ロケットストーブに関心を持っていた私たちに、優しいご近所さんがロケットストーブを下さいました。それは、「ロケットストーブ講習会」に出席し、ご自身で作製されたものだそうです。
ペール缶の中央には縦にパイプが通っています。燃料を投入するのは写真の左下の部分です。縦に走るパイプの周りには断熱材が入っており、熱が逃げない構造であるがゆえ縦パイプの中は高温になり、強い上昇気流が生じます。強い上昇気流が当たるから鍋が早く沸きます。上昇する気流の速度が速いから燃料投入部では火を強力に吸引します。火が強力に吸引されるから酸素が多く引き込まれます。酸素のおかげで温度は更に上昇し、木は通常よりも高温で燃えるようになるのです。
このように、温度と気流の仕組みを賢く活用し、結果としては燃料が少なくても高温で燃えるのがロケットストーブの仕組みです。小枝がひとつかみあるだけでも驚くほどの鍋の中の湯が沸きますから、我が国においては、例えば被災地のような場所での活用が想定されていて、少ない燃料でも、鍋物のような多くの人が食べる分の調理ができるとして、注目を浴びています。
我が家ではもっぱら遊び道具&ガーデンクッキングの道具です。しかしこのロケットストーブが我が家にやってきたことで、日頃から小枝や木片を集める習慣がつきました。よって周辺環境がきれいになりました。
災害はいつどこで起こるか分からないのです。だからこそ、こういう道具に普段から遊び慣れることが大事なのです。
写真は遊びも遊び(笑) 豪華にトラフグで「てっちり」(※フグ鍋のこと)でーす♡
ロケットストーブは大変に魅力のある道具です。
電気もガスも使わないシンプルライフも、旅するように暮らすことも、生活の知恵も、災害への備えも、全部潤う気がします。「ロケットストーブ講習会」がより広まり、こういった素晴らしい道具や、災害時にも困らない知恵と行動力が普及するのは良いことだと思いますが、皆さん、いかがお考えですか。