じゃないんです。
こうして入りやすい入り口を作ってあげられたらいいなあと思って、お子様に敢えて最前列に座っていただいて、お話をしました。
あくまで、楽しそうに、話す。これ大事。
なぜなら、お子様はこれから何年か先に、授業を受けて、世界を見ていくことになると思います。そのとき、「僕、インド知ってる!」っていうように、今日の入り口がそのときの導入の役に立てるような話をしたい。大人だって同じです。大人だって勉強が続きます。私もいつも勉強しています。だから、今日の話の何かが、聞いてくれた方の心の琴線に触れて、外向きの目や、何かのきっかけになったらいいなあと思っています。
この場があったから知り合えた方々との交流も喜びです。
今後もこのような機会があることを楽しみにしています。