セントクリストファー・ネイビス料理

[last update 2015/01/17]

+++新着+++


これがセントキッツ国民食のヤギ汁(ゴートウォーター)。(撮影地バセテール)

・文章を全面的に見直し、情報を充実しました!


基礎情報セントクリストファー・ネイビス連邦Federation of Saint Kitts and Nevis、首都バセテール、ISO3166-1国コードKN/KNA、独立国(1983年英国より)、公用語英語、通貨東カリブドル

◆カリブ海諸国典型の黒人料理

まずは下の地図で、カリブ海の国が連なる中の一員としてのセントキッツを見ましょう。

セントキッツ&ネイビス? それともセントクリストファー&ネイビス? 迷いますよね。正式国名はセントクリストファー&ネイビスですが、通常用いられるのはセントキッツ&ネイビスです。このページでは、タイトルはセントクリストファーを用い、文章中では政府観光国サイト(英語)に倣いセントキッツを用いています。カリブ海諸島が湾曲する角のあたりにある、面積300平方kmに満たない小さな国家です。

セントキッツ&ネイビスとは、2つの島の名前です。セントキッツ島とネイビス島はちょっと仲が悪くて、分離独立運動も長く続いていますが、現時点では2つあわせて1つの国。首都バセテールはセントキッツ島にあります。国民の人口プロファイルは圧倒的に黒人が多い(その他英国系、ポルトガル系、レバノン系、2009統計)。奴隷貿易時代に移送されてきたアフリカ人の子孫が主要民族になり、一方で、先住民は絶滅しています。これは他のカリブ海の国々と概ね共通しています。

カリブ海は小さな島国がいくつもありますが、奴隷貿易、アフリカ人主体、先住民滅亡、英国支配などの背景が似ており、料理も、ホント酷似しています。インド人の多いトリニダード・トバゴに由来するとされるロティ(カレー味の具のチャパティ包み)、ソルトフィッシュ(塩漬けタラのトマト炒め煮)、ジョニーケイク(外カリ中フワパン)などは、セントキッツだけでなくカリブ海の様々な国で食べることができます。

島国なので、魚は主要な食材であり、国民食の筆頭です。ソルトフィッシュ(塩漬けタラを戻してトマトにんにく玉ねぎなどと煮る)は庶民に行き渡る魚料理です。キングフィッシュ、ロブスター、レッドスナッパー、ブルーパロットなどの美味な魚も、現地のレストランで食べることができます。牛肉などは、食べることはできるけれども、輸入肉となるため、特にネイビス島では高価です。

セントキッツから乗った飛行機の機内誌には、「三大国民食」として、ゴートウォーター(山羊肉の濃厚シチュー)、クックアップ(肉炊き込みご飯、カラメルと炊き込むので結構甘ったるい)、ソウス(豚の様々な部位(頭、鼻、足、しっぽ、耳)とレモン果汁又は酢で作るマリネ)が紹介されていました。カリブ海他の国は概ね共通する食文化を持っているため、もちろんこれらは、カリブ海を代表する食の1つとも言えると思います。クックアップは南米大陸でも食べられています(私にはコカップという発音に聞こえます)。また、ゴートウォーターは週末や深夜の定番国民食です。

主食は、上述のクックアップのほか、ジョニーケイク(ふわふわの揚げパン)、パティー(具包みパイ、具はビーフやコンク貝など)、ロティ(具包みチャパティー、具はじゃがいも、ポーク、チキンなど)など、様々なパン類があります。

飲み物は、セントキッツに行ったなら、是非ティン(国民的支持を得るグレープフルーツジュース)、ジンセンアップ(薬用人参が入ったソーダ飲料)、カリブビア(ビール)などをどうぞ。これらはセントキッツでボトリングされているそうです。

もうひとつ、この国の歴史を語るサトウキビについて。
サトウキビがあったから、砂糖を搾取するために労働者奴隷がアフリカが運ばれた。英国人が来たために先住民が絶滅した。今あるカリブ海の国は、アフリカ系奴隷黒人の子孫と、その混血のクレオール文化です。そんな背景を偲びながら、シーエスアール(CSR、正式名称はCane Spirits Rothschild、今は閉鎖)と呼ばれる国民的ラム酒(サトウキビの酒)を、セントキッツで味わってきてもらえたらと思います。セントキッツのレストランでは、ラム酒ベースのカクテルも多数置いてあります。

◆セントキッツに行ったら、これ食べよ♪

【肉類】
・ソース(Souse)・・・豚の様々な部位(頭、鼻、足、しっぽ、耳)とレモン果汁又は酢で作るマリネ。
・ゴートウォーター(Goat water)・・・ヤギまたは羊の濃厚シチュー。

【魚類】
・ソルトフィッシュ(Saltfish):塩漬けタラを水で戻して、トマトにんにく玉ねぎなどと煮る。

【ごはん類】
・クックアップ(Cook-up)・・・肉や魚の炊き込みご飯。

【パン類】
・ジョニーケイク(Johnny cake)・・・ふわふわ揚げパン。
・パティー(Pattie)・・・具包みパイ。
・ロティ(Roti)・・・具包みチャパティー。

【飲み物】
・カリブビヤ(Carib beer)・・・ビール。
・シーエスアール(CSR、Cane spirit rothschild)・・・ラム酒。
・ジンセンアップ(Ginseng up)・・・薬用人参が入ったソーダ飲料。
・ティン(Ting)・・・グレープフルーツソフトドリンク。


[kuwakuwa]

◆Link

セントクリストファー・ネイビス世界のお金

本記事、レシピ内容及び写真の著作権はすべて管理人:松本あづさにあります。読んでくれた方が実際に作って下されば嬉しいですし、料理の背景やTipsなど、世界の料理情報の共有を目的として、大事に作成しています。
出典URL付記リンクを貼れば小規模な範囲でOKなこと】
・ご自身のサイト、ブログ、FacebookやTwitterにおける情報の小規模な引用や紹介。
事前連絡出典明記をお願いします】
・個人、団体、企業等の活動や出版等で、当サイトおよび当管理人のもつ料理レシピや写真を活用・使用したい場合。
事後連絡でもよいのでお寄せ下さい(楽しみにしていますので)】
・小学校や中学校の宿題や課題で当サイトを活用してくれた生徒さん。
ご遠慮ください】
・大々的なコピペや読み込み、出版物への無断転載。
・営利目的や利益が生じる手段での無断使用。
※免責事項:上記の引用に基づいて万が一損失・損害がありましても、対応はユーザーご自身の責任において行っていただきますようお願いいたします。

セントクリストファー・ネイビス料理」への1件のフィードバック

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。