ケプティコルドゥネイスグリブ

  • リトアニア料理

  • 現地表記

    :Kepti koldūnai su grybų(リトアニア語)

  • 概要

    :小さく包むきのこの揚げ餃子

ケプティコルドゥネイ

リトアニアで何度もお目にかかるのが、この小さな餃子です。餃子の包み方は、世界ではこのような「襟巻型」がかなり広域に根付いていて、日本では見たことがない形だったので、目で見ても楽しめると思いました。餃子の端っこどうしをくっつけているので、端っこが欠けなくて、揚げ餃子には良い形だと思います。今回はリトアニアではよく食べられているきのこソテーを具にし、きのこのサワークリームソースにつけていただくバージョンで作りました。

材料

30~40個分):

中力粉(※1)
280 g
160 mL
小1
きのこ(※2)
粗く刻んで1 C
玉ねぎ
1/6個
バター
大1
小1/5
こしょう
小1/8
サワークリームA(※3)
大2
サワークリームB(※3)
大5
揚げ油
揚げる鍋に深さ3 cm
  • ※1:中力粉以外にも、強力粉と小麦粉を混ぜたものでもよいです。
  • ※2:きのこは森のイグチ系のきのこが合います。スーパーで買うきのこであれば生しいたけが合います。
  • ※3:サワークリームはレシピ先を参考にし、生クリーム(または植物性ホイップ)と無糖ヨーグルトから事前に作っておくことができます。

調理時間

(皮の生地を寝かせる時間を除く)

作り方

  1. <前々日~前日>サワークリームを手作りする場合はリンク先を参考に作っておく。)
  2. 小麦粉と水と塩を均一に練って生地を作り、2時間以上寝かせておく。
  3. きのこと玉ねぎをみじん切りにしてフライパンに入れ、バターを入れ、中火で炒める。
  4. フライパンに塩、こしょう、サワークリームA(およそ大さじ2杯)を入れて炒め、全体が均一になるように混ぜながら水分を飛ばして、ギョウザのあんのようになったら半量を小さなボウルに移し、半量はフライパンに残しておく。
  5. フライパンに残ったきのこにサワークリームB(およそ大さじ5杯)を加えて中火で加熱して均一に混ぜ、きのこソースを作っておく。
  6. 作業台に打ち粉(薄力粉など、分量外)を、練った生地を麺棒で伸ばして厚さ3 mmくらいにする。
  7. 直径4 cmくらいのもの(グラスなど)で生地を円形に切りぬく。実際は円形を多数つけておいて、円以外の部分の生地をはぎとる。
  8. はぎとった部分の生地をまた麺棒で伸ばして繰り返し、円形の生地を作る。
  9. 小さなスプーンできのこのあんをすくい、生地の中心から少しだけずれたところにチョコンと置いていく。
  10. 生地を半円形に折り、フチを押してくっつけ、折り目を作業台に立て、半円の右端と左端を手前に引き寄せてくっつけ、襟巻きの形にする。
  11. 揚げ油を熱し、160℃くらいの温度でゆっくり揚げ、最後170℃くらいの温度でカラっとさせたら引き上げて余分な油を落とす。
  12. きのこソースを添えて出来上がり。
  13. Enjoy!

材料と調理のこつ

  • 皮の生地に卵を入れるレシピもあります。
  • 延ばすときの厚さや丸く抜くときの円の直径によって実際のところは何個作れるかは分かりませんが、丸い型抜きでなく、生地を等分してから麺棒で延ばすやり方なら個数を事前に決めることができます。例えば生地を2等分する作業を5回行えば32個になります。
  • 生地を作る段階をホームベーカリーに任せておくととても楽です。
  • きのこを多く乗せすぎるとうまく包めないので注意します。
  • サワークリームがない場合は、代用案として、ヨーグルト+生クリーム、ヨーグルトのみ、ホワイトソースなどで食べることができます。

Tips about cuisine

  • 「ケプティコルドゥネイスグリブ」のリトアニア語(リトアニアの公用語)の綴りは「Kepti koldūnai su grybų」。
  • 「ケプティ」(Kepti)は「揚げる」、「コルドゥネイ」(Koldūnai)は小さな餃子、「ス」(Su)は英語のwithで「〇〇と」の意味、「グリブ」(Grybų)はきのこの意味。よって「Kepti koldūnai su grybų」(ケプティコルドゥネイスグリブ)は「きのこの揚げ餃子」の意味になる。
  • 単に「揚げ餃子」という呼び方をするならば、「Kepti koldūnai(ケプティコルドゥネイ)」でよい。
  • 「Kepti」のリトアニア現地での発音は「キャプティ」に近かった。


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