バルックエキメキ

  • トルコ料理

  • 現地表記

    :Balık ekmek(トルコ語)

  • 概要

    :イスタンブール老舗料理店風サバサンド

バルックエキメキ

「バルックエキメキ」は日本語呼称では「サバサンド」または「サバサン」。イスタンブールのガラタ橋の旧市街側のたもとには今でも船の上でサバを焼いてサンドイッチを作る店があります。その店は100年以上前にサバサンドを作り出して人気を博し、ほかの店も真似やアレンジをして、サバサンドはイスタンブール名物料理の1つになりました。これを現地で実際に食べてみて、「これは自宅でも作っていきたい味だわ」と思いました。ふわふわに焼けたサバは旨味がたっぷり。そのほどよい塩加減、レタスと玉ねぎがシャクシャクとして美味しい。レモン果汁をかけて、今では我が家のランチタイムによく登場するお気に入りの料理です。サバを1尾を買うのはさばくのが面倒ですが、2枚おろしか3枚おろしで売られているものを買えばぐっと簡単に作れます。私はよく2枚おろしのサバをこのサバサンド用に買うので、ここでも2枚おろしスタートのレシピを掲載しています。ちなみに写真の皿の下の紙はサバサンド発祥の老舗料理店で頂けた未使用のものです。私の宝物です♪

材料

2人分):

サバ(2枚おろし)
1尾分(※1)
サラダ油
大3
小1/2
バゲット(※2)
1本(※2)
レモン(※3)
1/2個~1個
レタスの葉
大2枚
玉ねぎ
1/2個
  • ※1:1人あたりサバの半身を使うので、2人分だとサバが1尾必要です。2枚おろしの場合、半身が2枚入っているものを購入します。
  • ※2:バゲットはフランスパンとして市販されています。サバの身の長さが20 cmの場合は2人分で40 cm強必要になります。
  • ※3:レモンは食べる人が好きな量をかけるので多めに用意すると安心です。市販のレモン果汁を使ってもよいです。

調理時間

作り方

  1. <サバの身を処理>サバの身をまな板に乗せ、中骨がついている場合は骨を下にして包丁を骨の上をすべらせるように入れ、骨と身をはがす。
  2. ヒレや腹骨(あばら骨)など食べない部分をそぎ落とす。
  3. 中骨がついていたところに小骨が残っているので、骨抜きで小骨を抜く。
  4. <サバを焼く>フライパンにサラダ油を入れて中火で熱し、サバの身を2枚、皮を下にして入れ、塩を小さじ1/4ずつ均等にふり、ときどきゆすりながら焼く。
  5. 皮の面が焼けたらひっくり返し、ときどきゆすりながら焼く。
  6. <サバを焼いている間に包丁で切る>サバを焼いている間に、バゲット(フランスパン)は長さ半分に切ってから水平に切れ込みを入れ、レモンはくし形に切り、レタスは5 cm幅に切ってから向きを90°変えて1 cm幅に切り、玉ねぎは繊維を断つ方向に4 mm幅に切ってばらばらにほぐしておく。
  7. <パンを焼く>サバの身をフライパンの片方に寄せてスペースをあけ、バゲットの切れ込みを開いて切れ込みを下にしてフライパンに押し付け、油を吸わせながらパンを温める。もうひとつのバゲットも同様に行う。
  8. バゲットの切れ込みを開いて上に向け、レタス、玉ねぎ、焼けたサバの身を乗せる。
  9. 卓上に塩とレモン果汁を添えてサーヴし、各自が好みの味をつけたらパンを閉じて召し上がれ。
  10. Enjoy!

材料と調理のこつ

  • サバの身の長さが20 cmの場合、バゲット(フランスパン)は40 cm強必要で、フライパンは直径26 cmくらい必要です。
  • サバを一匹魚の状態で買った場合は、頭とカマを落とし、三枚におろし、あとはレシピ本文の工程のように処理して使います。
  • サバを買うときは塩サバを買わないようにします。この料理は本来漁師が船の上でサバを捌いて焼く料理なので生のサバが好ましいです。塩をふっていないほうが水分が抜けておらずふっくら焼けるので美味しいというメリットもあります。
  • しかしながら塩サバは小骨の処理などがしてあり、焼くだけで簡単に食べられるので、手軽に作りたい場合は塩サバを買ってもよいです。
  • サバに塩をふるのはフライパンに乗せたあとがよいです。サバから塩がこぼれても周囲の油に入り、無駄が出ません。

Tips about cuisine

  • 「バルックエキメキ」のトルコ語(トルコの公用語)の綴りは「Balık ekmek」。
  • 「Balık」(バルック)は魚、「Ekmek」(エキメキ)はパンの意味。よって「Balık ekmek」(バルックエキメキ)はパンと魚の意味であり、魚サンドイッチを指す。
  • トルコの観光都市であるイスタンブールの名物料理。


本記事、レシピ内容及び写真の著作権はすべて管理人:松本あづさ(プロフィールは≫こちら、連絡方法は≫こちら)にあります。読んでくれた方が実際に作って下されば嬉しいですし、料理の背景やTipsなど、世界の料理情報の共有を目的として、大事に作成しています。
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