ピラウ

ピラウ

「ワンダフリースパイシー!!」…海のスワヒリ圏のごはんに出会い、感激しました。香辛料がたっぷり入っていて、美味しくてもりもり食べられるごはんです。お肉を鍋底に入れて炊くことが多くて、お肉のダシが出ていて味も良いのです。ううん♪ニャマ(肉)が柔らか♪♪ 味が抜けている感があるけどそれがまた現地によくある味(笑) ホールスパイスを噛むと気持ちいい旨味と香りが口を支配し、まるでスパイスがおかずになっています。このレシピでは、現地の調理方法が日本の一般家庭でできるだけ再現できるようなレシピとしました。スワヒリ文化の美しさ、それはすなわちアフリカとアラブが混交した食文化の美味を是非お楽しみください。

材料

4~6人分):

米(※1)
3合
牛肉
400 g
5合
生姜
およそ2 cm立方
小2
こしょう
小1/2
カルダモン
5さや
玉ねぎ
1個
にんにく
1かけ
サラダ油
60 mL
クミンシード
大1.5
シナモンスティック
1本
黒こしょう粒
15粒
クローブ
15粒
クミンパウダー
小1/2
シナモンパウダー
小1/4
  • ※1:米は日本の米でよいです。

調理時間

作り方

  1. 米を研いで水に浸け、米が白くなるまで吸水させておく。
  2. 肉を3 cm立方くらいのサイズに切る。
  3. 小鍋に水を入れ、肉、生姜、塩、こしょう、カルダモンを入れて強めの火にかけ、ぐつぐつと20分ほど肉をゆでる(アクは取らない)。
  4. 玉ねぎを縦8つ切りにし、さらに繊維を切る方向に薄切りにする。
  5. にんにくをみじん切りにする。
  6. 米が炊ける厚手の鍋またはフライパンにサラダ油を入れて中火で熱し、玉ねぎとにんにくを入れ、中火でおよそ20分間、ときどき返しながら、徐々に茶色くしながら炒める。
  7. ゆで肉を取り出して玉ねぎの鍋に入れ、表面を焼き付ける。
  8. 肉と玉ねぎをよけて鍋底をあけ、クミンシード、シナモンスティック、黒こしょう粒、クローブを鍋底に入れて焼き付け、全体を混ぜながら炒めて香りを出す。
  9. 米をザルにあげる。
  10. 肉のゆで汁からアク、生姜、カルダモンを取り除き、玉ねぎの鍋におよそ3合分のゆで汁を入れる。
  11. クミンパウダー、シナモンパウダーを加えて全体を混ぜる。
  12. 米をしゃもじ1杯分ずつ鍋肌から2 cm離して同心円状にスープの上に乗せていく。最後は中央に米を乗せ、平らにならす。このとき米より水面が明らかに低いなら残りのゆで汁(それでも足りないなら水も)を足し、水面が米の表面ギリギリに達するようにする。
  13. フタをして弱火にして20分炊く。
  14. フタをあけ、シナモンスティックを取り除き、上下を返して、米の炊け具合を確認し、追加加熱が必要そうならフタをしてごく弱火で20分加熱する。追加加熱が必要なさそうならフタをして20分置いておく。
  15. 米が炊けたことを味見して確かめてから、ごはんをふんわりと混ぜて、出来上がり。
  16. Enjoy!

材料と調理のこつ

  • 現地ではヤギ肉も使われます。この写真では牛もも塊肉を使用しました。
  • サラダ油の比重を0.9とすると60 mL=約54 gなので、重量で量り取れば計量カップを油で汚さなくてすみます。
  • 米を炊くとき鍋肌付近は外気によって温度が下がっているので、IHなどタオルが燃えない環境でならば鍋肌にバスタオルを巻くと、米の生煮えを防ぐことができます。
  • 作ってすぐだと油がにじんでいるので、30分でも1晩でも置くと油が吸収されてベタつかなくなって美味しくなります。

Tips about cuisine

  • 「ピラウ」のスワヒリ語(ケニア、タンザニア、ウガンダの公用語)やコモロ語(コモロの公用語でスワヒリ語グループに属する言語)の綴りは「Pilau」。


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