アルナヴトジエリ

  • トルコ料理、キプロス料理

  • 現地表記

    :Arnavut ciğeri(トルコ語)

  • 概要

    :レバーのスパイシー揚げ焼きの玉ねぎサラダ添え

アルナヴトジエリ

「アルナヴトジエリ」は「アルバニア風のレバー料理」の意味です。味とスパイス風味のついた粉でレバーを包んで揚げ焼きにするので、旨味が逃げないのが、美味しさの特徴です。添えられているスライス玉ねぎが、パセリやスマック(ゆかり風味のスパイス)で和えられていて、これまたすごく美味しくて、感動します。

材料

2~4人分):

玉ねぎ
1個
イタリアンパセリ
刻んで1/2C
スマック(※1)
小1/2
鶏レバー(※2)
500g
強力粉
大2
クミン
小1/4
ドライタイム
小1/4
チリパウダー(※3)
小1/4
小1
こしょう
小1/4
サラダ油
大3
  • ※1:スマックは西アジアの料理によく使われるスパイスで、ゆかりのような風味と酸っぱさをもっています。よって、スマックがない場合、ゆかりで代用するとよいです。
  • ※2:牛のレバーでもよいです。鶏レバーの場合はハツ(心臓)がついて売られていることが多いですが、その場合はハツを含めてもよいです。
  • ※3:ここで言うチリパウダーは、赤くて辛い唐辛子の粉末のことです。カイエンペッパーと表記されているものでもよいです。一味唐辛子などを使ってもよいです。

調理時間

:20 分

作り方

  1. 玉ねぎをスライスし、イタリアンパセリを刻む。
  2. イタリアンのうち少々(トッピングの分)を取り除いた分、スライスした玉ねぎ、スマックをボウルに入れて混ぜ、皿に敷いておく。
  3. ビニールの袋に、強力粉、クミン、ドライタイム、チリパウダー、塩、こしょうを入れて均一に混ぜておく。
  4. 鶏レバーとハツを2cm角に切り、ビニール袋に入れ、空気を入れて口をとじて風船のようにして持ち、しゃかしゃかふって、均一に粉をまぶす。
  5. フライパンに油を敷き、強火で加熱して、レバーとハツを入れる。互いにくっついている場合は離しながら、ひっくり返しながら加熱し、衣がカリっとしたら1つ味見をし、中が生っぽくないことを確認する。
  6. お皿に盛り、トッピングのイタリアンパセリを乗せてできあがり。
  7. Enjoy!

材料と調理のこつ

  • スライスした玉ねぎの辛さが苦手な場合は、水にさらしてから水気を取るとよいです。
  • 炒めるときは菜箸を使うとよいです。くっついたレバーどうしを離すのも、1つ1つ頃合いを見てひっくり返すのも、菜箸だと作業しやすいです。
  • 「ジエリ」は、内臓全般をも意味する言葉なので、肝臓以外の部位が入ってもよいです。日本だとハツとレバーがくっついて売られているので、両方入れてよいです。

Tips about cuisine

  • 「アルナヴトジエリ」のトルコ語(トルコ、キプロスの公用語)の綴りは「Arnavut ciğeri」。
  • 「Arnavut」(アルナヴト)はアルバニアの意味、「ciğeri」(ジエリ)は肝臓(または肝臓を含め内臓全般)の意味。よって「Arnavut ciğeri」(アルナヴトジエリ)は「アルバニア風レバー料理」または「アルバニア風臓物料理」という意味になる。
  • 「ğ」の発音は3パターンあります。1)子音の前や語末では前の母音を長く発音する、2)a、ı、o、uの間では無音、3)e、i、ö、üの間では、y(ヤ行の子音)。ciğeriは「ジイェリ」と綴るとよいのだろうけれど、日本人が発音しやすい日本語カタカナ化表記としては「ジエリ」がよいと思う。


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