セクワ

  • ネパール料理

  • 現地表記

    :सेकुवा(ネパール語)

  • 概要

    :香辛料でマリネした肉の炙り焼き

セクワ

「セクワ」は(肉の種類は問わず)、熾火(おきび)や炭火などのマイルドな火力の火であぶる肉料理の意味。ネパール料理は香辛料をよく使う国で、このセクワもスパイス+ヨーグルト+塩+油で事前マリネしているからめちゃくちゃ美味しいです。昔ネパールのポカラでビールと一緒に食べたため、私の中では「セクワにビール」がセットなのです。現地では牛肉や豚肉はあまり食べられておらず、主にブフ(水牛の肉)が使われています。4本脚の動物の肉は日本では牛肉や豚肉が主に流通するため良い代用がないのですが、それでも豚肉より牛肉を選んだのは、味と食感を再現したかったということでご愛敬。現地のローカル食堂のように、小さく切ってチビチビと食べるとネパール庶民風。

材料

2人分):

牛かたまり肉(※1)
200 g
ヨーグルト
大1
サラダ油
小1
小1/3
コリアンダー
小1
カイエンペパー
小1/4
ターメリック
小1/4
クミンパウダー
小1/2
カルダモンパウダー
小1/4
シナモンパウダー
ひとふり
パプリカパウダー
小1/4
クローブパウダー
ひとふり
こしょう
小1/4
フェヌグリーク
ひとふり
ナツメグ
小1/4
にんにくチューブ
小1/4
生姜チューブ
小1/4
玉ねぎ
少々(※2)
  • ※1:現地の水牛に似た肉として、今回は牛肉を使っています。
  • ※2:玉ねぎはすりおろして小さじ1杯分を使います。

調理時間

作り方

  1. <肉の準備>竹串を水に浸しておく。
  2. 肉叩きがあればかたまり肉を1 cm厚さに切り、2 cm四方に切り、軽く叩く。肉叩きがない場合は最初を8 mm厚さくらいにやや薄めに切る。
  3. 小さなボウルに、ヨーグルト、サラダ油、塩、コリアンダーパウダー、カイエンペパーパウダー、ターメリック、クミンパウダー、カルダモンパウダー、シナモンパウダー、パプリカパウダー、クローブパウダー、こしょう、フェヌグリークパウダー、ナツメグパウダー、チューブのにんにく、チューブの生姜、玉ねぎのすりおろしを小さじ1杯分を入れて混ぜ、肉を入れて混ぜて1時間ほど冷蔵庫でマリネする。
  4. <炭火焼きの準備>薪に火をつけて着火して炭にするか、木炭に火をつけて熾火(おきび)にする。熾火の上に、串が落ちないように2本の鉄の棒を渡すか網を乗せる。
  5. <肉を焼く>肉を軽くぬぐいながら、肉の大きな面に平行に串を刺していく(※肉の小さい面から反対の小さい面へと串を刺し、大きな面が炙られるように指す)。
  6. マリネ液が残ったボウルにサラダ油(分量外)を入れ(※混ぜなくてよい)、スパイスオイルを作る。
  7. 串を炭火にかざし、乾いてきたらスパイスオイルをハケで塗りながら肉を焼く。
  8. 最後にスパイスオイルを塗ってからもしっかり焼いて、生肉由来の雑菌をしっかりと滅菌して、サーヴする。
  9. Enjoy!

材料と調理のこつ

  • セクワは肉の種類を問わないので、豚肉などでも作ることができます。
  • 豚肉を使う場合は、スパイスオイルを新規に作るほうが安全だと思います。サラダオイル+数種類のスパイスを混ぜて。
  • ないスパイスがあれば省いて作っても好きにアレンジしてもよいです。

Tips about cuisine

  • 「セクワ」のネパール語(ネパールの公用語)の綴りは「सेकुवा」。
  • 「सेकुवा」は「sēkuvā」でこれを左から読む。
  • 「セクワ」はネパール語のセケコ(熾火のようなマイルドな火力で焼くという意味)から転じた名である。
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