チャイヤランギ

  • ケニア料理、タンザニア料理

  • 現地表記

    :Chai ya rangi(スワヒリ語)

  • 概要

    :スパイスと砂糖が入った紅茶

チャイヤランギ

チャイヤランギ

素敵な色の紅茶。私は世界の各地を旅して、ケニアとタンザニアのこの紅茶を最も美しい紅茶だと思いました。朝、飲食店の屋外の路上で炭火を起こして大鍋に入れて作る光景を見ると、興味深々で鍋をよく覗き込みに行ったものです。そのとき大体の水とスパイスの量をメモし、泊まった宿のお姉さんと一緒にスパイスティーを淹れて、各地で飲んだ甘さをしっかりと覚え、日本で再現したお気に入りかつ自信作のレシピです。日本人にはちょっと甘いかもと思うけれど、その場合はお湯で少し薄めてもよいので、アフリカ味で作ってみませんか。一応これでも、アフリカ味の範囲でぎりぎり甘さを落としたレシピとしています。何より、パウダーではなくホールのスパイスを使うから紅茶の液体が澄んで本当に本当に美しい。この色がビューティフル。「チャイヤランギ」の「ランギ」は「色」という意味で、これは料理名自体が「色良い紅茶」といった意味なのです。そしてホールスパイスから出る風味がめちゃくちゃ美味しいです。さあこれをたっぷり作っておいておけば、気が向いたときに東アフリカスワヒリの旅に出られますよ!!

材料

8人分):

1.5~1.6 L
シナモンスティック
1本
クローブホール
8粒
黒こしょう粒
10粒
カルダモンホール
8個
紅茶の茶葉(※1)
6 g
砂糖
大7
  • ※1:紅茶の種類によって味や色の出方が変わるので目安量です。ティーバッグだと茶葉2 g入りのものが多いので3つ分です。下のコツ欄も参照してください。

調理時間

作り方

  1. 鍋に水を入れて強火にかけ、シナモンスティック、クローブホール、黒こしょう粒を入れる。
  2. カルダモンホールの1か所に包丁かキッチンバサミで小さな切れ目を入れ、鍋に入れる。
  3. 鍋に水面より高さのあるザルを入れて紅茶の茶葉を入れるか、お茶パックに紅茶の茶葉を入れて鍋に入れる。
  4. 鍋が沸騰したら弱火にし、途中で味見をしながら10分ほど、あるいは「良い色になったし少し渋みが出て丁度よい」と思えるくらいに紅茶を煮出す。
  5. ザルやお茶パックごと茶葉を引き上げ、砂糖を入れて混ぜて溶かす。
  6. 味見をして甘さ加減などを好みに調える。
  7. 飲むときに上澄みを入れるか、または茶漉しを使ってカップに注ぐ。
  8. Enjoy!

材料と調理のこつ

  • 水の量が1.5 Lだとちょっと甘さが気になるけれども「アフリカの紅茶ってこんな甘さだよね」という甘さになります。1.6 Lだと甘さが和らぎ「アフリカにもこういう甘さあるよね」というギリギリラインになります。アフリカ味に興味があれば1.5 Lから作ってみてください(甘かったら残り100 mLやそれ以上の水を最後に足せばよい)。
  • 紅茶の種類によって色や味の出方が変わるので「茶葉6 g」は目安量なので、味や色の出方によって加減します。この写真ではインド産ニルギリ使用。6 gは大さじ1.5杯でした。また日本の市販の紅茶ティーバッグは1つ2 g入りが多いので、3バッグ使うと6 gになります。
  • スパイスはパウダーを使うと澄んだ紅茶になりにくくなるので、ホールタイプを推奨します。
  • 作りたてを飲んでも美味しいです。しかし現地でもたっぷり作って飲むときにコップに注ぐものなので、作り置きにも大変適しています(スパイスがまろやかに整って美味しい)。

Tips about cuisine

  • 「チャイヤランギ」のスワヒリ語(ケニアやタンザニアの公用語)の綴りは「Chai ya rangi」。
  • 「Chai」(チャイ)は紅茶の意味、「ya」(ヤ)は英語のofと同じで「~~の」、「Rangi」(ランギ)は色素や色良い様子を表す言葉。よって「Chai ya rangi」(チャイヤランギ)は「いい色の紅茶」あるいは「色がよく出た紅茶」のような意味になる。
  • 「Chai ya rangi」(チャイヤランギ)は「Chai ya maziwa」(チャイヤマジワ;ミルクティー)の対語の位置づけにあるので、チャイヤランギにはミルクは入らない。



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