麻辣豆腐(マーラートウフー)

  • 中国料理

  • 現地表記

    :麻辣豆腐(中国普通話)

  • 概要

    :お肉が入らない辛味豆腐料理

麻辣豆腐(マーラートウフー)

中国で食堂のメニュー表を見ていると、例えば「麻婆豆腐 8元」の次に「麻辣豆腐 6元」のように、似た名前の料理が若干安い価格で表示されているのを見かけます。麻婆豆腐(マーボートウフー)がひき肉入りの辛味豆腐料理であるのに対し、麻辣豆腐(マーラートウフー)はお肉が入らない辛味豆腐料理なのです。家でも作りたくなって、ちょっとコツを教えてもらって帰国したら、お肉が入らないことでそれこそ「豆腐があれば作れる」日常的家庭料理にピッタリの嬉しい一品になりました。豆腐、ねぎ、にんにく、生姜などはしょっちゅう台所に常備されている材料だから、お豆腐があればとびきりの一品が出来上がるのが嬉しいのです。中国に通算半年くらい?滞在した私が日本のキッチンで作る、四川風を目指して何度も作った簡単&美味しいレシピです。現地では「红油」(ホンユー)という赤い油が市販されていますが日本にはないので、最初に赤い油を作る工程を入れたのが工夫ポイントです。

材料

2人分):

サラダ油
大2
辣油
大1
豆板醤
小2
花椒粉A
小1/2
長ねぎ
30 cm
にんにく
5かけ
生姜
にんにくと同量
豆腐(※1)
1丁
片栗粉
大1
1 C
スープの素(※2)
少々(※2)
味噌
大1
唐辛子粉(※3)
小1/3
醤油
小1
砂糖
大1/2
味の素
小1/8
花椒粉A
小1/2
  • ※1:木綿豆腐が現地の豆腐に似ていますが絹ごし豆腐でもよいです。
  • ※2:鶏がらスープの素や中華スープの素など。パッケージ記載例を参考にして150 mLのスープを作る量を使います。
  • ※3:唐辛子粉は、カイエンペパーパウダーや一味唐辛子などを使います。

調理時間

作り方

  1. <事前準備>フライパンにサラダ油、辣油、豆板醤、花椒粉A(小さじ1/2)を入れ、花椒粉がパチパチと言わないような低温でゆるく熱し、赤い油を作り、スプーンですくえるだけ小皿に取っておく(フライパンは洗わない)。
  2. 長ねぎ、にんにく、生姜をみじん切りにし、まとめて小皿に入れておく。
  3. 豆腐を2 cm角に切ってまな板の上に乗せ、まな板の片方の下に物を置いて傾斜をつけて水切りをする。
  4. 片栗粉を小さな容器に入れ、水大さじ1杯(分量外)を加えて混ぜ、水溶き片栗粉を作っておく。
  5. 湯(1 C)を沸かし、スープの素と味噌を溶かしておく。
  6. <調理開始>油が残っているフライパンに長ねぎ、にんにく、生姜を入れ、強火にかけて炒める。
  7. スープを入れ、沸騰したら中火にし、唐辛子粉、醤油、砂糖、味の素を入れて味見をし(後で豆腐が入るので少々濃い味になっていることを確認する)、塩加減や辛さ加減を好みに調える。
  8. 豆腐を入れ、フライパンをときどきゆすりながら加熱し、豆腐が熱くなった頃に火からおろし、水溶き片栗粉の半量を入れ、再度中火にかけて、お玉の背中で豆腐を手前から奥へ押してはフライパンをひと回しして豆腐の位置の偏りを戻し、お玉の背中で豆腐を手前から奥へ押してはフライパンをひと回しして豆腐の位置の偏りを戻し、を繰り返して、水溶き片栗粉を全体になじませる。
  9. もう一度火からおろし、水溶き片栗粉の残り半量を入れ、再度中火にかけて、お玉の背中で豆腐を手前から奥へ押してはフライパンをひと回しして豆腐の位置の偏りを戻し、お玉の背中で豆腐を手前から奥へ押してはフライパンをひと回しして豆腐の位置の偏りを戻し、を繰り返して、水溶き片栗粉を全体になじませる。
  10. そっとスライドさせるようにお皿に中身を移し、赤い油をまわしかけ、仕上げに花椒粉B(小さじ1/2)をふりかけて出来上がり。
  11. Enjoy!

材料と調理のこつ

  • 唐辛子粉、辣油、豆板醤は、種類によって辛さが異なるので、辛いのが苦手であれば、初回調理のときは様子を見て少なめに入れるとよいです。
  • 豆腐を加えたあとは、フライパンの中身をすくったりすると豆腐が割れたり欠けたりするので、豆腐は押すだけです。押すことで余剰の水分を引き出すことができます。
  • このレシピではサラダ油を大さじ2杯使用していますが、大さじ4~5杯を使うと現地の仕上がりにそっくりになります。

Tips about cuisine

  • 「麻辣豆腐」のピンインは「Má là dòu fu」。
  • 麻辣豆腐をピンインに沿ってカタカナ表記すると「マーラードウフー」。耳では「マーラートウフー」に聞こえる。
  • 「麻」(マー)は花椒の痺れる味、「辣」(ラー)は辛い味、「豆腐」(トウフー)は豆腐の意味。よって「麻辣豆腐」(マーラートウフー)は「痺れる辛さの豆腐料理」のような意味になる。


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