アローシュデマリスコス

アローシュデマリスコス

魚介類は水煮にすると大変に美味しいダシが出ます。そのダシ汁とトマトを使ってごはんを炊くと赤く華やかで目にも楽しいパーティー向け料理になります。美味しさのコツは、新鮮なイカやエビを使うことで、調理開始時にはワタなどを取る手間はかかるものの、仕上がりは素晴らしい味わいです。

材料

4人分):

2合
イカ
1はい(※1)
350 mL
殻付きエビ(※2)
1パック(※1)
トマト缶(※3)
1缶(※3)
玉ねぎ
1/2個
にんにく
1かけ
赤唐辛子(※4)
1本
ベイリーフ
1~2枚
オリーブオイル
大2
小1/2
イタリアンパセリ
仕上げに飾る量
  • ※1:写真はイカとエビがどちらも250 gです。
  • ※2:エビはブラックタイガーなど殻や足がついたものを使います。
  • ※3:トマト缶はカットタイプのものが便利です。200 g使うのでそれ以上入っているものを用意します。
  • ※4:赤唐辛子は生または生の冷凍がよいです。ない場合は鷹の爪をぬるま湯に浸しておきます。

調理時間

(米を吸水させる時間を除く)

作り方

  1. 米を研ぎ、水に浸けておく。
  2. イカの顔の部分を持って胴体から引き抜き、胴体から中骨(プラスチック板みたいなもの)を取り除き、胴体を輪切りにする。
  3. イカの目玉の下あたりで切り、ゲソを短めにぶつ切りにする。
  4. 目玉や墨やワタなど食べない部分を除去し、食べられる部分(イカの身の白い色をしている部分)を集める。
  5. 小鍋に水を入れ、イカの胴体・ゲソ・可食部位を入れて火にかけ、沸騰したら火を止めておく。
  6. エビの尾をつけたまま殻と足を外し、背中に3 mm深さで3 cm以上の切れ込みを入れ、竹串の先を入れて腸管(背ワタ)を引き出し、引っ張り抜く。
  7. 尾つきのエビをイカの小鍋に入れ、再沸騰させ、火を止めて置いておく。
  8. 米をザルにあげ、トマト缶を浅い容器にあけておく。
  9. 玉ねぎとにんにくをみじん切りにし、赤唐辛子を2つに切ってフライパンに入れ、ベイリーフを入れ、オリーブオイルで炒める。
  10. トマト缶の中身を200 gすくい、フライパンに入れ、トマトを潰しながら、水分を飛ばすように炒める。
  11. 塩と米を入れて炒める。
  12. 炊飯器にフライパンの中身を全部入れ、魚介類のゆで汁でフライパンの中を小分けに洗い込む。このとき固めのごはんが良ければ目盛りの2.5合の高さまで、リゾット風が良ければそれ以上の高さまでゆで汁を入れる。
  13. 米を平らにならし、唐辛子を取り出し(辛いのが好きなら入れておく)、エビとイカを乗せ、炊飯器で炊く。
  14. ごはんが炊けたら一度エビとカニを取り出し、好みでオリーブオイル少々をかけてひと混ぜし、エビとカニを再度乗せて10分ほど保温状態にし、余剰の水分をなくす。
  15. 器に盛り、イタリアンパセリの葉を散らして出来上がり。
  16. Enjoy!

材料と調理のこつ

  • 赤唐辛子の種は気になるなら取ります。また赤唐辛子を長く入れておくほど辛くなるので、辛いのが苦手な場合は早めに取り除きます。しかし若干唐辛子の辛さと旨味があるほうが美味しいので、省かないほうが美味しく仕上がります。
  • トマト缶から直接中身をすくうと固形分と液体部分の比率を均等にすくえないので、いったん浅い容器に出してからお玉などですくうとよいです。
  • 現地のご飯は柔らかめのことが多いように思うので、この写真では、3合目盛りまで魚介のゆで汁を入れています(米粒の間にかなり玉ねぎが入っているので米2合に対して2.5合分くらいの水分です)。
  • 旬の季節に合えば、アサリやカラスガイ(ムール貝)を入れると美味しいです。

Tips about cuisine

  • 「アローシュデマリスコス」のポルトガル語(ポルトガル、カーボベルデ、アンゴラの公用語)の綴りは「Arroz de mariscos」。
  • 「Arroz」(アローシュ)は米、「de」(デ)は英語のofと同じで「~~の」、「Mariscos」(マリスコス)は魚介類の意味。よって「Arroz de mariscos」(アローシュデマリスコス)は「魚介類と炊いた米」の意味になる。


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