アハベナンマンパンヌカック

  • フィンランド料理

  • 現地表記

    :(フィンランド語)

  • 概要

    :カルダモン風味のベイクドケーキ

アハベナンマンパンヌカック

オーランド諸島は日本人にはあまり知られないところかもしれません。北欧のフィンランドとスウェーデンの間の海に無数の小さな島があるあたりが、フィンランド国内の自治州であるオーランド諸島となっています。オーランドは、住民はスウェーデン人で言葉もスウェーデン語、本来ならスウェーデンで然るべき地域なのです。このオーランドで有名な食べ物には、パンカカがあります。オーランドではスウェーデン語で「オーランド(ズ)パンカカ」(ÅlandspannkakaまたはÅlands pannkaka)と呼ばれますが、これをフィンランド語では「アハベナンマンパンヌカック」と訳されます。どちらも直訳して「オーランドのパンケーキ」という意味です。英語でいうパンケーキとは随分違って、ずっしりと濃厚で、甘くて幸せになれる、絶品ベイクドケーキです。カルダモンの風味がつくのはいかにも北欧という感じです。

材料

6~8人分):

牛乳
400mL
小1/2
砂糖
70g
シナモンスティック
1かけ(※1)
バター
30g
セモリナ粉(※2)
70g
カルダモン
5さや
2個
薄力粉
大4
  • ※1:シナモンスティックは中国料理用の桂皮でも同じものである。100円玉くらいの表面積があればよい。
  • ※2:セモリナ粉のかわりに、クスクスでもよい。米を砕いて使ってもよい。

調理時間

:1 時間 30 分

作り方

  1. 小鍋に300mLの牛乳を入れて中火にかけ、塩、砂糖の半量(35gくらい)、シナモンスティック、バターを入れて混ぜ、沸騰したら弱火にし、混ぜながら少しずつセモリナ粉を落として混ぜる。
  2. 4分間弱火のまま混ぜ続ける。その間、あまり手を離さないようにしながら、カルダモンのさやを割って中の種をすりばちに入れ、すりこぎで粗くつぶす。
  3. カルダモンの種を小鍋に入れ、火からおろし、室温で冷ます。
  4. オーブンを200℃に余熱開始。
  5. ボウルに卵を割り入れ、残りの牛乳100mLと砂糖の残り半量(35gくらい)と薄力粉を加え、泡だて器でなめらかに混ぜ、室温に冷めた小鍋の中身を加えてなめらかに混ぜる。
  6. 耐熱容器の内側にとかしバター(分量外)を塗り、生地を流し入れ、オーブンで45分焼く。
  7. Enjoy!

材料と調理のこつ

  • オーブンの加減では、180℃くらいで焼けることもあります。菜箸やつまようじなどを刺してみて、生の生地がくっついてこなければ焼けたサインです。
  • 容器があまり大きいと、生地を注いだときに高さが出なくなってしまうので、注いだときに生地の高さが3cmくらいは出るような容器を選んでください。
  • 熱いうちに食べても、冷たくなったものを食べてもよいです。
  • ホイップクリーム、いちご、いちごジャム、こけもののジャム、アイスクリームなどを添えていただきます。
  • オーブンから取り出した直後に、表面に砂糖(グラニュー糖や粉砂糖)をふると、ケーキの表面に膜ができてしまうのを防ぐことができます。

Tips about cuisine

  • 「アハベナンマンパンヌカック」のフィンランド語(フィンランドの公用語)の綴りは「Ahvenanmaan pannukakku」。
  • 「Ahvenanmaa」(アハベナンマー)はオーランド(諸島)の意味で、「Ahvenanmaan」(アハベナンマン)は「オーランド(諸島)の」という意味。「Pannukakku」(パンヌカック)は英語のパンケーキと同じ語源だが、ベイクドケーキの意味。
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