ビンダルー

  • インド料理

  • 現地表記

    :Vindaloo(ポルトガル語の変形)

  • 概要

    :酢が利いたカレー

ビンダルー

大航海時代に船で作られたというビンダルー(ヴィンダルー)。肉料理を日持ちさせるために、水を使わずに酢で調理し、上部に出来る油の膜で空気酸化を防いで肉の保存に役立てたと言います。現地でよく使うジンジャーガーリックペーストに似せるために、チューブのにんにくとチューブの生姜を使用しており、口当たりのなめらかさも良い具合に再現できています。ビンダルーは酢が利いたカレーですが、ほとんどの場合は豚肉を使うポークビンダルーが作られるので、このレシピでも豚ロース肉を使用しています。酢と香辛料が入ったピューレに漬け込んだだけあり、豚肉の柔らかさには感激します。酸っぱいカレーってアリですね!!

材料

4人分):

チューブのにんにく(※1)
大2/3
チューブの生姜(※1)
大2/3
カイエンペパー
小1
青唐辛子(※2)
2本
黒こしょう粒
小1/2
クローブホール
5本
クミンシード
小1/2
ターメリック
小1/3
酢(※3)
60 mL
100 mL
豚の塊肉(※4)
500 g
玉ねぎ
1個
サラダ油
大5
小1/3
赤ワイン(※5)
大2
ガラムマサラ
小1
  • ※1:今回は「おろし生生姜」と「おろし生にんにく」という名称のチューブ商品を使用しています。チューブ調味料がない場合は、同量の生にんにくと生姜を使います。
  • ※2:青唐辛子がない場合は省いてよく、その場合はカイエンペパーパウダーやその他の唐辛子類で辛さを足します。
  • ※3:現地ではココナッツの酢を使いますが、ここでは市販のリンゴ酢を使っています。
  • ※4:豚肉は必ず塊肉を買い求めます。ない場合は、酢豚用の肉やカレー用の肉など、1辺が2 cm以上の角切りになっているカット肉を買います。
  • ※5:現地ではフェニ酒(カシューナッツのお酒)を使いますが、日本ではなかなか手に入らないので赤ワインはその代用です。ない場合は省きます。

調理時間

:1 時間

作り方

  1. ハンドブレンダーの容器かミキサーに、チューブのにんにく、チューブの生姜、カイエンペパーパウダー、青唐辛子の小口切り(種は取っても取らなくてもよい)、黒こしょう粒、クローブホール、クミンシード、ターメリックパウダー、酢、半量の水(50 mL)を入れ、撹拌して均一なピューレにする。
  2. 豚肉を2 cm角切りにし、ピューレに漬け込んで30分以上置く。
  3. その間に玉ねぎをみじん切りにして小鍋に入れ、サラダ油の半量(約大さじ2)を加えて中火で熱し、角が茶色く焦げてくるまで炒める。
  4. ピューレから豚肉を取り出し、小鍋から玉ねぎを取り出し、小鍋に残ったサラダ油で豚肉を炒める。
  5. 炒めた玉ねぎをピューレに入れ、再度ハンドブレンダーかミキサーにかけ、均一なピューレにする。
  6. 豚肉の表面が焼けたらピューレを全量加え、残り半量の水(50 mL)で洗い込み、塩を加えて、水分をやや飛ばすように10分間煮込む。
  7. ガラムマサラを加えて混ぜたら味見をして、塩加減、酸味加減、辛さ加減、赤い色加減などを好みに調え、残りのサラダ油(約大さじ3)を加えて優しく混ぜる。
  8. 火を止めてしばらく置き、表面に油が浮いてきたら盛り付ける。
  9. Enjoy!

材料と調理のこつ

  • この写真では、豚肉はロースの塊肉を使用しました。
  • 現地のレシピでは酢が多く、水を使わないものもあるのですが、それだと酢がきつすぎるため、酢を減らして水を加えて作っています。
  • ターメリックパウダーを使うと仕上がりが黄色くなるので、その場合はパプリカパウダーなどを加えて赤みを強くしてもよいです。
  • カレーの表面に油が浮くことで保存食とした料理なので、仕上げのサラダ油を加えていますが、油分が気になる場合は減らしてもよいです。
  • 酢の加減が強いときは、砂糖や味の素を加えると酸味を抑えることができます。

Tips about cuisine

  • 「ビンダルー」の現地の綴りは「Vindaloo」。
  • ビンダルーはポルトガルのビーニャダリョシュ(Vinha d’alhos)に由来する。


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