ポワレ
日本語で「ポワレ」で知られる料理。フランスでは材料の名前をつけて、魚のポワレならば「ポワソンポワレ」(Poisson poêlé)や「ポワソンアラポワレ」(Poisson à la poêlé)のように呼びます。しかし単なる焼き物のレベルを超越した、さすがはフランスならではの技法。単純な調理の中にも繊細に注意を払い、その結果として極上の味わいが引き出されます。美味しくつくる一番のコツは、焼きながらも、魚を、いじらず傷めず、観察し、適正な焼き加減をひたすら目指すことです。絶品です。唸る旨さです。
材料
(2人分):
- 魚(※1)
- 中1尾(※1)
- 塩
- 小1/5
- 薄力粉
- 小1
- オリーブオイル
- 大1
- 野菜(※2)
- 好きな量
- ハーブ(※3)
- 刻んで大2
- レモン果汁
- 10滴
- 粗挽きこしょう(※4)
- 少々
- ※1:魚は白身魚の一匹魚がよいです。写真は中サイズの真鯛を使っています。
- ※2:焼き野菜を添えるとよいので、トマト、ピーマン、にんじん、玉ねぎなどなど、好みの野菜を用意します。
- ※3:ハーブは、イタリアンパセリ、生オレガノ、生バジルなどがよいです。なければネギの青い部分でもよいし、省いてよいです。
- ※4:こしょうは粗挽きタイプがよいです。ホールをその場でガリガリとミルで砕いてもよいです。なければ普通のこしょうを使います。
調理時間
:
作り方
:
- 魚のウロコと内臓を取って洗い、三枚におろし、あばらの骨のゾーンを削ぎ落し、身に残る小骨を骨抜きで抜く。
- まな板に切り身を乗せ、包丁の刃を皮に当てて静かに引き、数本の浅い切れ込みを平行に入れる。
- バットに切り身を乗せ、指で塩をつまんで、高いところからぱらぱらとまんべんなく、両面に薄く塩をふる。
- 茶こしを高い所に持ち、薄力粉を入れ、ぱらぱらとまんべんなく魚の両面に薄くふり落とし、余剰の粉を両手で優しく振り払う。
- フライパンにオリーブオイルを入れて中火で熱し、魚の切り身を皮を下にして入れる。
- 弱火にし、魚を観察しながら、くっつきそうなら動かし、くっつかなさそうなら触らず動かさず、身の大部分に白く火が通るまで10数分間焼く。
- 途中、好みの野菜をフライパンの隙間に入れるか、2つめのフライパンに入れて、焼き野菜を作る。
- 魚の身の大部分に火が通ったらそっと丁寧にひっくり返し、皮を上にして焼く(油が足りなければ追加する)。
- その間にハーブを粗く刻み、魚がほぼ焼けたらフライパンの隙間に入れてさっと炒める。
- 最後に皮の上にレモン果汁を5滴ずつかけ、粗挽き黒こしょうをふり、器に盛り付けて出来上がり。
- Enjoy!
材料と調理のこつ
:
- この料理は白身魚がよく合います。サバなどで作るレシピもあります。
- 美味しくつくる一番のコツは、焼きながらも、魚を、いじらず傷めず、観察し、適正な焼き加減とパーフェクトな皮の焼き具合をひたすら目指すことです。
- ハーブとレモンとこしょうの香りが飛ばないよう、最後に加熱します。
- 焼き野菜は、トマト、玉ねぎ、にんじん、たけのこ、グリーンピース、予め電子レンジ加熱したじゃがいもなど。
- 焼き野菜が魚の調理をじゃまするなら、野菜は別のフライパンで焼き、魚の焼き加減に細心の注意を払えるようにするとよいです。
Tips about cuisine
- 「ポワレ」のフランス語(フランスとモナコの公用語)の綴りは「Poêlé」。
- 「Poêlé」(ポワレ)は魚などの具を表面がカリっとするように炒める調理技法の名前である。
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