シカンジ

  • インド料理

  • 現地表記

    :शिकंजी(ヒンディー語)

  • 概要

    :スパイス入りレモンウォーター

シカンジ

インドのレモンウォーターは、シカンジやニンブパニのように呼ばれます。初めて飲んだとき、こしょうやスパイスの味がして驚きますが、冷たいレモンウォーターとスパイスの相性が良くて、美味しくいただけました。現地では暑い暑い日差しのもと観光していると、ときどきレモンウォーターの屋台が出ていて嬉しく、しかも安い上にとても美味しいのです。甘いバージョン、レモンやスパイスが濃いバージョン、薄いスポーツドリンク風のバージョン、炭酸水を使うシュワシュワバージョン、硫黄が入った塩を使って温泉くさいバージョン、ほかのフルーツまで入った高級レストランバージョンなどレシピは様々ですが、ここではスタンダードなレシピで、なおかつスパイスがきつすぎない美味しいレシピを紹介します。それでも日本の食習慣からするとスパイスたっぷりで、驚きますよ~! インドに行ったことがある人には「パニプリにつける液体に似てる味」と言うと「ああー!」と相槌を打ってもらえます(分かります?笑)

材料

約600 mL分):

氷水(※1)
600 mL
砂糖
大2
水(砂糖用)
大2
クミンシード
小2/3
ミントの葉
大10枚(※2)
ジンジャー
小1/8
コリアンダー
小1/8
カイエンペパー
耳かき1/2杯
小1/4
ヒマラヤ岩塩(※3)
耳かき1/2杯
クエン酸(※4)
小1/4
レモン果汁
大2~3
  • ※1:氷水は、氷を含めずに600 mLを想定していますが、グラスに氷ごと入れる場合は氷が入って600 mLになってもよいです。
  • ※2:ミントの葉は大きなものから小さなものまで市販されているので、大きな葉10枚は小さな葉30枚になることもあります。とりあえず「合計面積が大葉1枚分」かそれより少なめを目安に用意するとよいですし、少ししかなければ少なくてもよいです。
  • ※3:ヒマラヤ岩塩はスーパーでも市販されているピンクソルトです。硫黄を含み温泉くささを出します。ない場合は省きます。
  • ※4:クエン酸は現地で使うアムチュールパウダー(未熟マンゴーを乾燥粉砕した酸っぱい粉)の代用です。ない場合は省き、レモンの量で酸味を調整します。

調理時間

作り方

  1. 氷水を作り、冷蔵庫に入れておく。
  2. 耐熱容器に砂糖と水を入れ、電子レンジ500 Wで1分くらい加熱し、取り出して混ぜて砂糖を溶かしてシロップを作る。
  3. 小さなフライパンか鍋を中火で熱し、熱くなったらクミンシードを入れ、香りが立つまで炒る(焦がさないように)。
  4. クミンシードをすりばちに入れ、すりこ木で細かくパウダーにする。
  5. ミントの葉、シロップ、ジンジャーパウダー、コリアンダーパウダー、カイエンペパーパウダー、塩、ヒマラヤ岩塩、クエン酸を加え、すりこ木でミントの葉を細かく潰す。
  6. レモン果汁と氷水を加えてよく混ぜ、味見をして塩加減、酸味加減、スパイス加減を好みに調える。
  7. 少し待つと固形分が沈殿するので、上からすくってグラスに注ぐ。
  8. Enjoy!

材料と調理のこつ

  • 現地ではスパイスを好みで配合するほか、専用のスパイスミックスパウダーが市販されており、このレシピのスパイス配合はその市販品を参考にしています。
  • クミンシードがない場合はクミンパウダー(小さじ1/2くらい)で代用します。
  • この料理の定義はレモンと水なので、スパイスが揃わなければ省いてもよいですし、こしょうだけを入れるバージョンもあります。しかしクミンやジンジャーが入ると現地風に美味しいので推奨します。
  • ヒマラヤ岩塩はスーパーでピンクソルトとして市販されています。ときどきブラックソルトが売られており、ブラックのほうがより好ましいです。硫黄を含み、現地の風味をよく出すので、もしお持ちであればごく少量を加えるとよいです。使用量は任意ですが、多く加えるとゲップがおならの匂いになって不快に思うかもしれないので、初回はごく少量にとどめるとよいです。
  • 現地では薄い味のものもあるので、そのような薄さにする場合は、水を1 Lくらいに増やしてもよいです。
  • 生姜は生のすりおろしを使うレシピもあります。
  • 未精製の砂糖で作るレシピもあります。その場合色がくすんでより美味しそうに見えこともあると思います。

Tips about cuisine

  • 「シカンジ」のヒンディー語(インドの公用語)の綴りは「शिकंजी」。
  • 「शिकंजी」(シカンジ)は「श ि क ं ज ी」が「sh i k am dʒ i:」でこれを左から読む。


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