コンゴ民主共和国料理

[last update 2020/05/16]

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【基礎情報】

国名:コンゴ民主共和国Democratic Republic of the Congo、首都:キンシャサ、ISO3166-1国コード:CD/COD、独立国(1960年ベルギーより)、公用語:フランス語、通貨:コンゴフラン

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【地図】

コンゴ民主共和国(以下コンゴ民主)はアフリカ大陸のほぼ内陸国で、北西から時計回りに、コンゴ共和国(以下コンゴ共和)、中央アフリカ、南スーダン、ウガンダ、ルワンダ、ブルンジ、タンザニア、ザンビア、アンゴラに囲まれています。

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◆コンゴ民主料理は熱帯の食材の料理です。

コンゴ(旧名ザイール)は、アフリカ大陸の中央部に位置する国です。アフリカと聞くとケニアのサバンナのような乾燥を思い出しますか? いえいえ。ここは熱帯雨林。日常的な多雨に、国土を覆う河川群、大地溝帯に形成される数々の湖、森やジャングルなどの世界が広がります。コンゴ民主料理は熱帯の食材の料理で、森や河川から採れる獣や魚(それはサルやワニやヘビも含めて)、村で飼われるヤギや鶏、農耕で得られる芋類や豆類、熱帯地方特産のパームオイル(アブラヤシの真っ赤な油)が主要な食材です。野生のワイルドさや熱帯作物の強烈さを感じるコンゴ民主料理は、典型的なブラックアフリカ料理です。

*コンゴという国は2つあり、1つは本ページのコンゴ民主共和国、もう1つは隣国のコンゴ共和国です。「コンゴ料理」と書くと混同を招くため、ここでは前者の料理を「コンゴ民主料理」、後者の料理を「コンゴ共和料理」と記載します。

コンゴ民主料理
マニオクは多様に加工して食べられる。写真は乾燥粉を湯で練った主食。(撮影地ゴマ)

コンゴ民主は、アルジェリアに次ぐアフリカ第2位の面積をもつ国です。熱帯雨林のジャングルが広がり、大河や湿地が多すぎて、潤沢な道路網や鉄道網が作れないような国です。

主要民族はバントゥーと総称される古い時代に定着した農耕民です。人が集まる場所には村や町が形成され、中世期までには、コンゴ王国やルバ王国など幾つもの王国が存在しました。しかし現在の国家形態として独立以降、クーデター、一党独裁、ツチとフツの民族対立(コンゴ戦争)、内戦、政治腐敗など、国はずっと不安定で、上述の交通インフラの脆弱もあって約1億の国民は今も政治的にも文化的にもまとまらない状態です。

コンゴ民主には242(方言を入れると約700)の言語があるそうです。公用語(フランス語)は学校教育を受けないと読み書きできないもので、日常生活や経済活動のための部族間共通語は、中北部はリンガラ語、西部はコンゴ語、東部はスワヒリ語という具合に、国内は強い言語不一致を呈しています。この「国内不一致」こそコンゴ民主の大きな特徴と言えるでしょう。だから、コンゴ民主料理を知るための大前提には「1つの料理に複数の名称がある」ことを理解せねばならず、それはまた、コンゴ民主料理を学ぶ大きな障壁にもなっています。旅人も研究者もなかなか入れない国だっただけに、全土の文化を等しく俯瞰する情報がないのもまた障壁です。

コンゴ民主料理の特徴は、

  1. 熱帯の食材の料理である。パームオイル(アブラヤシから得る赤い油)を多用するため、料理がオレンジ色で、独特の臭いがある。
  2. 主要な主食はイモ類である。特にマニオク(キャッサバイモ)は重要で、様々な形に加工して食べられている。
  3. 主食の形態としては、湯で練って作るモチ状のものや、バナナなどの葉などで巻かれて蒸されたものが目立つ。ゆでたイモ、緑のバナナ、米も食べられている。
  4. 肉類は、野生の肉、飼育の鶏やヤギなどが食べられる。ワニやサルも食べられている。
  5. 魚類は、国土のほとんどが内陸なので淡水魚の消費が多い。乾燥魚や燻製魚の状態で備蓄もする。
  6. 農耕による食材には豆類やイモ類、近年ではトマトやナスやオクラなどがある。
  7. 料理は辛くないが、ピリピリ(粉砕唐辛子ペースト)が添えられ、好みで辛さを増して食べられる。

・・・自然の恵みを活かした料理って美味しいですよね。コンゴ民主料理はまさにそれで、熱帯の気候に育まれた旨味の濃い食材を使うから、料理も美味しいです。ときにワイルドで驚きますけれど。

以下各論では、そんな典型的なブラックアフリカの食文化たるコンゴ民主料理を、食材別に紹介していく予定です。
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