セーシェル料理

[last update 2019/05/09]

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【基礎情報】

国名:セーシェル共和国Republic of Seychelles、首都:ヴィクトリア、ISO3166-1国コードSYC/SC、独立国(1976年英国より)、公用語:英語、フランス語、セーシェルクレオール語、通貨ルピー

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【地図】

セーシェルはケニアやタンザニアの東の沖にある島国です。南にモーリシャス、レユニオン、マダガスカルがあります。

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◆クレオール・クレオール・クレオール。それは多彩な食文化。

セーシェル(セイシェル)は、美しい海に楽園の島々が大人気。日本でもハネムーナー憧れの国です。セーシェル料理はまさにクレオール料理。つまり魚やココナッツなどの土着の食材や伝統調理法に、エキゾチックなカレー粉の香りに、舌を打つフランス料理の技巧に、醤油も日常的に使われ、多種多様な「融合」を形成しています。セーシェルの料理は新鮮で美味しい魚介類が自慢で、セーシェル料理を試すときは、魚のグリルが最優先事項です。地元の冷えたビールと海の景色と一緒に味わうひとときは、これ以上のものはない至極の瞬間です。

セーシェル
セーシェルの青空市場。人も売り場も、アフリカです。(撮影地ビクトリア)

とびきりの美しい海やビーチを誇るセーシェル。しかし、想像しにくいのですが、セーシェルのほとんどの国民は奴隷の子孫で、白人と黒人とアジア人の混血であるという、負の歴史に裏打ちされた事実があります。

昔、セーシェル諸島は無人島でした。18世紀にフランス人が領有を宣言したとき、すでにモーリシャスがフランス植民地になっていたことから、主にモーリシャスのフランス人が奴隷を連れて入植してきました。19世紀に入って英国へ割譲され、英国植民地としてモーリシャスの管轄下に置かれました。しかし、その後奴隷制度が廃止されたあとも、英国は違法の奴隷の輸送を続け、それまでの奴隷数よりもケタ違いに多い奴隷(解放奴隷)がセーシェルに入り、また中国人やインド人労働者も導入されました。

現在セーシェルの国民のルーツは、初期の入植者、フランス人が連れてきた黒人奴隷、及び英国人が導入した多数の解放奴隷の子孫です。今では混血が進み、比較的同質となってクレオール人と呼ばれていますが、アフリカ人の血が主体です。また他のインド洋の島国はアジア人比率が高いですよね(モーリシャスにおけるインド人、コモロにおけるアラブ人、マダガスカルにおけるマレー人)。それらとは対照的にセーシェルではアジアの人口が比較的少ないのが特徴です。

文化の点では、セーシェル、モーリシャス、レユニオンの三国は、フランス領になったり英領になったりした時期が重なっており、それゆえ人の行き来がありました。セーシェルとレユニオンがもともと無人島だったことから、三国の食文化にはモーリシャスを介した共通点が多数見出されます。なお、英国支配の時代にもセーシェルにはフランス人と奴隷が住んでいたので、独立した今もセーシェルの文化として強く残るのは、イギリスではなく、フランスとアフリカの影響です。

数十もの小島が集まるセーシェルでは、ココナッツ、フルーツ、魚は普遍的な食材です。現在では食用作物としてパンの木の実、キャッサバ、ヤムイモ、ココナッツ、バナナのほか、家畜として牛、豚、鶏なども飼育されており、食糧の自給度の向上も認められます。食事の主体にはなりませんが、シナモンやバニラなどの香料もよく採れます。

ただ、もともと無人島ですから長い伝統をもつ料理というものがなく、歴史の中で複数の民族が混交してきたセーシェルの料理の特徴は、ずばり「クレオール料理」です。セーシェルのクレオール語は、フランス語とバントゥー(アフリカ人の主要民族)を基本に、マラガシー(マダガスカル語)、英語、ヒンディー(インドの主要語)が混ざってできた言葉です。同様に、クレオール料理は、アフリカ料理に、フランス、中国、英語、インドなどの影響が混ざってできた料理です。米を主食に、セーシェルらしい食材としての魚やココナッツに、インドを感じさせる香辛料、中国を感じさせる醤油、フランスの料理の嗜好が混ざっています。具体的にいうと、タコのカレーや醤油たっぷりスペアリブ、チャツネやルガイ、フランス風焼き魚などが、セーシェルクレオール料理の代表です。
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