ビンディマサラ

  • インド料理

  • 現地表記

    :दही भिंडी(ヒンディー語)

  • 概要

    :ヨーグルトを入れるオクラのカレー

ダヒビンディ

ダヒビンディ

インドでグジャラート州(ベジタリアン人口比率がインドで一番高い州)、ラジャスタン州(ベジタリアンの家にホームステイ)、パンジャブ州(シク教の聖地の聖なるベジ料理)、ウッタラカンド州(ヨガの聖地リシケシュは肉類が存在すらしない街)、ジャールカンド州(菜食の戒律が最も厳しいジャイナ教の聖地パラスナート)とめぐる旅をしていたとき、何日も何日もベジタリアン料理が続きました。すると、美味しくておかわりもしちゃうのに、食べたあとは胃が重くなく、健康的になっていくのを実感するし、体はきれいなラインになっていく気がするしで、インドのベジ料理は素晴らしいと思い続けていました。ベジ料理でもさみしくないのは、オクラのような噛み応えがあって旨味が強い野菜料理があるから。あとは豆(ダルなど)の存在でしょうか。あるときいただいたダヒ(ヨーグルト)を加えて旨味づけして作るビンディ(オクラ)のマサラ(カレー)が美味しくて、教わった作り方は私のお気に入りのレシピとなりました。

材料

4人分):

オクラ
20本
玉ねぎ
1/4個
トマト
1個
青唐辛子(※1)
小1本
パクチーの葉
刻んで大1
サラダ油
大4
クミンシード
小1/2
チューブにんにく
小1/2
チューブ生姜
小1/2
無糖ヨーグルト
大3
ターメリック
小1/2
コリアンダーパウダー
小1/2
クミンパウダー
小1/2
カイエンペパー(※1)
小1/5
200 mL
小1/4
ガラムマサラ
小1/2
カスリメティ(※2)
小1
  • ※1:辛いカレーが問題なければ青唐辛子とカイエンペパーを両方使うとよいです。青唐辛子がない場合はカイエンペパーのみで調節し、辛いのが苦手な場合は両方を減らすなど、使用量を調整します。
  • ※2:カスリメティはフェヌグリークの葉を乾燥させたものです。インド料理食材店で購入できますし、なければ省いてよいです。

調理時間

作り方

  1. オクラはガクを取って両端(ヘタと先端)を切り落とし、縦に1本切れ目を入れ、1.5 cmくらいの長さに切る。
  2. 玉ねぎは薄切りにしてから1 cm長さに切る。あるいはみじん切りにする。
  3. トマトはヘタを取ってハンドブレンダーかミキサーにかけておく。
  4. 青唐辛子は小口切りにする。
  5. パクチーの葉をみじん切りにしておく。
  6. フライパンにサラダ油を入れて熱し、オクラを入れ、表面の水分が抜けてきて少し黒ずむまで炒め、取り出しておく。
  7. オクラを炒めたフライパンにクミンシード、チューブにんにく、チューブ生姜、青唐辛子を入れて炒める。
  8. 無糖ヨーグルトを加え、しっかりと炒める。
  9. ターメリックパウダーとコリアンダーパウダーを加えてしっかりと炒める。
  10. クミンパウダーとカイエンペパーパウダーを入れてしっかりと炒める。
  11. ピューレ状にした生トマトを加え、水と塩を入れ、ぐつぐつと煮る。
  12. オクラを戻し入れ、ガラムマサラ、カスリメティ、刻んだパクチーの葉を入れて混ぜ、フタをして弱火で5分以上煮る。
  13. 途中で味見をして、塩加減、水加減、辛さ加減、スパイス加減などを好みに調える。
  14. Enjoy!

材料と調理のこつ

  • オクラを切るとき、縦に1本切れ目を入れることで、1.5 cm長さに切った状態では筒状(断面がOの字状)ではなくCの字が閉じた状態になります。これが加熱されることでより一層強く粘りと旨味を放出し、また噛みやすく食べやすくなります。
  • 青唐辛子の辛さは新鮮な香りと鮮烈さがあり、カイエンペパーパウダーの辛さは土台として安定します。両方を使う、片方を使う、辛さの好みで加減するなど、一度作ってみて好みでアレンジするとよいです。

Tips about cuisine

  • 「ビンディマサラ」のヒンディー語(インドの公用語)の綴りは「भिंडी मसाला」。
  • 「भिंडी」(ビンディ)はオクラの意味、「मसाला」(マサラ)はスパイス仕立ての料理のことで多くはやや汁気があるのでカレーと訳す。よって「भिंडी मसाला」(ビンディマサラ)は「オクラカレー」の意味になる。


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