カルドデガジーニャ

  • ペルー料理、ボリビア料理

  • 現地表記

    :Caldo de galliña(スペイン語)

  • 概要

    :鶏肉とゆで卵とじゃがいも入りのスープスパゲティー

カルドデガジーニャ

カルドデガジーニャは南米ペルーでよく食べられている、鶏肉と卵が具となるスープスパゲティです。ペルーは海岸沿いからアンデス山脈高地まで広がっていますが、このカルドデガジーニャは各地で食べられている、ペルー現地の国民食です。カルドは水炊きのようなスープ、ガジーニャは雌鶏の意味なので、ペルー版「親子汁」というのが興味深いですよね。殻つきゆで卵がドンと入るインパクトも良いし、たっぷり入ったスパゲティがお腹にたまり、散らした青みが旨みをアップするというもの。殻つき卵に最初は驚きますが、慣れるとそのほうがゆで卵がぷりぷりしていて美味しいように思います。

材料

2人分):

鶏手羽元(※1)
4本
1.5 L
2個
にんにく
2かけ(※2)
生姜
薄切り2枚
じゃがいも
中2個
鶏がらスープの素
適量
スパゲティ乾麺
180 g
オレガノ(※3)
小1/2
小1/2
こしょう
少々
小ねぎ、パクチーの葉
仕上げに乗せる量
  • ※1:今回は鶏手羽元4本を使いました。その他の部位でもよいです。
  • ※2:にんにくは薄皮がついた状態で使います。
  • ※3:オレガノは、生オレガノでも乾燥オレガノでもよいです。

調理時間

作り方

  1. 鶏肉は骨の部分に包丁の付け根の角を強く当て、骨に亀裂を入れる。
  2. フタができる鍋に、鶏肉、水、卵(殻つきのまま)、にんにく(薄皮つきのまま)と生姜を入れ、強火にかける。
  3. じゃがいもは丸のまま皮をむいておく。
  4. 沸騰したら、じゃがいもを入れ、水分量(水面の高さ)を確認する。
  5. 火加減を若干落とし、しかしボコボコと比較的強く沸いた状態を維持して煮て、骨から旨味を引き出すように煮る。
  6. 煮汁の量が2/3程度に減ったら、じゃがいもに菜箸を刺してみる。すっと通ったら取り出し、通らなかったら更に数分煮て、火が通った時点でじゃがいもを取り出す。
  7. にんにくとゆで卵も取り出しておく。
  8. スープの味見をする。鶏の旨味が足りないと思ったら鶏がらスープの素を適宜加える。
  9. スパゲティ乾麺を半分に折って入れ、菜箸でかきまぜながら、麺と麺がくっつかないようにしてゆでる。
  10. スパゲティをゆでている間に、小ねぎまたはコリアンダーの葉を、好みのサイズに切る。
  11. スパゲティのゆで時間が経過したら、味見をし、麺に火が通っていたら火を止め、オレガノ、塩、こしょうで味加減と風味を調える。
  12. やや深めの器にスパゲティを入れ、鶏肉とじゃがいもとゆで卵(殻つき)を乗せ、スープを注ぎ、小ねぎやコリアンダーの葉を乗せる。
  13. Enjoy!

材料と調理のこつ

  • 骨がついている肉をつかうほうが旨味がよく出るので、鶏胸肉やもも肉よりも、手羽元を勧めます。
  • 鶏肉の煮汁にスパゲティー乾麺を入れるので、スパゲティーが吸う水分を考え、煮汁は多くしておきます。
  • 日本人としてはスープに殻つきゆで卵が入っていることに驚きますが、ペルーでは殻つき卵がスープに入るスタイルをよく見かけるものです。
  • 卵の殻の淡い茶色がこの料理の見た目のアクセントにもなるので、殻が茶色い卵を使うとよいです。
  • カットしたレモンを添え、食べる人が好みで酸味を加えてもよいです。
  • ペルー現地では、安飯屋に入るとスープが多く麺が少なかったりするのですが、このレシピでは朝食か昼食には満足できる分量として、1人90 gのスパゲティ乾麺を使用しました。
  • この写真では小ねぎ少々にコリアンダーの葉を多めに乗せました。小ねぎだけ乗せるバージョンもありますので、小ねぎだけ乗せる場合は、小口切りにします。

Tips about cuisine

  • カルドデガジーニャのスペイン語(ペルー、ボリビアの公用語)の綴りは「Caldo de galliña」。
  • 「Caldo」(カルド)は汁気が多くてさらっとしたスープ、「de」(デ)は英語のofと同じで「~~の」の意味、ガジーニャ(galliña)は雌鶏(めんどり)の意味。日本では雌鶏と雄鶏の肉を呼び分けないので鶏肉と訳してよい。よって、「Caldo de galliña」(カルドデガジーニャ)は、「鶏肉入りのさらさらスープ」という意味になる。
  • スペイン語の「lli」は日本人の耳には「ジ」や「リ」やときに「シ」に聞こえる発音となるが、ここではペルー現地で実際に耳にした「ジ」の発音で表記しています。


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