イズィ

  • ブータン料理

  • 現地表記

    :ཨེ་རྫས།(ゾンカ語)

  • 概要

    :唐辛子が入った薬味

イズィ

ユーラシア大陸には広大なチベット仏教圏が広がり、ヒマラヤ山脈を越えた南の向こうにも、チベット仏教圏が広がっています。今も色濃くチベット仏教を守るブータンという国は、唐辛子をよく消費することで知られています。イズィ(エゼ)は、インドやネパールで言うチャトゥニに相当する単語で、いわゆる味付けのための薬味ないしタレの総称です。今回作ったのは、私が現地でいただいて感動した、白チーズと生唐辛子の絶品エゼです。ごはんにも、肉類の友にも、辛味がほしいときに、是非合わせてみてください。また、ブータンには、例えばトマトを使って赤いエゼもあるので、今後、様々なイズィ(エゼ)を作って楽しんでいきたいと思っています。

材料

6人分):

カッテージチーズ
大3
牛乳
小0~1(※1)
赤唐辛子(※2)
4本
青唐辛子(※3)
4本
小1/4
花椒パウダー(※4)
小1/4
サラダ油(※4)
小1/2
  • ※1:市販のカッテージチーズは製品により硬さが異なるので、硬いと思う場合は牛乳を少々加えます。最初からソフトなスプレッド状であれば加える必要がありません。
  • ※2:赤唐辛子はあれば生を刻んで使います。ない場合は鷹の爪などをごく少量のぬるま湯に浸して戻すと代用できます。
  • ※3:青唐辛子がなければ全量を赤唐辛子にするか、色付けでししとうで代用することができます。
  • ※4:花椒パウダーやサラダ油を加えないレシピもあるので、なければ省いてよいです。

調理時間

:5 分

作り方

  1. カッテージチーズを小さなボウルに入れ、流動性がない場合は牛乳を加えて延ばす。
  2. 赤唐辛子と青唐辛子は、縦2つ割りか縦4つ割りにしたあと細かくみじん切りにする。種は取らなくてよい。
  3. 全部の材料を軽く混ぜて出来上がり。
  4. Enjoy!

材料と調理のこつ

  • 大変に辛い料理なので、この料理はなかなか味見ができません。よって、塩加減は控えめにします(後から足すことができます)。
  • 冷蔵庫で1日経ったものは、辛さがチーズとなじんで美味しいです。
  • イズィには決まったレシピがなく、このイズィは数あるイズィの一例です。

Tips about cuisine

  • 「イズィ」のゾンカ語(ブータンの公用語)の綴りは「ཨེ་རྫས།」。
  • 「ཨེ」(エ)は唐辛子を意味するエマの短縮語で、「རྫས།」(ゼ)は「もの」の意味。よって「ཨེ་རྫས།」(エゼ、話者によりイズィに聞こえる)は「唐辛子で作ったもの」の意味になる。
  • 「イズィ」はインドやネパールの「チャトゥニ」に相当する単語であり、薬味やつけダレの総称である。唐辛子を使って辛く作られる。


本記事、レシピ内容及び写真の著作権はすべて管理人:松本あづさ(プロフィールは≫こちら、連絡方法は≫こちら)にあります。読んでくれた方が実際に作って下されば嬉しいですし、料理の背景やTipsなど、世界の料理情報の共有を目的として、大事に作成しています。
出典URL付記リンクを貼れば小規模な範囲でOKなこと】
・ご自身のサイト、ブログ、FacebookやTwitterにおける情報の小規模な引用や紹介。
事前連絡出典明記をお願いします】
・個人、団体、企業等の活動や出版等で、当サイトおよび当管理人のもつ料理レシピや写真を活用・使用したい場合(料金は≫こちら)。
事後連絡でもよいのでお寄せ下さい(楽しみにしています)】
・学校や大学の宿題や課題で当サイトを活用してくれた児童・生徒・学生さん。
ご遠慮ください】
・大々的なコピペや読み込み、出版物への無断転載。
・商用非商用ならびに営利非営利を問わず、個人、団体、企業等の活動や出版等での無断使用。
※免責事項:上記の引用に基づいて万が一損失・損害がありましても、対応はユーザーご自身の責任において行っていただきますようお願いいたします。