グリュンコールミットカルトッフェルン

グリュンコールミットカルトッフェルン

ケールという健康野菜があります。青汁の原料として有名で、おかげで苦い野菜のイメージが定着したかのようですが、日本語で「ちりめんキャベツ」の名の通り、ケールは苦くなく、いたってキャベツ味。言うなれば「味が濃いキャベツ」という味をしています。ドイツ北部の冬の作物で、ドイツ料理圏では、ケールを刻んでくたくた煮にして、お肉類とあわせるのが定番の食べかたです。とにかく優しい味ですし、お肉もしっとりと蒸し焼きになるので、一度作ってみてください。

材料

4人分):

ケールの葉(※1)
300 g
厚切りの肉類(※2)
400 g
バター
大2
200 mL
コンソメ顆粒
小1/4
少々
ナツメグパウダー
少々
生クリーム(※3)
大1/2(※3)
  • ※1:ケールの葉がない場合は、緑色が濃いキャベツの外葉で代用できます。
  • ※2:厚切りの肉類とは、ポークチョップ用のトンカツ肉や、厚切りベーコン、厚切りのロースハムなどです。厚さは1.5 cm以上あるとよいです。
  • ※3:生クリームがない場合はコーヒーフレッシュを使うか、牛乳をやや多めに使うか、省いてもよいです。

調理時間

:1 時間

作り方

  1. ケールの葉を洗い、茎が固そうな部分や、傷んだ部分を包丁で切り取る。
  2. 鍋にケールの葉が十分浸かる量の熱湯を沸かし、塩(分量外)を少々入れて沸騰させ、ケールを入れて沈めて5分煮る。
  3. その間にじゃがいもの皮をむき、2 cm厚さまたは大ぶりに切る。
  4. ケールを取り出してザルに乗せ、水分をよく切り、まな板に乗せて粗く刻む。
  5. 鍋にバターを入れて中火で熱し、厚切りの肉を入れて表面がカリッとするように炒める。
  6. ケールを入れ、全体をよく混ぜ、ケールにバターの油分をまんべんなくゆきわたらせる。
  7. じゃがいも、水、コンソメ顆粒、塩、ナツメグパウダーを入れて強火にかける。
  8. 沸騰したら弱火にし、じゃがいもに極力触らないようにときどき全体を混ぜながら20分あるいは煮汁がほとんどなくなるまで煮込む。
  9. 煮汁がほぼなくなったら、肉とじゃがいもを取り出して皿に乗せる。
  10. 鍋に生クリームを加えて混ぜながら加熱を続け、水分がなくなったら味見をして塩加減などを好みに調え、盛り付ける。
  11. Enjoy!

材料と調理のこつ

  • 現地ではオーブン天板焼きにして水分を飛ばすレシピもあります。

Tips about cuisine

  • 「グリュンコールミットカルトッフェルン」のドイツ語(ドイツ、オーストリア、スイス、リヒテンシュタイン、ルクセンブルクの公用語)の綴りは「Grünkohl mit Kartoffeln」。
  • 「グリュンコール」(Grünkohl)はケール、「ミット」(mit)は英語のwithと同じで「~~と」の意味、「カルトッフェルン」(Kartoffeln)はじゃがいもの意味。よって「グリュンコールミットカルトッフェルン」(Grünkohl mit Kartoffeln)は「ケールとじゃがいも」という意味になる。


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