ムアンバ

  • アンゴラ料理

  • 現地表記

    :Muamba(現地語)

  • 概要

    :食材のパームオイル煮

ムアンバ

アフリカの熱帯雨林地方を旅すると、赤くてくさくてべっとりしたパームオイル(ヤシの油)を使った料理が多くて、その独特のクセが徐々に気に入っていき、次第に、ないと寂しいとさえ思うようになります。飽和脂肪酸が多くてまったりとした油脂自身の旨味があるのがよいです。熱帯の料理なので、日本でならば夏野菜がよく合いますし、イモ食文化圏なのでさといもなどを加えると、現地のタロイモの雰囲気が出て美味しさも増します。色は赤いのですが、これはパームオイルの油脂自体の色です。辛くないし、トマトで赤いわけでもないという、日本人にとっての新境地の料理を、是非お試しください。ここでは鶏肉を使うスタンダードなレシピを紹介します。美味しいですよ。

材料

2~4人分):

骨付き鶏もも肉
2本
チューブにんにく
小1
小1
レモン果汁
大1
玉ねぎ
大1個
パーム油(※1)
大4(※1)
トマトピューレ
大3
ピーマン
2個
鷹の爪
2本
適量(※2)
コンソメ顆粒
少々(※3)
ナス
1本
オクラ
5本
さといも
2個
  • ※1:パームオイルまたはパーム油は赤い色でにおいの強い油です。ココナッツオイルではありません。野菜が多いときは使用量を増やします。
  • ※2:水は鍋の中の鶏肉が半量浸かる程度の量です。鍋のサイズなどによって量が変わります。
  • ※3:コンソメ顆粒は現地でよく使われるMaggy(マギー、マジー)の代用です。

調理時間

:45 分

作り方

  1. 鶏肉をボウルに入れ、チューブにんにく、塩、レモン果汁をまぶしてマリネする。
  2. 玉ねぎを粗みじん切りにし、フタができる中くらいの鍋に入れ、パーム油を入れて中火にかけ、混ぜずに放置で玉ねぎを炒める感じでしばらく火にかけておく。
  3. その間にピーマンを2 cmくらいの角切りにする。
  4. トマトピューレを入れ、鍋の中を軽く混ぜてしばらく火にかけておく。
  5. トマトピューレの水分が減ってきたら、ピーマン、鷹の爪(丸ごと)、鶏肉を漬け汁ごと入れる。
  6. 鶏肉の下半分に浸かる分量の水を入れ、コンソメ顆粒を少々(ひとつまみなど)入れ、フタをして中火で10分程度火にかける(ときどき鍋底から返して焦げないようにする)。
  7. その間にナスを乱切りにし、オクラのガクを取り、さといもの皮をむいて2 cm厚さで食べやすいサイズに切る。
  8. 鶏肉をひっくり返し、味見をして塩加減を好みに整える。辛さが苦手な場合は鷹の爪を取り出す。
  9. 隙間にナス、オクラ、さといもを入れ、フタをして10分ほど放置する。
  10. さといもが煮えてすっと菜箸が通るようになったら、フタを外して水分を9割方飛ばす。
  11. チキンを皿に取り出し、煮汁の最後の味見をして塩加減などを好みに調えて出来上がり。
  12. Enjoy!

材料と調理のこつ

  • パームオイルはこの料理の必須の油で、ない場合は料理名と違う料理になってしまいます。
  • アフリカ人はもっと大量のパームオイルを使います。なすが多いときはパーム油をもっと増やしても良いです。
  • 現地ではオクラのヘタは食べますので、口当たりの悪いガクのみ取り、ヘタはつけたままにするとよいです。
  • ピーマン、なす、オクラ、さといもは、すべて揃わなくてもよいです。
  • さといもは現地で使うタロイモと似た味や食感が出るので、おすすめです。
  • 写真ではにんじんも加えています。
  • 鶏肉は手羽元などで作っても美味しいです。ただし、骨なしの部位では旨味が劣るので、骨付きの部位を使うとよいです。
  • 写真の主食はキャッサバの粉を乾燥したものを練ったもので、アフリカの典型的な主食の1つです。
  • 鶏肉ではなく、他の肉や魚を使うレシピもあります。

Tips about cuisine

  • 「ムアンバ」のアンゴラで通じやすい言葉の綴りは「Muamba」。
  • 「Muamba」(ムアンバ)は油煮の意味で、現地で採集できる油はパームオイル。よって「Muamba」(ムアンバ)は「パームオイル煮」のような意味になる。


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