ブルネイ料理

[last update 2021/04/25]

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【基礎情報】

国名:ブルネイ・ダルサラーム国Brunei Darussalam、首都:バンダルスリブガワン、ISO3166-1国コード:BN/BRN、独立国(1984年英国より)、公用語:マレー語、通貨:ブルネイドル

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【地図】

ブルネイはボルネオ島の小国で、マレーシアに囲まれ、2つの領土に分かれています。

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◆マレー料理の一角をなす料理。原点はジャングル料理

「ブルネイ」といえばイメージは「お金持ち」? ブルネイは石油や天然ガスの産出で知られる東南アジアの小国です。ブルネイに旅行で訪れる人はきっと美しいオマールモスクを訪れると思いますが、その脇にある、水の上に木道が張り巡らされたカンポンアイール(水上集落)を歩くと、人々の暮らしから伝統的なブルネイの食文化が垣間見れるでしょう。そして、わずか2、3日の滞在であっても、テンブロンなど内陸のジャングル村を訪れてみてください。暑くむせる空気を吸って、生い茂る緑と豊かな水に囲まれると、ブルネイ料理の本質が理解できる気がします。

ブルネイ
伝統的水上集落では、自宅にいながら魚やカニが獲れる(撮影地バンダルスリブガワン)

ボルネオ島(別名カリマンタン島)は熱帯多雨気候の島です。島の北部はマレーシア(サラワク州、サバ州)で、島の中部・南部はインドネシア。ブルネイはそのマレーシア部分(サラワク州)に囲まれて存在する小国です。

ブルネイの歴史は長く、中国の古い歴史書にも登場します。中世期のブルネイ帝国(1368-1888年)は中国やインドなど大国相手の交易で栄え、今のフィリピン西部に及ぶ広大な領土を持った時期もあります。イスラム商人の到来は大航海時代よりも何百年も早く、マゼラン艦隊に発見されたときは「王族は陸、それ以外の民は水上に住んでいた」と記録されており、そのほぼ全員がイスラム教徒だったそうです。海賊対策で英国と手を組んだ(1888年)ことが発端で英国人に住み着かれ、次第に領土を奪われて衰退し、今の小さな王朝が残るのみとなりました。20世紀になって石油が出ると、ブルネイは石油利権をマレーシアに取られたくなく、現マレーシアが現シンガポールも交えて連邦国家を樹立するときもブルネイ王は首を縦に振りませんでした。実態はお上である英国が石油のドル箱を手放したくなくてブルネイを英領にとどまらせました。ブルネイは英領時代が遅くまで続き、1984年という遅さで独立した東南アジアの新興国家なのです。今ブルネイがマレーシアに飲みこまれずに残っている背景にはこのような事情があるのです。

ブルネイ独立時、国策第一要素にはマレー化(マレー語を国語とすること)が挙げられました。国策第二要素はイスラムです。

「ブルネイはマレーシアに囲まれているからブルネイ料理はマレーシア料理と同じでしょ?」などと言うなかれ。マレー半島の文化を中心に華人の多大な影響を受けて形成されたマレーシアの料理と、熱帯の島のごく一地域の料理は、共通項はあるものの、やはり軸が違う。

ブルネイ料理の本質はボルネオ島のジャングル料理です。そして、水の村(カンポンアイール)に住む人々の水系資源の料理です。西側の領域にある首都バンダルスリブガワンでは中華系住民や出稼ぎ移民が作る多国籍な料理があり、チキンライスあり、ラクサあり、ミーゴレンありと、マレーシア各地と同じ料理も見かけますが、ブルネイならではの伝統文化を味わうなら首都を抜け出てジャングル村を訪れてみましょう。ナチュラルツーリズムのツアーもたくさん出ていますから訪問は簡単です。村の市場で売られる素朴な料理を見ると、熱帯多雨の豊かな原生食材を使ったブルネイ料理の本質に触れることができます。そしてイバン族やダヤック族などボルネオ島の土着民族の料理に出会えたら最高。その代表的存在がアンブヤ(サゴヤシのデンプンもち)です。

長年の香辛料貿易のおかげで、ブルネイ料理は、インド、中国、東南アジア各地からさまざまな料理の伝統(食材と調理方法)を吸収してきました。唐辛子、生姜、レモングラス、にんにく、エシャロット、ターメリック、香辛料各種、醤油、それから濃厚でクリーミーなココナッツミルクが多用され、旨味とフレーバーが魅力です。それらは日本人の口にも美味しく、ブルネイの食体験は決して退屈ではありません。

ちなみにブルネイの輸出品は9割以上が石油や天然ガスなどの燃料資源で、輸出相手国第一位は我らが日本です。嬉しいですね。
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