ムアラク

ムアラク

イスラム教の聖地を擁し国家全体をイスラム教で統一しているサウジアラビアは、とてつもなく巨大な宗教国家です。世界中に分布するイスラム教徒は一生のうち聖地メッカへ巡礼することが基本的に義務であり、イスラム教徒もメッカへ巡礼することを何が何でも叶える一生の目標としています。ムスリムの国に行ってムスリムと話をすると、こちらがぞくっとするくらいにそのハッジの重大さが伝わってきます。そのハッジ期間の最後が、いわゆる犠牲祭と言われる大祝祭であり、羊や牛を犠牲にして、肉や内臓をいただきます。『ムアラク』は、そういう、地球を代表する宗教の、その宗教を代表する祭事の、その祭事を代表する、レバーやその他内臓(腎臓や脾臓)を中東らしいスパイス使いで素晴らしく美味しくして作る料理です。・・・実際食べて、料理の ”すごさ” に、息をのむほどの・・・。

材料

4人分):

紫玉ねぎ
1個
レバーの塊(※1)
400 g
オリーブオイル
大3
パクチー
仕上げに散らす量
チューブのにんにく
大1
小1.5
粗挽き唐辛子(※2)
小1
コリアンダーパウダー
小2
こしょう
小1
レモン果汁
大2.5
  • ※1:手に入りやすい牛レバーを使用するとよいです。手に入れば羊レバー、それから羊の腎臓や脾臓などもあるとよいです。
  • ※2:粗挽き唐辛子は、唐辛子を砕いた状態で売っているものを使います。キムチ唐辛子として売られているものでよいです。なければ一味唐辛子小さじ1/2くらいで代用します。

調理時間

作り方

  1. 紫玉ねぎを縦4つ割りにし、横に長くまな板に乗せて端から5 mm幅に切る(繊維を断ち切る方向に切る)。
  2. レバーの表面を水洗いし、2 cm角に切る。
  3. フタができるフライパン(なければフタつきの鍋)にオリーブオイルを入れて熱し、紫玉ねぎを入れて炒める。
  4. 玉ねぎがしんなりしたらレバーを入れ、表面を焼く。
  5. レバーから出てきた水分で蒸すように、フタをして、火加減が強すぎるようなら弱めて3分間くらい煮る。
  6. その間にパクチーの葉をみじん切りにしておく。
  7. フタを外して中~強火にし、チューブのにんにくと塩を入れて全体を混ぜるように炒める。
  8. 粗挽き唐辛子、コリアンダーパウダー、こしょうを加えて全体を混ぜるように炒める。
  9. レバーに9割火が通ったら、レモン果汁を加えて全体を混ぜて火を止める。
  10. 味見をして、塩加減、酸味加減、スパイス加減を好みに調え、器に盛り、パクチーを散らして出来上がり。
  11. Enjoy!

材料と調理のこつ

  • 新鮮なレバーを使って作ると、炒めているうちにレバーから水分が出てくるので、その水分で蒸し煮にします。水分が少ない場合は少し水を加えます。
  • 唐辛子は品種により辛さがまちまちなので、辛いものが苦手な場合は最初少なく入れて味見をしながら増やすとよいです。ただしこの料理は食べる頃は辛味が不思議となじんで薄くなってくるので、調理中はちょっと辛すぎるかもというくらいになってもよいです。
  • レバーに完全に火が通るとボソボソして美味しくなくなってしまいます。予熱で火を通すことを考慮し、フライパンの中では9割の火の通りで止めます。
  • 青唐辛子の小口切りを入れるレシピもあります。
  • 食べるときにザクロシロップをかけることもあります(写真右)。
  • 現地ではあまりやらないと思いますが、日本の食卓なら、これはホカホカの白ごはんにとてもよく合います。

Tips about cuisine

  • 「ムアラク」のアラビア語(サウジアラビア、バーレーン、クウェート、カタール、アラブ首長国連邦の公用語)の綴りは「معلاق」。
  • 「معلاق」を英語アルファベット表記にすると「Mualaq」になる。
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